今日は『ザ·グローリー』 最高の名場面を紹介するよ!俳優イム·ジヨン(パク·ヨンジン役)は刑務所での “悲しい天気予報” のシーンを撮影した後、後遺症から抜け出せなかったというが、どんな事情なのか早速出発してみよう~!(笑)
パク·ヨンジンの職業である気象キャスターの意味と天気に込められていた様々な伏線も調べる時間! 最終結末についてのネタバレがあるから、まだ視聴していない方は絶対ご注意ください~!
気象キャスターパク・ヨンジン
運命のような愛?
ドラマ撮影中、俳優のイム·ジヨンとイ·ドヒョンの熱愛という突発的な状況により、アン·ギルホ監督は非常に戦々恐々としていたそうだ。
特にパート1公開後、ソン·ヘギョ(ムン·ドンウン役)とイ·ドヒョン(チュ·ヨジョン役)の年齢差でぎこちないという反応が多かったため、イム·ジヨンとの熱愛説が知られれば視聴者の没入にさらに邪魔になるのではないかと思って絶対秘密維持を頼んだというㅠㅠ
熱愛説が伝えられた後、2人の不思議な共通点が話題になっているが、まず名前の林(イム/임)氏姓が同じなのに “羅州林氏(나주 임씨)” で本貫まで同じだ。(イ・ドヒョンの本名はイム・ドンヒョン)
そして故郷がソウル市城東区琴湖洞で同じ町出身で、血液型も同じA型、宗教もプロテスタントで同じ。
5歳差だから幼い頃、錦湖洞のどこかで会ったかもしれない縁なのだ。監督はそわそわしている間、2人は雪だるまを作って浮かれていた(笑)
現実世界の恋に落ちて本業を疎かにすることもできたが、今回のドラマで俳優イム·ジヨンは最高の演技力を見せてくれた。
今日はドラマ中のパク·ヨンジンの職業である気象キャスターの意味とよく登場した天気との相関関係、そして『ザ·グローリー』最高の名場面まで紹介したいと思う。
天気予報に盛り込まれた伏線
パク·ヨンジンの職業である気象キャスターは天気予報を通じて市民の不便を予防する役割をするが、台風や大雪、地震など安全と直結する問題もあるので必ず責任感がなければならない職業だと言える。
しかし、パク・ヨンジンはむしろ大衆に対する誤った認識と社会価値観からかけ離れた姿を何度も見せた。
ユン·ソヒ事件が明らかになった時はむしろ遺族を告訴する無責任の典型を見せ、自分を助けようとする弁護士たちに訓戒したり真実を歪曲しようとしたし、ムン·ドンウンとハ·ドヨンが与えた謝罪のチャンスまで吹き飛ばしてしまったㅠㅠ
正しい職業観や責任感が全くないから辞職届も自分勝手に書く素敵な女(笑) 字も字の大きさもめちゃくちゃ(笑)
このようにパク·ヨンジンは気象キャスターという職業とは全く相反する人物だが、天気予報の場面はドラマの展開を暗示する役割も担っていて、その中で代表的なのが2話だった。
3월의 주말을 앞두고 날씨가 변동을 부려 평년보다 7도 가까이 떨어진 온도로, 산간 지방에서는 비가 눈으로 바뀌어 내리며 내일은 눈이 더 쌓일 수도 있겠습니다
『ザ・グローリー』2話 パク・ヨンジン
3月の週末を控えて天候が変動し平年より7度近く下がった温度で、山間部では雨が雪に変わり、明日は雪がさらに積もることもあります
予測しにくい天気は気象キャスターには最悪の状況で、急な天気の変動は順風満帆だったパク·ヨンジンの前に気になる存在ムン·ドンウンが登場することを暗示する予報だった。
私たちはオープニング映像解説の記事(リンク)を通じて、雪がムン·ドンウンを象徴することを知っている。
つまり3月なのに雪が降るということは、ムン·ドンウンが来るということで、それはムン·ドンウンの復讐が始まるという信号なのだ。
天気予報直後、パク·ヨンジンがハ·ドヨンに頼んだジェピョン建設の広告が出てくるが、この広告の内容もまた意味深長だ。
“내일(눈)을 함께하는 재평건설(明日(雪)を共にするジェピョン建設)”
