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ドラマ『ザ·グローリー』事前情報①「容赦はない、だから栄光もないだろうけど」

映画・ドラマで学ぶ韓国
ペコム
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『財閥の末息子』(2022)の日本放映を待っている間、年末に公開されたドラマを1本紹介しようと思う。Netflixドラマ 『ザ·グローリー』。韓国の校内暴力問題を扱った、俳優ソン·ヘギョ主演の復讐ドラマで、去年の最高ドラマの順位が変わるほど大話題だよ!どんなドラマなのか調べてみよう。

おはる
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今度のドラマは日本からでもすぐ視聴できるよ~!でも視聴をお勧めしない理由もあるから是非詳しく読んでみよう★

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「容赦はない、だから栄光もないだろうけど」

彼女が帰ってくる

더 글로리 | 공개일 발표 | 넷플릭스
ネットフリックス公式ユーチューブ 「容赦はない、だから光栄もないだろうけど」

Netflixオリジナルシリーズで12月30日に公開された『ザ·グローリー~輝かしき復讐~』は、幼年時代の校内暴力で魂まで壊れた一人の女性が自分の人生をかけて緻密に準備した凄絶な復讐とその渦に陥る人々の話を描いたドラマだ。

용서는 없어, 그래서 영광도 없겠지만.
容赦はない、だから栄光もないだろうけど

『ザ・グローリー』中

というナレーションと陰惨な音楽、奇怪な感じのポスターから、私たちはこのドラマが決して侮れない作品だと予想できる。

俳優のソン·ヘギョの離婚後2作目で、初復帰作だったドラマ『今、別れの途中です(지금, 헤어지는 중입니다)』(2021)の視聴率惨敗を挽回できるか注目された作品だ。

ペコム
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復帰作の大失敗で「離婚以後、廃れたんじゃない?」という評価が出始めたので、今回の作品は彼女にとって非常に重要だった。

SBSドラマ『今、別れの途中です』(2021)
出典:인사이트 뉴스

彼女(ソン·ヘギョ)の復帰作として知られているが、韓国のドラマファンには “もう1人の彼女” の復帰作というのがもっと重要だった。 作家のキム·ウンスク。

韓国最高のドラマ作家と呼ばれるキム·ウンスクの唯一の失敗作、2020年のドラマ『ザ·キング:永遠の君主』以来の作品で、さらに話題になった。

前作で並んで自分たちのキャリアに大きな傷を負った彼女たちの復帰作。

作家のキム·ウンスクと俳優のソン·ヘギョは彼女たちの名声を最高点に上げた『太陽の末裔(태양의 후예)』(2016)以来、6年ぶりに再会。

ペコム
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私たちのブログ【ium】で、最悪のPPLドラマとしてよく取り上げられた『ザ·キング:永遠の君主』がキム·ウンスク作家の作品だった(笑) 自分たちの最高点と失敗を同時に経験した2人の出会い!

『ザ·グローリー』の主演俳優ソン·ヘギョ(左)とキム·ウンスク作家(右)
出典:다음뉴스

夫婦の対決

運命だったのか悪縁だったのか? もう1つの観戦ポイントはこのドラマの放映時期だ。

まさに1週間前、2022年の韓国ドラマ最高の視聴率を記録して終映した元夫ソン·ジュンギのドラマ『財閥の末息子(재벌집 막내아들)』との競争のためだ。

『ザ·グローリー』が12月30日に公開されることになり、前夫の作品と2022年最高のドラマをめぐって互いに争うことになった。

俳優ソン·ヘギョ、ソン·ジュンギ元夫婦の復帰作の英語ポスター
出典:머니투데이

ソン·ジュンギは離婚後、復帰作『ヴィンチェンツォ(빈센조)』から今回の『財閥家の末息子』までむしろ人気があって、不振だったソン·ヘギョとの対決を見守る立場ではとても興味津々だ(笑)

2人を夫婦にしてくれた『太陽の末裔』の作家とともに、元夫の作品に挑戦しなければならない状況。

ペコム
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『財閥家の末息子』でソン·ジュンギの性格を説明する時に離婚過程の話を少ししたけど、何か悪く終わった2人が最高の作品で対決して見物する面白さがある(笑)

『ザ·グローリー』の基礎情報

ドラマの基礎情報とキム·ウンスク作家

公開日Part1:2022年12月30日(8話)
Part2:2023年3月10日(8話)
話数全16話
ジャンル復讐、犯罪、ドラマ、スリラー、ヒューマン、ピカレスク
演出/脚本演出:キム・ウンスク(김은숙) 脚本:アン・ギルホ(안길호)
キャスト ソン・ヘギョ(송혜교)、イ・ドヒョン(이도현)、イム・ジヨン(임지연)、ヨム・ヘラン(염혜란)、パク・ソンフン(박성훈)、チョン・ソンイル(정성일)、キム・ヒオラ(김히어라)、チャ・ジュヨン(차주영)など
ストーリーミングサイトNetflix独占(『ザ・グローリー』公式サイト
その他青少年観覧不可(16歳以上OK)

