スポンサーリンク

【南山トンカツ②】 韓国の深夜文化とキンパ天国&ペク·ジョンウォンを知ってる?

韓国グルメ
ペコム
ペコム

経済好況期の1990年代、韓国には “○○バン(방:部屋)” と呼ばれる様々な深夜文化が誕生した!今回は韓国に行くと一番よく見かける食堂 “キンパ天国(김밥천국)” についてのお話だよ!韓国のトンカツと外食文化の変化について調べてみよう。

おはる
おはる

韓国の繁華街には必ず、ペク·ジョンウォンという人のフランチャイズ店があるって知ってる?飲食業の専門家ペク·ジョンウォンおじさんが有名になった理由、そして韓国人旅行客におすすめの食堂も紹介するよ~!

韓国のトンカツ解説シリーズ

韓国のトンカツにまつわる歴史や文化、社会背景を解説するシリーズ★
この記事と一緒に読むともっと理解しやすいです!

【韓国のトンカツシリーズ】
韓国の外食文化 ドラマ『応答せよ』はなぜ1988年・1994年・1997年?
①日本と韓国のトンカツの違いは?
②韓国の深夜文化とキンパ天国&ペク·ジョンウォンを知ってる? ←本記事
③韓国で一番有名なトンカツとSNS・行列文化

スポンサーリンク

キンパ天国とペク·ジョンウォンの登場

“〇〇バン(방:部屋)” の誕生と韓国の深夜文化

前回の記事(リンク)で、1990年代の韓国の大好況期に流入した様々な文化について調べてみたが、韓国を訪れた外国人がよく話す韓国のメリット?の中に“深夜文化” がある。

24時間コンビニを基本に居酒屋や食堂、チムジルバンカラオケPCバン(ネットカフェ)など、深夜時間でも十分楽しめることを不思議に思う人が多い。

今は日本にも多いが、日が暮れるとほとんどのお店が閉まる西洋の人には、なじみのない文化だ(笑)

ペコム
ペコム

都心や繁華街じゃない家の近くでも24時間酔えるって話(笑)

韓国コンビニブランド別1号店開設時期(1989年セブンイレブンが初)
出典:서울경제

1990年代には、特に24時間営業の居酒屋である焼酎部屋(소주방:ソジュバン)やコンビニと焼酎屋が組み合わさったコンビニ部屋(편의방:ピョニバン)が若い世代に人気だった。

従来の深夜の居酒屋は、既成世代が好む “食堂” スタイルだったとすれば、焼酎部屋は若い世代の好みのインテリアに手頃な価格が特徴で、コンビニの中でお酒を飲むテーブルを提供する概念のコンビニ部屋はとても安い価格が売りだった。 新世代の屋台みたいな感じ?

国の経済がいくら景気が良くても、若者世代の財布は軽いから、一晩中安く遊べる場所が人気だった。

ペコム
ペコム

その時期を過ごした皆が “X世代” にはなれるけど、皆が “オレンジ族” ではなかったのだㅠㅠ

最近また流行中のコンビニ屋台(旧:コンビニ部屋)
出典:네이버뉴스비즈조선

それでも明らかなのは、1990年代の韓国は各種の “○○部屋(방:バン)” 文化が流行し、金持ちでも金持ちでもなくても、若い世代を中心にした韓国の深夜遊興文化は全盛期を迎えた。

「家に帰るタクシー代がないから、いっそ朝まで遊ぼう~!」が基本だった時代だから(笑)

1982年になって解除された韓国の夜間通行禁止(0時~04時)があった軍事政権時代には想像もできなかった文化が、今は一つの観光商品になったのだ。

ペコム
ペコム

通行禁止時代を扱った韓国ドラマで、恋人たちが仕方なく一緒に夜を過ごす場合がよく登場する理由! わざとじゃないって~(笑)

1982年の夜間通行禁止解除を知らせる新聞記事のタイトル
出典:국제신문

韓国の吉野家・キンパ天国?