ムン·ドンウン(雪)とハ·ドヨン(ジェピョン建設)は一緒だというヒントではないのかな(笑)
やけどの傷がかゆくて雪をこすりつけていた場面での冷たい雪(雪花)は、火傷の苦痛を忘れさせてくれる存在だった。
そして復讐の重要な手がかりだったユン·ソヒの名札は雪の上に落ちていたため、ムン·ドンウンが発見でき、すべての復讐が終わった日、屋上にも雪が降った。
助力者のカン・ヒョンナムに初めて会った日には雪が降らない季節なので、雪の代わりに桜が降ってまるで雪が降ったような演出を見せてくれた。
この程度ならムン·ドンウンと雪はとても密接な関係じゃない~?無理な連結じゃないって~(笑)
最高の名場面
最も悲しい天気予報
『ザ·グローリー』 最高の名場面は、誰が何と言っても刑務所での天気予報の場面だと思う。 パク·ヨンジンの狂った演技力に本当に感嘆した。
すっきりと痛快な復讐を期待していた人たちでさえ瞬間、パク·ヨンジンがかわいそうに見えたりもした場面ではないかと思う。
この場面に対して「結局パク·ヨンジンが狂ったの?」という反応も多くあるというが、俳優イム·ジヨンも狂ったのではなく他の服役者に加害を受けたためだと話した。
前回の記事(リンク)で説明したキム·ウンスク作家の意図通り、また別の学校(監獄)で校内暴力を受けたため、怯えている状態だということだ。
他の服役者が言ったように、こんなに悲しい天気予報は見たことがなかったㅠㅠ パク·ヨンジンがかわいそうだと思うところだったから(笑)
ユン·ソヒの “名札” のようにパク·ヨンジンは胸に “名札(収監者番号)” と一緒に生きていかなければならない運命になったが、この場面にはかなりディテールな設定が隠されている。
韓国の刑務所の場合、収監者の危険等級によって名札の色を区分するが、白は一般師範でいわゆる雑犯と呼ばれる場合で、黄色は暴力団や強力犯のように観察対象、青は麻薬事犯、赤は死刑囚に区分するということだ。
パク·ヨンジンは一番低い等級の白で、天気予報を指示した収監者は黄色の名札だった。 強力犯なので、番長の役割をしているように見える。
まるで学生時代、校内暴力加害者の序列のように監獄内部の序列までも見せる設定で、パク·ヨンジンは徹底的に被害者の位置に変わったのだ。
すぐに立ち上がる様子を見ると、すでに他の囚人たちに何度も暴行された雰囲気だったよ。ちなみに北朝鮮スパイの場合はピンク色の名札!
“イップナ(이쁜아)”の呼称に隠れた意味
また、「イップナ(이쁜아)、明日の天気は何?」でパク·ヨンジンを呼ぶ “イップナ(이쁜아)(かわいい子という意味)” という呼称は、ただ可愛い末っ子だから呼ぶのではなく、監獄で同性間性暴力対象を呼ぶ隠語だそうだ。
この部分は製作陣が公式的に明らかにした内容ではないが、女性収監者の復讐話を扱った映画『親切なクムジャさん』(2005)で収監者の性搾取部分に対する説明から出てきた用語だ。
校内暴力当時、ソン·ミョンオやチョン·ジェジュンが犯した性犯罪もやはりパク·ヨンジンがさせたか黙認したものだったので、パク·ヨンジンが犯した校内暴力には性的暴行幇助に対する責任もあった。
この部分まではどうしてもディテールに映像で表現できなかったのか、“かわいい子(이쁜아)” という呼称で状況を伝えようとしたようだ。
総合してみると、パク·ヨンジンは刑務所内の序列の一番下で序列遊びや暴力、性暴力をそっくりそのまま受けている状態だったため、魂が抜けているように見える。
それでも飛び起きるのを見れば人の顔色は伺えるということだから、まだ狂っているわけではない状況だ。
そのようにパク·ヨンジンは自分が過去にしたすべてのことを一つも欠かさずそのままやられているという設定なので、これよりさらに勧善懲悪はないのではないだろうか?
