今日は前の記事(リンク)で学んだペク·ジョンウォン代表とテレビに登場した人気グルメの “行列文化” についてのお話だよ。 最近、韓国で一番有名なトンカツ屋が韓国のニュースによく登場した理由も分かるよ(笑)
トンカツを食べるために野宿までするウェイティングブームと、韓国で実際の美味しい店を検索するコツも学んでみよう~!
この記事はディズニープラスドラマ『ムービング』を参照して読むともっとお腹が空きます(笑)
韓国でおいしいお店を探す方法
韓国人気放送 『ペク·ジョンウォンの路地裏食堂』
韓国人に愛されたテレビ番組に、SBS放送局の『ペク·ジョンウォンの路地裏食堂(백종원의 골목식당)』という番組がある。
“路地裏食堂” というタイトルのように、繁華街ではなく周辺の路地の有名でない食堂に、ペク·ジョンウォン代表が訪問して隠れた美味しい店を捜し出し、商売が上手でない食堂の問題点と解決策を提示する番組だ。
もちろん、ほとんどの町の食堂は、“ペクジョンウォンの怒り5段階過程” がインターネットで流行するほど、味や衛生面で深刻な店が多かったよ(笑)
美味しくないのは基本で、厨房の不衛生さから食べ物とおかずの再利用に、材料の原産地偽装、とんでもない食べ物の量、高すぎる価格設定などの問題が多かった。
文字通り彼らがなぜ “路地裏” に留まっているのか赤裸々に見せてくれた番組だ。
飲食業の基本姿勢すらなっていない事業主が多すぎて、ペク·ジョンウォン代表が解決策を提示しても意地を張ったり、嘘をつく事業主たちによって、放送された水曜日の夕方になると、韓国のインターネットは毎回大騒ぎになるほど(笑)
番組に出演してお金は稼ぎたいけど、自分の意地を曲げたくない事業主がかなり多い(一一”)
映画『パラサイト 半地下の家族』の台湾カステラの記事(リンク)で説明したことがあるが、韓国の社会構造上、非専門家が自営業に進出することが多いので、韓国では飲食業や自営業を簡単に考える人が多い。
放送後、インターネットには衛生不良業者の情報を共有したり、大統領府に衛生点検を要請する請願文が上がるほどで、どうかしたら韓国の飲食店の衛生状態改善に肯定的な影響を及ぼした番組でもある。
撮影中には指摘された衛生不良状態を改善しても、放送後も前の状態のままのにする事業主を信じきれないから、政府の持続的な取り締まりを要請するのだㅠㅠ
グルメを検索する魔法の単語
番組の撮影だと気にしないストレートな表現と冷静な指摘で、ペク·ジョンウォン代表は食堂の事業主にとっては、まるで死神のような恐ろしい存在だったが、韓国人にとっては町の食堂の昔からの問題点を取り上げたスッキリする番組だった。
前の記事(リンク)でペク·ジョンウォン代表の数多くのフランチャイズのロゴを見たと思うが、ペク·ジョンウォン代表は韓国料理から日本料理、中華料理、西洋料理まで沢山勉強をした専門家だ。直接、牛まるまる1頭を部位別に解体するほど。
単純に通貨危機の時期に薄切りサムギョプサルを安く売って成功した人というわけないということだ。
そのため、彼が好評した数少ない店は、韓国人にとって “味の保証認証マーク” のような役割を果たし始めた。文字通り、裏通りに隠されている本当の美味しい店。
4年以上放送をしているうちに、ペク·ジョンウォン代表の味の表現だけでも、視聴者は食堂の等級に気づくほどだった(笑)
「このお店、本当においしいね」、「このお店、面白いね」という表現が出ると、放送翌日からは平日も並んで食べなければならない人気レストランに!
その中で一番最上の表現は、ペク·ジョンウォン代表が何も言わずに食べ続けると最高の美味しい店だよ(笑)
前の記事(リンク)で外国人が韓国食堂選びを失敗しない最初の方法として、ペク·ジョンウォン代表のフランチャイズが安全だと教えた。ぼったくりがなく、無難な味。
その次に韓国人が訪れる人気グルメ店に行きたいのなら、『路地裏食堂』で認められた食堂を探せば良い。
韓国ポータルサイトNAVERで“골목식당(路地裏食堂)” や “백종원의 골목식당(ペクジョンウォンの路地裏食堂)”、“백종원 맛집(ペクジョンウォンのおいしいお店)”を検索した後、NAVERブログやNAVERカフェの記事を読めばよいが、最近は専門業者の広報用ブログが多いので “오빠와(お兄さんと)” あるいは “오빠랑(お兄さんと)” をつけて検索すると実際のレビューを見ることができる。
“골목식당 오빠와(路地裏食堂 お兄さんと)”、“백종원 맛집 오빠랑(ペクジョンウォン おいしいお店 お兄さんと)” とこういう風に検索するんだよ。流行に敏感でSNSの活用が最も活発な世代の核心キーワード ”오빠(オッパ(お兄さん))” 。(実のお兄さんではない(笑))
グルメ、カフェともに “お兄さんと” をつけて検索すれば、実際のデートコースを見つけやすいよ(笑)
代わりに、ほとんどの美味しい店は繁華街から離れているので、道を探すのが難しかったり、他の韓国人と一緒に長く待たなければならないことは覚悟しないといけないだろう。
SBS『ペク・ジョンウォンの路地裏食堂』の番組写真やペク·ジョンウォン代表と一緒に撮った写真をPRする食堂を探せば良いが、特に注意すべき点は、ほとんどが既存食堂の問題点を解決したところだということ。