ドラマの基本情報を見てみると、一番目立つキム·ウンスク作家は『パリの恋人』(2004)、『シークレットガーデン』(2010)、『紳士の品格』(2012)、『相続者たち』(2013)、『トッケビ』(2016)、『太陽の末裔』(2016)、『ミスターサンシャイン』(2018)などのヒット作を残し、文字通り、現在の韓国代表作家でロマンスジャンルの大御所だ。

今の韓流ドラマファンを作った “ラブラブロマンス” の代価が、冷たく濃い復讐を盛り込んだジャンル物に挑戦するということだけでもわくわくさせるが、全く違うジャンルなので若干の不安感はあった。

ペコム
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個人的に一番安心して信じている作家なので、紹介したいドラマが多い! 韓国ドラマを見たいけど情報があまりなければキムウンスク作家の名前だけ見て選択してもいいくらい(笑)

2000年代前半~半ばのキム·ウンスク作家のドラマの視聴率
出典: 파이낸셜뉴스

今視聴してはいけないドラマ

キム·ウンスク作家に対する期待はするが、少し不安なドラマファンの心情を知っているのか、監督がアン·ギルホ。

アン·ギルホ監督は『秘密の森~深い闇の向こうに~』(2017)、『ウォッチャー 不正捜査官たちの真実』(2019)、『Happiness』(2021)を演出した韓国ジャンル物の大御所と呼ばれる人だ。こうしたら見ないわけにはいかない。キム·ウンスクにアン·ギルホなんて!(笑)

そこに主演俳優のソン·ヘギョと安心して見れる俳優のイ·ドヒョン、イム·ジヨン、ヨム·ヘラン、パク·ソンフン、チョン·ソンイルなどが共にしているので、基本情報だけでも歴代級のシナジーを期待させる。

韓国ジャンル物を代表するドラマ『秘密の森』
出典:연합뉴스

しかし、実はこのドラマは今視聴してはいけない。

そして実際にも多くの韓国人が今も「『ザ・グローリー』は視聴するな~」とアドバイスしている状況だ。

昨年12月30日に公開されたにもかかわらず、今になって紹介する理由も同じ。できるだけ遅く紹介しようと思った。

上の基本情報をよく見たか分からないが、全16部の中でパート1の8話分だけ公開されて、残りのパート2は3月に公開予定だㅜㅜ

パート2を待ち焦がれる自信がないなら、人々のアドバイスのように結末が出た後、一気にまとめて見たり、残しておいてゆっくり見ることをおすすめします。

ペコム
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とりあえず1話だけ見て判断すればいいかな~なんて思っちゃだめ!!!(笑) キム·ウンスクにアン·ギルホだって‼結末が気になって我慢できないって~(笑)

韓国ドラマに出てくるものと出てこないもの

韓国の視聴者たちの心配

ロマンスの大御所キム·ウンスク作家にジャンル物の大御所アン·ギルホ監督、そして演技力だけは論難がなかった俳優ソン·ヘギョと名品助演たち。

この組み合わせにもかかわらず、韓国の視聴者は心配することがある。韓国ドラマの様々な特徴。

“ 韓国ドラマに出てくるものと出てこないもの ”

まず、一番心配した部分は作家のキム·ウンスクだ。

最高の作家であるため、最高の俳優たちが出演し、制作費の規模が大きい大作ドラマを制作しているため、無視できないPPLの誘惑。

※PPL…間接広告

ドラマ『ザ·キング 永遠の君主』のコーヒーPPLシーン

制作費の充当のために仕方がない部分もあることは知っているが、それが過剰で常に問題だった韓国ドラマのPPL広告問題

サブウェイサンドイッチ、マッサージチェア、マルチバーム化粧品、コーヒーマシンと紅参まで。

韓国の視聴者に最悪と評価されるドラマ『ザ·キング永遠の君主』(2020)のキム·ウンスク作家もPPL過多論難の中で自身のキャリア最低点を記録するほど避けがたい沼のようだったが、今回は幸いにも “Netflixオリジナル” だ。

ペコム
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Netflixだからといって全くないわけではないけど、地上波放送局じゃなくてよかった(笑)

ドラマ『ミセン~未生』のタバコシーン
出典:YTN뉴스

それでも韓国人が依然として心配しているもう1つはタバコだ。 正確には “火をつけていないタバコ“。

韓国のテレビ局のドラマを見ていると、喫煙シーンでほとんどはタバコに火をつけずにくわえていたり、火をつけたタバコは手に持ってばかりいることが多い。

火をつけたタバコを直接口にくわえて喫煙したり煙を飲んだりする場面はほとんど出てこない。

放送審議規定のためだが、ほとんどが上のような場面か、タバコ部分をモザイクしたもの。

会社員の哀歓をリアルに扱い、韓国の名作ドラマの1つに数えられる『ミセン~未生』がその絶頂だったが、

タバコが出てくるシーンが特に多かったこのドラマでは、すべてのシーンで審議に従っていた。

ペコム
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あまりにももどかしくて「お願いだからちょっと吸って!」と視聴者たちが哀願するほど(笑)