演技自体も良かったが、死と障害よりも凄絶な復讐であることを示す重要な意味の場面であり、最高の場面だったと思う理由だ。
요 며칠 소나기가 지나가면서 날씨가 선선했는데요,
내일부터 다시 한낮에 대부분 지역이 맑으며
30도 가까이 오를 것으로 예상됩니다ここ数日夕立が過ぎて涼しくなりましたが、
『ザ・グローリー』パク・ヨンジン
明日からまた真昼にほとんどの地域が晴れ
30度近く上がると予想されます
という一番悲しい天気予報はおそらく自分の未来に対するパク·ヨンジンの願いを込めた “人生予報” だろう。
しかし、ムン·ドンウンとチュ·ヨジョンが到着した刑務所の空が突然曇るのは、空もパク·ヨンジンを助けないというメッセージのようなものだろう。
1%の神の介入でムン·ドンウンはチュ·ヨジョンの母親に会ったが、パク·ヨンジンが望む “晴れの日” は神が助けないという警告。
学校の体育館で幼いムン·ドンウンを照らしてくれた十字架の形をした光はパク·ヨンジンには現れないのだ。
キム・ウンスク作家が考える復讐が私たちより残酷だと思う(笑)
俳優イム·ジヨンの再発見
パク·ヨンジンの結末についてどう思うかという質問にイム·ジヨンは、チョン·ジェジュンのように死ぬのではなく、むしろよりまともな罰を受けたようだと意見を明らかにした。パク·ヨンジンの悪いことを返してもらったと。
最後の天気予報のシーンのために数ヵ月間悩んで準備をしていた俳優イム·ジヨンは、このシーンを撮ってから崩れた。
パク·ヨンジンとして半年以上暮らしていたので、撮影後にたくさん泣いたし、家に帰ってきても空虚な気持ちでたくさん泣いたという。
アン·ギルホ監督曰く、もともとこのシーンにはBGM候補がいくつかあったが、どんな音楽を入れてもイム·ジヨンの演技が圧倒されたので果敢に音楽を削除したそうだ。
下の撮影後の様子を見ると、当時のイム·ジヨンの状態が少しでも感じられる。 感情移入がすごいㅠㅠ
『ザ·グローリー』のキャスティング以後、世の中の人々が皆自分を憎んでほしいという気持ちで準備したという俳優イム·ジヨンは、登場人物紹介の記事(リンク)で説明したが、これまで演技よりは “露出” で知られていた俳優だった。
今作のためにイライラする表情や眉間のしわ、片口角を上げて笑うことまで表現するために一生懸命準備したという。
とりわけ多かったタバコのシーンも、夫の前で吸うのと一人で腹を立てて吸うのと、相手と状況によって細かく分けて準備したほど。
「私は生まれつきの才能がある俳優ではないから、もっと努力しなければならないという気持ちで常に努力し、いつも切実だった」というインタビューのように、切実さが込められた演技に俳優のイム·ジヨンはいなかったし、校内暴力の加害者パク·ヨンジンだけが見えたので、今は少し休んでもいいのではないかと思う。
ちょうど先日発表された今年の韓国百想芸術大賞助演女優賞候補5人にイム·ジヨンがノミネートされたというニュースがあったが、『ザ·グローリー』は俳優イム·ジヨンを再発見することになったドラマで、いつまでも記憶されることを願う。
「かっこいい~パク・ヨンジン~私の心の中の演技大賞はあなただよ~ブラボー!」