このように、24時間灯がついている韓国のお店の中で、多いものの一つがおそらく “キンパ天国(김밥펀국)”だろう。

体感上では日本の吉野家、すき家、松屋の支店数を全部合わせた数ほど、韓国のあちこちにキムパ天国がある(笑)

名前だけ見ればキンパ(海苔巻き)専門店だが、韓国人には様々なメニューを販売する “粉食店” として有名だ。

キンパやトッポギのような簡単な粉食をメインに、チゲやスープ類のような伝統韓国料理から、トンカツ、スパゲッティのような西洋風にうどんやトビコ入りご飯のような和食まで全部ある。

ペコム
ペコム

ぎっしりと書かれているメニューを見ると、まるで「君が何が好きか分からなくて全部準備したよ」って感じ(笑)

キンパ天国を象徴するオレンジ色の看板(左)と様々なメニュー表(右)
出典:이코노믹리뷰위키트리뉴스

オレンジ色のダサい看板と試験答案用紙のようなぎっしり書かれたメニュー注文表に象徴されるキンパ天国は、キンパ1巻1000ウォン!という非常に安い価格で、1990年代後半から2000年代初めに急速に広がった。

人が多く集まる繁華街はもちろん、町の隅々までキンパ天国は必ずあるほど、“韓国人のごはん屋” という地位を占めた。

そして同じ時期に全国的に広がっていたもう一つの食べ物が、薄切りサムギョプサル(대패 삼겹살)だ。

木をかんなで削ったような、とても薄い冷凍サムギョプサル専門店が大流行だった。 低価格で野菜包み(サム)と肉が食べられるお店!

ペコム
ペコム

韓国によく旅行に来たり、韓国の放送を見ると、芸能人と同じくらいとてもよく登場する太ったおじさんが1人いるけど、彼の名前は “ペクジョンウォン(백종원)”。韓国で薄切りサムギョプサルの流行のきっかけは、このおじさんだよ(笑)

飲食業の専門家ペク·ジョンウォンと薄切りサムギョプサル
出典:인사이트뉴스

キンパ天国とトンカツ

このように同じ時期に流行したキンパ天国薄切りサムギョプサルの共通点は何だろうか?

1990年代後半、199··· 1997… ドラマ『応答せよ1997』···

応答せよシリーズタイトルの年度には理由があると言ったけど…

そう!またまた、登場する韓国の国家経済が不渡りを出した通貨危機事件IMF(韓国通貨危機で国際通貨基金(IMF)から金を借りなければならなかった経済危機)

1997年を前後に、テレビには各種大企業の不渡りニュースが毎日流れた。

経済危機? 今でもニュースによく出てくるんじゃん?と思うかもしれないが、当時ニュースが始まると最初のコメントが「今日は〇〇企業が最終不渡り処理されました」だったほどで、その次のニュースは〇〇企業の廃業で給料を受け取れなかった職員たちのデモニュース、その次は会社の不渡りで自殺した人々のニュースでいっぱいだった。

ペコム
ペコム

不動産バブルがはじけた時期の日本と似ていると思えばいいだろうㅠㅠ

1997年当時、大企業の不渡りを知らせたニュースシーン
出典:탑데일리뉴스

韓国の10大財閥グループさえも一夜にして消えるほど、連鎖倒産と不渡り、廃業と解雇、そして失業。オレンジ族に象徴されていた超好況期の韓国経済は、10年も経たないうちにあっという間に崩壊した。

事業に失敗したり、両親が失業したために授業料を準備できない数多くの大学生が休学志願入隊をしたほどで、韓国の食文化もまた変化せざるを得なかった。

より新しく、より高い高級西洋料理を求めていた流行は、あっという間に1000ウォンのキンパと、肉1人前2000ウォンの薄切りサムギョプサルに変わった。

キンパ天国の場合、経歴がある高賃金のコック長や調理師を雇うことができなかった時期だったので、おうちごはんスタイルの簡単なレシピで専門シェフではなく、いわゆる “アジュンマ(おばさん)” または “イモ(おばさん)”と呼ばれる方々が調理した “平凡で普通の味” が特徴だ。

ペコム
ペコム

今も素晴らしい味を期待してキンパ天国に行ったらダメだよ(笑)

キンパ天国の代表メニューのラッポギ(左)とスペシャル定食(右)の一般的な構成
出典:위키트리뉴스

1000ウォンキンパを並んで食べなければならなかった闇の時間が徐々に過ぎ去り、キンパ天国の代表メニューは、肉炒め丼(제육덮밥)とスペシャル定食になった。

スペシャル定食は、値段は少し高いが大きなトンカツをメインに、キンパとチョルミョンなどが追加された多様な構成が一般的だ。

コスパが核心だったキンパ天国での、小さな贅沢みたいな感じ(笑)

韓国経済危機の時期、トンカツは学生を含む2000年前後の若い世代には、名前の通りスペシャルな特別食の地位を回復した。

ペコム
ペコム

代わりに、クリームスープと一緒に食べるレストランの高級洋風からキンパと一緒に食べる韓国料理スタイルに変化した(笑)

