ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』ep.5-2 あらすじ＆解説 【最高の名場面】“春の日差し”を徹底分析

弁護士の役割

裁判が終わって目標とした実益を得たイファのファン·ドゥヨン部長は、ウ·ヨンウにお金が貯まるというひまわりの絵をプレゼントし、弁護士倫理綱領がかかっていた壁にかけた。

クムガンの社長の手紙まで受け取ることになって色々と考えたウ·ヨンウは、イ·ジュノに自身がイファが法を利用するように助けたと自責するが、クォン·ミヌの発言のように “権謀術数” を使ったのはむしろウ·ヨンウ。

의뢰인을 믿기로 했으면 끝까지 믿어요. 그게 변호사가 의뢰인한테 지켜야 하는 예의잖아요.
依頼人を信じることにしたなら最後まで信じます。 それは弁護士が依頼人に守らなければならない礼儀じゃないですか。

ドラマ『ウ･ヨンウ弁護士は天才肌』５話　クォン･ミヌ

クォン·ミンウの言葉にウ·ヨンウは何の返事もできない。

今回の回で作家は、弁護士の本質は “判断する人” ではないということ、弁護士はあくまで依頼人の仕事を代わりにしてくれる人、よく出来た、よく出来なかったを判断することは弁護士の役割ではないことを明確に示している。

実際、現場でも真実を追うのが弁護士の役割なのか、依頼人の利益のために最善を尽くすのが弁護士の役割なのかについて、新入弁護士の時期に一度くらいは悩むという。

その時期以降、個人的な良心が志向する事件だけを担当する弁護士もいるが、そうでない弁護士を罵ったり非難する理由はない。 弁護士はあくまで “職業” の１つだから。

ウ·ヨンウはひまわりの絵がかかっていた場所に、クムガンの社長からもらった手紙を貼り付けた。

春の日差し

食堂のメニューがキンパなので、チェ·スヨンと一緒に社内食堂を利用することになったウ·ヨンウにチェ·スヨンは自身も“ドタバタウ･ヨンウ” や “権謀術数” のようなニックネームを作ってほしいと話す。

“最強美女” のようなニックネームを期待していたチェ·スヨンに、ウ·ヨンウは “君は春の日差しのようだ” と答えた。

[이상한변호사우영우 | EP5 | 하이라이트] [SYSTEM] 별명을 붙여달라는 수연에게 영우가 "봄날의 햇살" 주문을 시전했습니다😇☀️

너는 “봄날의 햇살” 같아. 로스쿨 다닐 때부터 그렇게 생각했어. 너는 나한테 강의실의 위치와 휴강 정보와 바뀐 시험 범위를 알려주고 동기들이 날 놀리거나 속이거나 따돌리지 못하게 하려고 노력해. 지금도 너는 내 물병을 열어주고 다음에 구내식당에 또 김밥이 나오면 나한테 알려 주겠다고 해. 너는 밝고 따뜻하고 착하고 다정한 사람이야. “봄날의 햇살” 최수연이야.

君は“春の日差し”みたい。 ロースクールに通っていた時からそう思っていた。あなたは私に講義室の位置と休講情報と変更された試験範囲を教えてくれて、同期たちが私をからかったり騙したりしないようにしようと努力してくれた。今もあなたは私のペットボトルを開けてくれて、今度社内食堂にまたキンパが出たら、私に知らせてあげると言って。 あなたは明るくて暖かくて優しくて情が深い人だよ。“春の日差し”チェ･スヨンだよ。

ドラマ『ウ･ヨンウ弁護士は天才肌』５話　ウ･ヨンウ

あ…

全く予想できなかった時点で涙の攻撃…

“春の日差し” なんて…ㅠㅠ

あまりにも淡々と、そして事前に準備されていたかのように理由をすらすら話しているウ·ヨンウも、予期せぬ真剣な返事に驚きつつも、嬉しそうに悲しそうに涙をこらえているチェ·スヨンまで演技と台詞、そして画面までとても良かった場面。

ウ·ヨンウが春の日差しを思い浮かべるまで、2人の間に積もってきた時間が浮かぶ表情と台詞だ。

１人だけの世の中に住む自閉のウ·ヨンウにとって、チェ·スヨンは人間関係の相互作用などは期待できなかったはずだから。

ウ·ヨンウシリーズ全体最高の場面、最高の台詞だと思う。 あの姿を見てどうやって涙をこらえるんだよ～TT

나는 걔(우영우) 보면 괴로워요. 어설픈 모습이 안쓰러워 도와주다 보면 정작 걔는 일등하고, 나는 뒤쳐지고…학교 때나 여기서나 똑같네요.
私はあの子（ウ·ヨンウ）を見るとつらいです。 生半可な姿が気の毒で手伝ってあげると、いざあの子は１位になって、私は遅れを取って…。学校の時もここも同じですね。

