韓国芸能事務所④ ミン·ヒジン代表の記者会見　NewJeansのデビューが遅れた理由はIZ*ONE？

［HYBE］と［ADOR］葛藤の出発点

NewJeansのデビューが遅れた理由

まとめてみると、パン·シヒョクのガールズグループGLAMの失敗に対する未練と、株式上場を控えてガールズグループが必要だった［HYBE］が、韓国ガールズグループのディレクティングの革新をもたらしたミン·ヒジン代表を迎え入れたが、

［HYBE］第１号ガールズグループの栄光？は［Source Music］のLE SSERAFIM（ルセラフィム）が占め、［ADOR］のNewJeans（ニュージーンズ）は、約２ヶ月差で第２号ガールズグループになってからこの事件が始まったのだ。

ミン·ヒジン代表は、［HYBE］が最初に約束を破ってLE SSERAFIMを先にデビューさせたという主張で、［HYBE］はミン·ヒジン代表が［ADOR］という新規レーベルを作るためにNewJeansのデビューが遅れたのだという主張。

ミン·ヒジン代表は［HYBE］がLE SSERAFIMに集中するために、まともに助けてくれなかったという主張で、［HYBE］は［Source Music］のエース練習生たちを皆［ADOR］にあげるほど最善を尽くしたという主張だ。

現在、NewJeansのメンバー構成を見ると、［Source Music］のエース練習生だったミンジとグローバルオーディション合格者だったハニ、それからハリンとダニエル、ヘインまで、皆最初は［Source Music］と契約をしてトレーニングを受けたメンバーたちだ。

［HYBE］がガールズグループのGLAMを一緒に製作した縁で買収した［Source Music］がガールズグループ担当レーベルであり、ミン·ヒジン代表はこの練習生たちを［ADOR］に移してNewJeansを準備したので、情況だけを見れば［HYBE］側の主張が説得力があるように見える。

この時から３年後の独立を夢見たのか、ミン·ヒジン代表が自分の独自レーベルに固執したため、NewJeansのデビューが遅れたということだ。（詳しくは→解説記事②リンク）

むしろミン·ヒジン代表と一緒にガールズグループを準備していた［Source Music］の立場では、突然エースの練習生たちを全員奪われた状況だったので、パン·シヒョク代表が20億ウォンのトレーニング費用を代わりに支給するほど［HYBE］はミン·ヒジン代表のために物心両面を助けたという主張だ。

『PRODUCE 101』のバタフライ効果

海にはもっと広くて深い “深淵” があるというが、NewJeansのデビューが遅れたもっと深い出発点は、日本でも人気だったオーディション番組『PRODUCE 101』のバタフライ効果と思われる。

I.O.Iのシーズン１(2016)、Wanna Oneのシーズン２(2017)、IZ*ONEのシーズン３(2019)まで相次いでヒットし、ボーイズグループを選抜するシーズン４(2019)の放送終了直後の2019年夏、ある視聴者が疑問を提起し論難が始まった。

“視聴者投票の結果、捏造問題”

検察の調査の末にシーズン3の『PRODUCE 48』とシーズン4の『PRODUCE X 101』の投票結果は主催側の順位操作があったことが明らかになり、担当PDとCPが拘束までされた事件だ。

ここでのポイントは『PRODUCE48』、そして IZ*ONE 。

だが “順位操作グループ” という汚名が事実として明らかになった以上、これ以上の活動は不可能だったので、2021年にIZ*ONEは解散し、メンバーたちは本来の所属会社に戻ったり他の会社にスカウトされる大混乱の時期が来た。

すでに韓日両国で十分な人気を確認しており、特に日本の場合、AKB系のファン層の支持を確保していたIZ*ONEメンバーの価値は、ガールズグループを準備していたエンター会社にとっては欲しい売り物だった。 完全に新人よりも優位な位置からスタート出来るから。

2021年12月、スターシップ·エンターはIZ*ONEのチャン·ウォニョンとアン·ユジンを中心に、素早くIVE（アイブ）というガールズグループをローンチングし、結果は大成功。

この時期は［HYBE］でNewJeansのデビューを準備していた時期だ。韓国No.1アイドルガールグループの製作を準備していた［HYBE］の立場では気が焦り、ミン·ヒジン代表の新人ガールグループに疑問を持ち始めたものと見られる。