最初から問題が多すぎた食堂が普通レベルに変わった食堂よりは、元々美味しい食堂を探さなければならない!(笑)
韓国人が多くない=普通のおいしい店、韓国人が並んでいる=本当においしい店!(笑)
おいしい食堂と有名な食堂
韓国で一番有名なトンカツ
日本から流入した韓国のトンカツの始まりから、貧しい時代の軽洋食のトンカツの社会的位置、そして経済好況期と通貨危機時期の韓国のトンカツの変遷史について調べみたが、2000年代以降、韓国も先進国に仲間入りし、トンカツや外食文化も大きく変わった。
トンカツの場合、一番大きな変化はヒレカツスタイルのヒレ肉カツの流行だ。
経済も十分成長し、“海外旅行自由化” で、日本への旅行客が急増し、日本で食べられている元祖? スタイルのトンカツを求める人が増えたんだ。
本格的な日本風トンカツ専門店が人気を集め、韓国風?トンカツは、キンパ天国でしか食べられない安い食べ物で、地位がまた落ちた(笑)
こういう流れの中で、最近韓国で一番話題になったお店が、済州島にある “연돈(ヨンドン)” というトンカツ専門店だ。
ここもやはり、『ペク·ジョンウォンの路地裏食堂』に出演したトンカツ専門店で、この店の問題点は、衛生面や味ではなく、行き過ぎた “職人精神” だった。
利益が出ない高品質材料と準備時間の長さ、メニューの多さによる人手不足で大金を稼げずにいた状況で、むしろもっと高く売らなければならないと助言したほど。
下の写真ペクジョンウォン代表の表情を見ると味が推測できる(笑)
貧しい夫婦が経営していた店で料理の実力は十分だったが、お金を稼ぐための事業運営能力が足りなかったのだ。
ペク·ジョンウォン代表の助けを借りて収益を改善をしたこの店は、放送後に訪れた顧客も認める味で爆発的な人気を集めた。
もともとソウルの立ち遅れた地域の市場に位置していたこの食堂は、追加で待機場所を賃貸し、増えたお客さんを迎えようとしたが、外部の待機列と車の渋滞によって市場全体が麻痺するほどだった。
既存の常連客は、賑わいすぎて二度とトンカツを味わえないとペク·ジョンウォン代表を恨んだ(笑)
SNSと行列文化
自治体で早急に市場の駐車場を改善し、警備員の配置、事業主は待合室の追加や予約システムの導入など、混乱を減らそうとしたが力不足だった。
YoutubeやSNSの時代に、各種インフルエンサーまで参加すると、待機の列を見物する人まで生まれるほどㅠㅠ
“路地裏市場の活性化” という番組の趣旨に合わせて周辺商業圏の売上も共に上昇する相乗効果があったが、ヨンドントンカツの人気は統制が取れなくなってしまった。
食べる日の前日夕方から待ち行列ができ、各種YouTuberの撮影騒音による周辺居住民の苦情も急増。
結局ペク·ジョンウォン代表は、自分の会社が利用していた建物を提供し、ソウルにあったヨンドントンカツを済州道に拡張・移転させた。
自分が新規ローンチした済州島ホテルのすぐ隣だったので、ペク·ジョンウォンの広報戦略だという批判もあったが、ヨンドントンカツの異常な?人気は減っていない。
今は広い空間を活用してテントを張って一晩中待機し、予約の順番表をお金を払って販売したり、代わりに並んでくれる新種のアルバイトができたほど。
自分のSNSやYoutubeに訪問レビューを載せるための熾烈な戦争だったㅠㅠ
ここまで来たら、もう味は重要じゃないんだよ(笑) 有名なところを訪れたということが重要になった(笑)
用意できる材料の問題で、1日100人限定で販売するこのトンカツの味に対する評価は、実をいうとだいぶ分かれる方であるが、それはペク·ジョンウォン代表の番組中の発言からも確認できる。
「この値段(当時6500ウォン)で味わえるトンカツの最高峰だ」
日本風の高級トンカツが流行し、有名店は1人前基本1~2万ウォン(約1000~2000円)を超えていた時期に、ヨンドントンカツは6500ウォンだったから。(約650円)
価格に対しては最高の味ということで、インターネットでもヨンドントンカツの “味” に対する論難が続き、色々な話題を投げかけてくれた。
「あなたの待ち時間の値段はいくらですか?」
美味しい店のために待つことが新しい娯楽で文化だという意見と、自分の時間の価値も大切にすべきだという意見。
待つことに対する論争の中でも人気は相変わらずで、2023年10月、ヨンドントンカツはもう一度拡張移転をした。
新しいウェイティングシステムを導入して予約が少し楽になったというから、済州島を旅行するなら立ち寄ってみる価値があるだろう。
もしこの記事を読んでから済州島のヨンドントンカツの味が気になるなら、ペク·ジョンウォン代表の新しいフランチャイズ “ヨンドンボールカツ(연돈볼카츠)” で味わえるので試してみるのもおすすめ。
人気メニューの1つだったボールカツの専門店で、もう済州島まで行ったり長時間並ばなくてもいい(笑)
済州島のヨンドントンカツの最近の様子は、下記の映像をご参照ください! 次の記事では新しいSNS文化を詳しく解説して、伝統の “南山トンカツ” の話に戻るよ~★