ドラマ『ウ･ヨンウ弁護士は天才肌』５話　チェ･スヨン

１話のエレベーターシーンでクォン·ミヌに訴えたチェ·スヨンは、それでも回転ドアを通過できないウ·ヨンウを無視できず、指の筋肉が弱い自閉スペクトラム症のウ·ヨンウのために、いつもペットボトルのふたを開けてくれて、ウ·ヨンウに会うと毎回ご飯は食べたのか気遣ってくれた人だ。

4話でウ·ヨンウが会社に訪ねてきたトン･グラミを紹介し “１人だけの友人” と紹介すると寂しさを隠せない表情だったが、それでもウ·ヨンウに素振りを見せなかったまた別の友人チェ·スヨン。

ウ･ヨンウの隣のチェ･スヨンはそんな存在だった。

ウ·ヨンウの母親の話を聞いた時は黙って傾聴し、そんなウ·ヨンウを慰めるためにデパートに行ってカバンを買ってあげると言った人。

事前解説の人物紹介①で “最も率直ながらも最も率直ではない人” と表現したように、今もチェ·スヨンの行動が弱者を配慮する同情なのか、心からの友情なのかは分からない。

明らかなのは、チェ·スヨンは特に善良で慎重で正義感のある人ではない。

でもチェ·スヨンは “できる限りだけやる人” ではないかと思う。

ウ·ヨンウを訪ねてご飯を買って食べさせることはないが、ウ·ヨンウを見ればご飯は食べたのかと聞いたり、イ·ジュノのように１日中クジラの話を聞いてあげることは出来なくてもウ·ヨンウが自分からした話は傾聴してくれる人。

ウ·ヨンウのために積極的に乗り出すことは出来なくても、ウ·ヨンウが障がいによって差別を受けたり損をしないように先頭に立って防ぐ人。

もちろんこれは本音はそうではないが、善良なふりをする “偽善” のように見えることもあり、弱者に対する単純な “同情” のように見えることもある。

そのような他人の偏見に満ちた視線まで１人で耐えなければならなかったチェ·スヨンの立場で、この発言は長くて大変だった時間に対する補償で十分だったのではないかと思う。

もう一度、この場面をあえてシリーズ全体最高の場面に挙げる理由は “淡白さ” だ。

普通のドラマなら、このくらいの場面で感動を倍増させるために、視聴者の涙腺を刺激する台詞や映像をもっと入れていわゆる “新派” と呼ばれる場面を作ったと思うが、長くて感動的なウ·ヨンウの台詞が終わった後、チェ·スヨンは何も言わなかった。

涙を流さずにこみ上げる感情を我慢する姿に視聴者が代わりに泣いてくれたTT

ウ·ヨンウが辛かったり悲しい時も、ウ·ヨンウが直接涙を流すよりは沈黙するクジラの姿を見て視聴者が感情を代わりに想像するように、節制された淡白さはむしろ視聴者により大きな感情を感じられるようにしてくれると思う。

視聴者である私が判断して、私が選択できる涙の効果というか。

５話の解説レビューを終えて、 “あなたにとって春の日差しは誰ですか？”よりは、

“あなたは誰に春の日差しになりたいですか？” という質問で終わりたい。

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おまけ：ウ･ヨンウに海をプレゼントしたイ･ジュノ

本放送ではイ·ジュノが事務室に置いて行ったプレゼントをウ·ヨンウが捨てたとが出てきたが、未放映分の公開映像ではイ·ジュノのプレゼントの正体が明らかになった。

彼がプレゼントしたのは、まさに

海!!!

海から離れたクジラのウ･ヨンウが辛そうなので海をプレゼントした男ㅠㅠ

青い海のきれいな照明とあまりにも明るく笑うウ·ヨンウを見れば、未放映になったのが残念だが、３話のストーリー上、外して正しかったようだ。辞表を書く状況にウ･ヨンウがとても幸せな場面を入れることはできないから。ㅠㅠ

イ･ジュノがくれた青い海の中を鑑賞しながら今回は本当に終わり~！

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