すでにIVEの成功を通じて結果を予測できるグループがあるが、企業の投資の観点から、既存の認知度を活用して安定的デビューと最小限の成果が保障されたグループ（LE SSERAFIM）と、完全な新人で構成され、結果が分からないグループ（NewJeans）。どちらを選ぶべきだったのか？

最初、パン·シヒョク代表が自分を迎え入れる際にした約束が守られなかったというミン·ヒジン代表の怒りは、まさにこの部分なのだ。［HYBE］の第１号ガールズグループとしてNewJeansを準備していたが、会社の戦略が急に変わり、むしろNewJeansが差別されたという主張。

［HYBE］では、LE SSERAFIMは別に準備したグループであり、NewJeansのデビューにも最大の支援をしたという主張。そして第１号になれなかったのは、ミン·ヒジン代表が独立レーベルを作りたいという欲のせいだったということ。

IVE 아이브 'I AM' MV

これが本当のヒップホップだ！ ミン·ヒジン代表の記者会見

下記からは実際のミン･ヒジン代表の記者会見の映像を観ながら本文の内容を参考にしてください。

記者会見の争点①LE SSERAFIMと［HYBE］第１号ガールズグループ、［ADOR］の設立理由

結局、この部分が一番根本的な原因のようにみえる。すでに最初からお互いに感情が傷ついていたのだ。

最初の解説記事（リンク）でILLITのコピー問題に対する不満も、同じ［HYBE］所属グループと発売スケジュールが重なる問題も、LE SSERAFIMが［HYBE］第１号ガールグループになったのも、全て［HYBE］が最初からNewJeansを差別し、約束を破ったということだ。

この部分に対するミン·ヒジン代表の記者会見の内容を見てみよう。

[풀영상] 민희진 긴급 기자회견..2시간 넘게 '격앙', '눈물', '욕설' / SBS / 바로 이 뉴스

私がどうして頭に来ているかというと、正確に覚えています。2021年６～７月頃、［HYBE］のパク·ジウォン代表が「LE SSERAFIMを最初のガールグループにすることになりました」と突然私に通報したのです。それで私がパク·ジウォン代表に文句を言いました。

「お前たちチンピラなのか？」「なぜ約束を破るのか？」(中略)「うちのNewJeansの子たちはみんな［HYBE］最初のガールズグループだと聞いて入ってきたのに(中略)メンバーの両親たちには何と言うのか？」と言ったら、「あ、それはヒジンさんの気にするところではない」そうです。

「私に『第１号ガールズグループ』を作るように言ったのに、（中略）私は咲良、キム·チェウォンを迎え入れることも知りませんでした。(中略)それで私がとても腹が立って、会社を辞めると言いました。「お前らみたいなチンピラと一緒に仕事はできない」と言いました。

その代わりに、私は記者会見するから。ミン·ヒジン流のガールズグループはなんで作らないのか（説明するめに）。私だけ変な人になりそうだから。

ミン･ヒジン代表　記者会見より

まとめると［HYBE］の戦略修正で急いでLE SSERAFIMの第１号デビューが決まったが、ミン·ヒジン代表がNewJeansを諦めて退社しようとすると、会社側がミン·ヒジン代表をなだめるために別途のレーベル（子会社）である［ADOR］の設立を提案したということだ。

ミン·ヒジン代表は、自分に欲があって［ADOR］を受諾したのではなく、自分を見て入ってきた練習生たちなのに、なんとかNewJeansをデビューさせなければならなかったので賛成したと言った。

［HYBE］の言葉のように、次のデビューのために何も考えずに待っていれば、練習生たちは歳を取っていくのに、練習生の立場ではその１歳でも若い年がとても重要だということだ。［HYBE］は第１号、第２号の数字だけを考えていて、練習生たちの立場を考慮しないという批判。

宮脇咲良とキム･チェウォンの迎え入れでNewJeansのデビューが後回しになってから、［HYBE］は何の説明もなしにメンバーたちを数ヶ月間放置したので、NewJeansのメンバーとその両親たちはとても不安で心を痛めたそう。

