【パラサイト】#5 スーパーの陳列│結核│インディアンとスカウト文化

映画で学ぶ韓国の歴史・社会

スーパーの陳列台

挿入歌「信頼のベルト」のシーンで、キジョンは町のスーパーであえて桃を盗みます。

しかしなんだか、キジョンらしい感じがします。

ときどきテレビのインタビューを観ていたら外国人が驚いたりもする、韓国の町のスーパーの陳列。

「道に商品を置いておくって?」

「室外に置いてあるものは、持って行ってもいいって意味?!」

韓国や日本では普段よく見かける光景ですが、市場ではないところで出入口の外に陳列される光景に

なじみが薄い国もあるそうです。盗難や紛失が可能性がとても高いということでしょう。

国の治安と関連する問題ですが、先進国だからという理由よりも、外の空間で陳列や積み上げは本当は

ほとんどは不法的に空間を占有する行為です。

個人的に日韓の間でも環境的な違いを大きく感じられる場所が、町の小さな路地だと思います。

韓国の場合、駐車場の確保なく車両の購入が可能で、駐車違反の罰金も厳しくないほうなので、路地の駐車問題はとっても深刻です。

歩いてみても、車を運転してみても、危険な場合がよくあります。

人道や道路が狭くなり、汚くなる原因のひとつが特に町のスーパーだと思っていて、路地の曲がり角にある場合が多いので、曲がるために広くないといけない合流地点の空間が、むしろ狭い場合を多く見かけます。

盗難が少ない「信頼」の文化もいいけど、交通の安全のために改善しなければいけないと思います。

제발 선을 넘지 말라구요 ㅠㅠ (おねがいだから線を超えないで)

韓国がOECD国家の中で結核1位?

결핵?! 아이 설마~ 요즘에도 결핵 환자가 있어요 ?

(結核?えーまさか~ いや、最近でも結核患者がいるんですか?)

근데 검색해보세요, 한국이 현재 결핵환자 발생율이 1위랍니다, OECD국가들중에.

(でも検索してみてくださいよ。韓国の現在の結核患者発生率1位ですから。OECDの国の中で。)

映画「パラサイト」中

おはる
おはる

本当に韓国が結核発病率1位なの?

結核って後進国の病じゃないの??

はい、そのとうりです。明らかな事実です。

2019年基準で、結核の発生率、誘発率、死亡率

OECD35か国の中で全て1位、三冠王です。

連続記録では2000年代初期以降、毎年1位なんです。

おはる
おはる

いやちょっとまって、でも経済力、軍事力、スポーツとか

ほとんどの分野で世界10位に入る国が結核1位だって?

はい、そんな国に未だに半地下文化があるように、結核もまたとても深刻な存在なんです。

結核は典型的な後進国型の病として、

貧しくて、体が弱くて、非衛生的な環境とストレスにさらされると、免疫力が弱くなりかかると言われます。 

韓国は急速な高度経済成長を成し遂げ、発病率はずっと減少してきました。

돈=잘 먹고=잘 산다=안 아파

お金 

2000年代初期には1年間の発生患者が1万人以下になり、結核退治国家宣言を目の前にしていましたが、いつの間に、いきなり、狂ったように、再び増加し始め、今では連続1位の座を譲らないでいます。

だから、韓国内でも本当に色んな意見が出ている不思議なケースだと言えます。

いったいなぜ?韓国人だけの習慣によるもの?

そうだったらどうして1万名以下まで減ったの?その時は違う文化だったの?

「汁物文化と酒杯回し」説

原因に対するいろんな分析の中で一番多く出るのが、韓国人の文化と習慣によるものだという意見です。

汁物と鍋の「汁物文化」、そして「酒杯回し(술잔 돌리기)」などを代表とする「飲酒文化

韓国の基本の食文化は、基本的なご飯といくつかおかず、そして汁物。

鍋でも汁物でも必ず汁物が1つはないといけないという考えが強いです。

なので、汁物なしの食事は、なんだか物足りないようなさみしい感じがします。

熱いクッパ(スープご飯)をぐいっと飲んで、満たされたお腹をさすることができてやっと、

「あーおいしかった、お腹いっぱいになったー」ということが出来ます。

もちろん、そういった考えや食事のスタイルは最近では減ってきていますが、韓国では未だに色々な汁物のメニューを楽しみます。

問題は汁物は普通、個別に食べることが多いですが、チゲ(鍋)やチョンゴル(鍋)などの場合はテーブルの真ん中にひとつ置いて、家族みんなで一緒に食べる場合が多いです。汁物料理の外食の場合でも同じです。

最近では外食の店では、ほとんど取り皿や一人分の皿を使うようになっているので、大体の人はそれを利用していますが、問題は取り皿と道具が準備されているにもかかわらず自分の好きなようにつついて食べる人がまだ多くいるということ。

