登場人物に続き、今日はドラマの背景になる法務法人について少し調べてみたよ!熾烈なライバルとして登場する“ハンパダ”と“テサン”の実際のモチーフを探してみよう!
今回も若干のネタバレがあるので “ネタバレ注意表示” を参考にしてね。
ハンパダとテサンのモチーフはどこ? 同じ点と違う点
毎日同じルーティン、同じコースで出勤するウ·ヨンウはソウル駅三駅前にある法務法人 “ハンバダ” の新入弁護士だ。
前の記事で紹介したが、ものすごい学閥とスペックが集まっているところ。
そして “ハンバダ” のライバルであり競争法務法人として出てくる ”テサン” は “業界1位” と出てくるので、そこもまたどんなところなのかは十分に見当がつく。
それでは実際、韓国の法律事務所業界1位はどこだろうか?
韓国で最も有名で大きな規模を誇る業界1位の法務法人は “キム&チャン” というころだ。 金さんと張さんが設立したから “KIM&CHANG”。
ドラマでテサンが業界1位という設定なので、実際のモデルは キム&チャン という人もいるが、全く違う。
そもそも、キム&チャン法律事務所は現在韓国で圧倒的1位だから他の法務法人と競争相手さえできない規模である。2、3位の法務法人とは売上高から3~4倍の差。
“ライバル” とか “競争相手” とかは断固として存在しないよ(笑)
また、キム&チャンは個人弁護士の集合体である法律事務所の形態の構造なので、ドラマの中の法務法人のシステムではない。 一種の “協同組合” システムだ。
では法務法人テサンと、法務法人ハンバダのモチーフになった実際の法務法人がどこなのかについて気になる人が多いだろうが、韓国の法律事務所の売上額規模を比較してみれば答えはすぐに出てくる。
2021年、韓国6大法律事務所の売上高順位を見ると、1位の “キム&チャン” は約1兆2000億ウォンで、2位の “太平洋”、3位の “広場” の売上高の3倍を超える差を見せている。文字通り圧倒的だ。
しかし、2位と3位の売上高を比較すると、“太平洋” 3857億ウォン、“広場” は3658億ウォン(特許·海外法人を含まない)とほぼ同じで、その次の企業は2000億ウォン台の順だ。
世界的法律専門誌アメリカンロイヤーの集計売上基準グローバル200大法務法人の順位でも、“キム&チャン(53位)”、”太平洋(160位)”、”広場(173位)”と、各法務法人の格差は明らかだ。
しかし、韓国2、3位の企業の規模は非常に似ている。“太平洋”と“広場”。
ドラマの“ハンバダ”と“テサン”は“太平洋”と“広場”をモチーフにしたものと見られる。
具体的に見ると、まずテサンとハンバダが熾烈なライバルという設定。
“広場”と“太平洋”も韓国で非常に熾烈な2位争いを繰り広げている。国内大型法務法人の2大山脈、魂のライバルと呼ばれる水準だ。
実際に2位の座を巡って本当に涙ぐましいほど熾烈な競争をしているが、上で、売上高順位を紹介した時に「太平洋3857億ウォン、広場は3658億ウォン(特許·海外法人を含まない)」と書いてあることをもう一度確認してみて。
あえて広場の売上に “特許·海外法人を含まない” と書かれている理由は、含まなければ“広場”が2位になり、“太平洋”が3位に順位が変わるためだ。
このため、マスコミが順位発表の度に売上高算定方式をめぐって神経戦を繰り広げたり、自分が2位だと言い張っている状況なので、法人順位の基準を所属職員数(弁護士数)にするか、売上高にするかで争ったり、最近は所属職員の年俸での競争もしながら月給引き上げをしたりもした。
この程度の状況なので法曹界従事者ならば設定と台詞だけでも「あ、これは広場と太平洋がモチーフかな」と分かる程ライバルだ。
それよりも確実なのは法務法人の名前で、
“太平洋” と “ハンパダ” (ハンパダは韓国語で広い海という意)
“広場” と “テサン(泰山)”。
海と陸地に対比される名前の構図。
それにロゴの色も全く同じだ。
ーーネタバレ注意ーー
8話で可愛かった場面の中で、雨の日の傘競争で見られるように、“テサン” は赤色、“ハンパダ” は青色をテーマカラーとしているが、実際の“広場”、“太平洋” のロゴも赤色と青色だ。
実際、該当の法律事務所の会議室も似た色で作られているそうだ。
そして“ハンパダ” の会議室にある大きなクジラの写真は、実際にも “太平洋” の会議室で、ウ·ヨンウの入社志願書は “広場” の実際の志願書様式をそのまま借用したことから、作家は太平洋、広場から諮問およびインスピレーションを受けたものと見られる。
そして最初の場面の “駅三駅(ヨクサムヨク)” には実際に “太平洋” があったが、最近社屋を移したそうだ。
探してみたらドラマの法律諮問が”太平洋”の弁護士だった(笑)
ーーネタバレ終わりーー
特にドラマの内容では “ハンバダ” が公益事件を多く扱うと出てくるが、実際に “太平洋” は公益の訴訟活動時間が多い方だという。 反面、“広場” は公益事件の活動時間が大型法務法人の中で下位圏だと言う。
さらに法曹界の人々によると、2つの法律事務所は雰囲気も違うので、実際の”太平洋”は仲良く過ごすインサ(인싸)のような感じの法律事務所なら、”広場” は静かで学究的な人が多い方だというから、対照的なのが何か面白いよww
※インサ(인싸:インサイダー):周りの人と活発に仲良く過ごす人、陽キャ ⇔ アッサ(아싸:アウトサイダー)陰キャ
個人的に最も気になったのは、“権謀術数クォン·ミヌ” のような人が実際にいるのか?それで弁護士YouTuberたちの映像を探してみた(笑)
結論はクォン·ミヌの姿が非常に “現実的だ” と “そうではない” の両方があったが、現場の話を整理してみると、
経験が浅い弁護士の時は野望に燃えて大騒ぎになるほど “権謀術数” のような行動をする人も意外に多いが、経験を積むと絶対してはいけない行動だということに気づくという(笑)
法曹界が狭いということもあり、転職する時にリファレンスチェック(履歴や評判)になって絶対にしてはいけない行動だと。
そして現職弁護士や法曹界の人々もこのドラマを褒める部分は、法をきちんと知って使う台詞が多いという。
生半可に用語を使うのではなく、法条項までもリアルに適用していて、みんな驚くほどだと。
作家が色々な部分で法曹界の話をよく準備したということが感じられるドラマだ。
不思議で遠いことのように感じられる世の中(笑) 法務法人の名前とクジラの意味についての次の記事も待っててね~
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