TvN飲酒トークショー『人生酒場』
出典:경향신문

率直な対話を交わすとして出演者たちが実際に飲酒をしながらトークショーを進行するプログラムが放送されたり、ドラマで老若男女お酒は自然に飲むのにタバコだけは許されない状況。

特に日本人の立場からすると、韓国ドラマは日本より残酷~と言うほど血が出る場面や暴力の場面は非常にリアルに表現されるが、不思議とタバコはリアルではない状況。

映画は可能でも、テレビ局のドラマはだめだったり、銃はそのまま出てくるのにナイフはモザイクされるというおかしな状況。

ペコム
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さらに子ども用アニメの料理シーンでもモザイクされるそうだけど、料理の材料はどうやって切るように教えろって言うんだろう? (笑)

アニメの料理シーンのナイフモザイク
出典:더쿠

このような状況でジャンルから復讐物、犯罪物に校内暴力までがテーマである『ザ·グローリー』はどれほどリアルに表現できるか憂慮があった。

その懸念も一度に処理してくれる基本情報のフレーズ。 “ 青少年観覧不可 ”

暴力性、セリフ、薬物、模倣危険項目で青少年が観覧するには不適切だと審議で青少年観覧不可判定を受けた時、皆万歳を叫んだ(笑)

Netflixオリジナル表示と青少年観覧不可の表示がされている
出典:넷플릭스

不思議な儒教タリバン国家だが、そんな中、ほとんどのドラマは不倫が人気のネタだ。特に出生の秘密(笑) 

不倫ドラマによく出てくる表現の中で出生の秘密のために “偽ママ(가짜 엄마)” という表現や、貧富の差によって “根本もない奴!(근본도 없는 놈!)” のような無視する表現こそ消えるべきだと思う。

該当する子どもたちを傷つける恐れがあるからㅠㅠ

ペコム
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幸い、基本設定だけで多くのことが解決されていたし、俳優のイム·ジヨンの喫煙シーンが名場面に挙げられるほどなので、『ザ·グローリー』は思う存分楽しんでいいよ~!(笑)

『ザ·グローリー』の名場面の1つである喫煙シーン
出典:동아일보

韓国ドラマの結末

この他にも、韓国の視聴者が心配する韓国ドラマの慢性的な特徴は、

普通、韓国ドラマ16話を基準に事前制作を完了しておいた8話~10話の部分が過ぎてから中盤以降の展開が伸びたりおかしくなったりする問題があり、激しく流れていた全体ストーリーとは関係なく、突然皆が和解したり、許す最終回の問題がある。

昨年だけでも多くのドラマがこのパターンから抜け出せず残念な作品が多いが、作家と監督の力量が最も重要な部分だと思う。

特に、作家の筆力が最も差がでる部分だ。

ペコム
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“竜頭蛇尾ドラマ(용두사미 드라마)”などと言ったりするよ(笑)

始まり-展開-結末(竜頭蛇尾ドラマを表す有名な絵)(笑)
出典:위키트리 뉴스

そういった面では『ザ·グローリー』のキム·ウンスク作家はうまく仕上げることで有名な作家だから、気楽に鑑賞してもいいと思う。

実は面白いのは韓国ドラマ史上最悪の結末ドラマに挙げられる『パリの恋人』(2004)がキム·ウンスク作家の作品だ。

最高視聴率57%でキム·ウンスクの名前を知らせた国民ドラマだったが、最終回の結末のせいでほぼ殺害の脅威に近い悪口を言われた。 本当にもう1度考え直しても最悪(笑)

今も何かがある度に謝罪をしているほどなので、結末の重要性について誰よりもよく知っている作家だ。最高の結末と最悪の結末の両方をよく知っている。

ペコム
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最近も『パリの恋人』の結末について「視聴者が受け入れられない台本は悪い台本だということに気づいた」と謝罪したほど。

最悪の結末で有名なドラマ『パリの恋人』(2004)
出典:SBS뉴스

『ザ·グローリー』は校内暴力という暗いテーマであり、復讐物という難しいジャンルなので結末が及ぼす影響がもっと重要にならざるを得ない。

そんな私を期待させる作家の信号のような1つの文章がある。

容赦はない、だから栄光もないだろうけど

社会的話題を取り上げながら和解と治癒という名目で中途半端な仕上げをしてはいけないと思う。

このドラマ全体を貫く文章だと思う。 “容赦はない”。

今度はこの許しについて話してみるよ。

ペコム
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誰が誰を許さなければならないのか、本当の和解と治癒は何なのかについてもう少し本格的な内容でまた戻ってくるよ~!(笑)

暴力を受ける主人公の学生時代の様子
出典:노컷뉴스

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