考え方と習慣が変わらない方たちが、まだあちこちに沢山います。

もちろん、昔からの習慣なので、警戒心が足りず、なんの考えもなくする行動だと思いますが、韓国人もこのことについてはよく話題になります。

そうしなければいいな。って…

汁物文化を問題とするよりも、共用の料理に自分の使っているスプーンを使う行動が問題なんです。

また、減ってきていはいますが、未だに残っている文化の中のひとつが、いわゆる「酒杯回し(술잔 돌리기)」文化です。

これも、文化といえるのか分かりませんが、韓国人たちがよくする、自然としている行動のひとつです。

今、よくよく考えてみると、汁物よりも、むしろ酒杯回しの方が減ってきている気もします。

まあとにかく、会食や飲み会で、他の人にお酒を勧めて、またそのお酒を飲んで、また注いで、問題はそれを一つの杯で回すということ。

私が飲んだ杯をあなたに、あなたが飲んだ杯を私に。。。

愛し合ってるの??(笑)

それでも以前のように強制的な全体の会食文化も、狂ったように1次会、2次会、3次会と暴飲する文化も明らかになくなりつつあることは感じますが、酒杯回しも原因の候補であることは間違いありません。

共同体、ウリ、一緒に、を強調しているうちに生まれた習慣なのか分かりませんが、そうだとしても、これが未だに結核発病増加の明確な答えではありません。

「外国人の流入と、外国人医療保険問題」説

돈=잘 먹고=잘 산다=안 아파 에서 

“너무 잘 먹는데?” “왜 아파?” “뭐지?”

“잘 먹는게  급증이 원인이라고? “

だから他の要因を発見した中の一つが外国人で、これもまた、とても説得力あるんです。

急増した時期から遡って推測してみると明らかに何かあるはずだからです。

結核退治目前だった韓国では何か起こったのでしょうか?

冷戦時代が過ぎた1992年、韓国と中国は国交を樹立します。

超高成長していた韓国は1998年の通貨危機によりIMF(国際通貨基金)の救済を受け、2000年代初期にはIMFの救済卒業に向け全国民が力を合わせていた時期でした。

金大中、盧武鉉、2人の進歩系列の大統領の時期に

2003年だったかな…進歩政権は「在外同胞法」を新しく改正します。

「中国の朝鮮族の同胞たちに韓国に来ることができる法(중국의 조선족 동포들이 한국에 올 수 있는 법)」

「中国にいる私たちの同胞にちょっとでも来やすくなるようにしよう(중국에 있는 우리 동포들이 좀 더 쉽게 올 수 있게 하자)」

日本の植民地時代、独立運動をしたり、弾圧から追われ逃げてひっそりと暮らしたり、強制的に中国やソ連の地域に徴用されて以降、見捨てられ…

彼らの誕生には色々な事情がありますが、ほとんどが「国を失った悲しみ」にたどり着きます。

そしてその中の相当数が「独立運動」と関連しています。

そんな方たちが、そんな方の子孫が、他国で苦しく暮らしているので戻って来れるようにしようという運動は今も進行中です。

その概念をちょっと拡大して、就業や居住の機会をより安易に受け入れれるように法が改正され、IMF救済終了後に、回復中だけどお金を節約したい雇用主と、中国よりも多くお金が稼げて、「朝鮮語」が通じる国が合わさって、ものすごい数が流入し始めました。

まさにその時期です。

そうやって朝鮮族と中国人の流入が増えて、それが結核の急増と関連があるという意見もあります。

短期の観光客ではない在留目的の外国人のほとんどが中国人で、その中国人の50%以上が朝鮮族で…

2004-5年度に流入が増え、結核も急増し始めました。

数百人だった外国人結核患者が今では3,000人、3倍以上増えたので、かなり説得力があります。

そこに火をつけたのが外国人の医療保険問題

韓国に来れば約7000万ウォン(約700万円)の結核の治療費が完全無料

2007年1,000億ウォンだった外国人への医療費の支出が

今では6,000億ウォンを超える程にまでなってしまい…

結局、2019年に外国人無償治療を防ぐための法律の変更という結果を招きます。

当時韓国に入ってきた外国人結核患者が1,000人くらいでも、

それだけではOECD1位は無理なんじゃない?