ペク·ジョンウォンと薄切りサムギョプサル

国会国政監査に参考人として参加したザ·ボーンコリア代表ペク·ジョンウォン(左、2018年)、ペク·ジョンウォン元祖サムパプご膳の例(右)
出典:다음뉴스위키트리뉴스

通貨危機が発生した時、ソウル江南(カンナム)で肉のサムパプ(野菜に肉を包んだ料理)食堂を経営していたペク·ジョンウォンは、肉の切断機を間違って購入し、サムギョプサルが薄切りになりすぎているのを見て、当時の生活が苦しい人のための低価格メニューを開発したのが薄切りサムギョプサルの始まりだった。

1000ウォンのキンパを食べなければならなかった時期に、肉を安く食べられるように、値段の安い冷凍サムギョプサルをさらに薄く切って販売したのだ。満腹感が足りないので、たっぷりの野菜とチゲのスープで満たすメニュー構成

価格も安いサムパプ定食は大ヒットし、ペク・ジョンウォンは今では数十の飲食業ブランドを運営する “ザ·ボーン·コリア” の代表となり、韓国の繁華街にはペク·ジョンウォンブランドがないところがないほど成長した。

ペコム
ペコム

国会の国政監査に飲食業界の代表として出席するほど、韓国では象徴的な人物としてテレビによく出てくる(笑)

ペク·ジョンウォン代表の飲食業の有名フランチャイズ商標
出典:파이낸셜투데이

最近韓国を訪れた人たちは、よく目にしただろう青い看板のコーヒー専門店 “ペクタバン(빽다방)” を含め、韓国料理、中華料理、和食、西洋風にチキンと居酒屋まで、フランチャイズの種類だけでも数十種類に及ぶペク·ジョンウォン代表ブランドには、ある特徴がある。

コスパ

自身の始まりとなった薄切りサムギョプサルのように、ペク·ジョンウォン代表のブランドはどれも高くない丁度良い価格と丁度良い量を基本にしている。成功の最大の要因だ。

問題は··· 味も丁度良いというのが問題(笑)

ペコム
ペコム

先ほど説明したキンパ天国のように、何かすごい特別な味を期待してはいけないということだよね(笑)

ペク·ジョンウォン代表ザ·ボーンコリアのコーヒー専門店“ペクタバン”(左)、日本にも進出した香港飯店(右)
出典:한국경제아주경제

韓国でご飯屋さんを選ぶ方法

もちろん、低価格を維持するためには高級材料を十分に使用しないか、量を減らさなければならないため、味と量、価格の全てを満たすことは難しいからだろう。

代わりに無難な価格で適量の平均以上の食べ物の味は保障されているから、韓国を訪れる外国人にはむしろオススメだ。

美味しい店を探し回る時間がもったいないなら、看板にペク·ジョンウォンおじさんの顔を見つけたら、そのまま入れば良い。成功まではいかなくても、少なくとも失敗はない(笑)

しかし、キンパ天国の場合は、最初に商標権登録をしなかったため、同じ名前の似た看板のブランドが非常に多くて、店ごとに味の差が非常に大きいので、注意しなければならないㅠㅠ

ペコム
ペコム

特に最近のキンパ天国は値段がかなり上がって、どうせ似たような値段なら、もっと綺麗な他のキンパ専門店をオススメするよ!

キンパ天国の象徴であるオレンジ色の看板と多様なキンパ天国チェーン店の様子
出典:인사이트뉴스

韓国のトンカツ文化から始まり、キンパ天国と薄切りサムギョプサルまで調べてみたが、すべての食べ物は、結局その国の経済歴史非常に密接にならざるを得ないことを改めて確認できた。

似たような経済規模の国々に比べて遅れて導入されたファーストフードや、西洋式の流入時期に通貨危機という暗礁に乗り上げて、速度がさらに遅くなったからだ。

韓国を旅行したり、新しい食べ物を楽しむ時、その由来歴史背景について知っていれば、もっと面白いと思う。当ブログ iumと一緒に一つずつ積み重ねていこう~!

今度は最近流行っている韓国のトンカツ文化についての記事で戻ってくるよ~!

ペコム
ペコム

韓国旅行に行ってキンパ天国のオレンジ色の看板を見たり、ペクジョンウォンおじさんの顔を見て、周りの友達に説明できれば皆さんはiumの優等生だよ~! 飲食店の看板だけ見て韓国の通貨危機まで知っているんだから!(笑)

경양식 돈가스를 만드는 두 가지 방법 (+버터 없이 돈가스소스 만들기!)
ペク·ジョンウォンの軽洋食トンカツレシピ(韓国風トンカツを作ってみよう) 出典:백종원 공식 유튜브

タイトルとURLをコピーしました