明らかに外国人流入が大きな影響がありそうですが、誰が初めだったのかは分からなくても結核の感染が拡散するのに外国人以外の何かがあることは確かです。

「高齢者の結核」説

だから調べてみたら「老人」という単語がありました。

日本も順位にあったので探してみたら、ここにも、「老人」という単語がありました。

おはる
おはる

日本でも、かつては「国民病」や「亡国病」などと呼ばれ、ものすごく恐れられていた感染病だったけど、最近はあんまり聞かないなー。でも、2017年のデータで、10万人あたり13.3人と、日本もいまだに「中蔓延国」なんだって。

幼いころから栄養不足だったり、衛生状態が悪い時に保菌者として知らずに生活して、体の免疫力が弱くなると発生する…

韓国も日本の後に続き急激な高齢化が進行中です。

そこに、「古紙集めの老人」のような老人貧困率がまた「1位」の国です。

古紙集めの老人

●OECD国家中65歳以上老人貧困率1位

●青年失業率1位

●抗生剤使用量1位

私も知らなかった1位が本当に多いです。

2014、15、16年…これも独占、連勝です。

熱い民族です(笑)

2000年、2010年代の韓国の老人たちは、韓国の一番苦しかった時期の方たちです。

日本の植民地時代の後半から朝鮮戦争、そして戦後のひどい貧しさ…

トリプルパンチを受けて育った世代です。

青年、壮年になっても経済成長のためにつましく暮らさなければならなかった、今の韓国を作り上げた世代です。

幼くて栄養が不足していたり衛生が良くなかった時、保菌者として生涯知らずに生きて感染して…

国の発展と子どもの成長に全てをささげた「老後の備えがない貧しい老人たち…」

全てのことが理解が出来ますT_T 

若い人の感染も多い?

意外と10-20代の若い世代の新規の発生率が高くて調べてみたら

無理なダイエットや運動不足による免疫力の低下

あ、、、本当に多様です T_T

しばらく韓国では健康ブーム(well-being)があったのも2000年代初期でした。

その後にモムチャン(鍛えられた体)にダイエットに…

全てのことは仮定で、個人的な推測ですが、

*通貨危機で大変だった時期に栄養不足とひどいストレス

*IMF救済からの回復を夢見た雇用主と採用形態と中国人の流入

*急激な中国人流入による多数の直接感染

*感染を拡散させるのに一躍買った韓国の色んな文化

*はなっから患者が入国するように作られた医療制度の矛盾

*進歩政権の政治環境まで…

本当に多くの結果じゃないかと思います。 

今は2030年の退治を目標に、医療界では一生懸命努力しているとのことです。

1年の発生が4万人から再び3万人台まで減ったということなので

また良くなることを信じています。

スカウトとインディアン

 ‘holp’ (help)

ダソンが書いた緊迫なクンセのメッセージは、誤字となって消えてしまいます。

アメリカから直輸入したインディアンのテントの中で、カープスカウトの遊びの一部というだけで、

もともと深い意味はなさそうにみえます。

国のために他の人を助けるといったカープスカウトの先祖も、彼らを助けることが出来ませんでした。

韓国のカープスカウトは1920年代に初めて導入され、高校や成人のグループもありますが、主に小中学校までカープスカウトの活動をします。

臨時のボランティア活動の点数稼ぎを除けば、最近では中学生になっても学業に専念する傾向です。 

小学校の低学年の時に団体生活の能力の向上と、社会性、自立心などを育てるために子どもたちに参加させますが、費用の問題も家庭の状況が難しい場合は不可能です。

所属感を芽生えさせるユニフォームと夏のキャンプなどの団体活動は小さい子どもたちに人気があって

カープスカウト以外でも「韓国青少年連盟」という団体にも多く参加します。 

軍事政権時代( 年)、”北朝鮮の少年団”に対抗するために設立されました。

韓国に北朝鮮は本当に多くの分野で登場します。

カープスカウト、青少年連盟、赤十字会などの青少年の団体は、子どもたちにはとっては、ただ、

団体精神や規則よりもどっちの団の服がおしゃれか、どっちの方が面白い場所に野外活動に行くのかなどにより人気が分かれるだけで、大きな違いはありません。 

でも、すべての子どもが入ることができるわけではないので、富の親譲りはこの頃から始まっているのかもしれません。いや、、、もっと昔からかもしれません。

原住民インディアンを追い出したアメリカが、今ではインディアンのテントを販売している時代。

今となっては思い出になり、遊びになってしまいましたが、そこにいたインディアンにとっては生存問題でした。 

おはる
おはる

監督の言葉によれば、ダソンがインディアンの格好で家の中で勝手気ままに遊びまわる姿は、特権階級が被侵略者の痛みも歴史もよく知らずに、外見だけを真似するという無頓着さの表現なんだそう。

ダソンとクンセ、パク社長とギテクもそうでした。 

でも現実では、誰が侵入者で誰が原住民なのか区分が難しいです。

カープスカウトのお互いに助け合う「共に生きる社会」は、小さい頃の「将来への希望」のような存在なのかもしれません。

大人になってから多くのことを知ることになるでしょう。

数多くの現実を…

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