さらに、ミン·ヒジン代表がNewJeansのメンバーたちを引き抜くのではないかと心配したのか、メンバーたちにまともに会わせてくれない状況だったと(一一”)

[풀영상] 민희진 긴급 기자회견..2시간 넘게 '격앙', '눈물', '욕설' / SBS / 바로 이 뉴스

どうしてもそのようなメンバーを置いて辞めることが出来なくて［ADOR］を作ったのに、今ではミン·ヒジン代表が欲深いから［ADOR］に固執したと表現するということだ。

外ではパン·シヒョク代表が［Source Music］に練習生のトレーニング費用も代わりに支払ってくれて、ものすごく大きな恩恵を与えたように言うが、当時のパン·シヒョク代表は［HYBE］が持分100%を持たなければ［ADOR］を許可しないと言うので、それも受け入れたということだ。

ただ時間だけが過ぎていく状況なので、NewJeansを無条件にデビューさせるために持分０%も受け入れたのに、私をお金に執着する人にするなと言った。

そんな大変な状況でNewJeansをデビューさせたので、本当に“出産の苦しみ”を感じ、出産をした心情だったと明かしたㅠㅠ

記者会見の争点② NewJeansの広報禁止／シャネルのモデルになった理由

[풀영상] 민희진 긴급 기자회견..2시간 넘게 '격앙', '눈물', '욕설' / SBS / 바로 이 뉴스

続くミン·ヒジン代表の発言で注目すべき部分は、

（NewJeansの）子たちはこんな状況を知らないでしょう～ 私が子どもたちにそれを恩着せがましく言うのもすごく嫌じゃないですか、私は大人なのに～(中略)両親たちも会社にとても不満が多かったので(中略)そうやって始まって、私たちは恨みが多すぎたのに、その次に起きたもっと呆れた状況が何か分かりますか？

ミン･ヒジン代表　記者会見より

［HYBE］のパク·チウォン代表が［ADOR］のミン·ヒジン代表にNewJeansを広報するなと言ったという。

先に説明したように、LE SSERAFIMとNewJeansは２ヶ月差でデビューしたため、各チームの立場では事前の広報も重要で、広報期間が重なるのは仕方ない事だが、LE SSERAFIMがデビューするまではNewJeansの広報を禁止させたということだ。

その理由は、LE SSERAFIMをミン·ヒジン流のガールズグループと混同させろという［HYBE］の指示。

すでに全ての芸能部の記者たちは［HYBE］でミン･ヒジン流のガールズグループを作るということを知って、期待していたよね？

しかし、IVEのデビューに刺激された［HYBE］でLE SSERAFIMを準備していたら、NewJeansのより早くデビューすることになったが、LE SSERAFIMがミン·ヒジン流のガールズグループではないという表現をするなということだ。

記者とファンたちを “LE SSERAFIMがミン･ヒジン流のガールズグループなのか？” と混乱させて、LE SSERAFIMの期待を高めさせようということだ。

そして驚いたことに、［HYBE］は実際にこの広報戦略を使ったのだ(笑)

デビューが２ヶ月しか差がないから、NewJeansも事前に広報をしなければならないよね？ NewJeansの広報記事には、NewJeansにIZ*ONEのメンバーである宮脇咲良やキム·チェウォンがいないという話をできないようにした。

記者やファンは［HYBE］でミン･ヒジン流のガールズグループを準備していることも知っているし、IZ*ONEのメンバーをスカウトしたことも知っているから、

IZ*ONEのメンバー=LE SSERAFIM=NewJeansではない=ミンヒジン流のガールズグループではない、これを絶対分からせないようにしろということだ。

明らかなことは、メンバーが誰なのかも明らかにできず、広報も制限されたNewJeansは大きな悲しみを受けたと思う。

こうした紆余曲折の末、全員10代のメンバーで構成されたNewJeansはデビューし、音楽、MV、ヘア、ファッション、アルバムともに “ミン･ヒジン流ガールズグループ” らしく好評だった。

その中で一番ユニークで新鮮だったNewJeansだけの広報の方法があったが、誰かも知らない新人ガールズグループがデビューするやいなや、なんとシャネルの新製品ローンチングイベントモデルになって話題になった。

“人気を得て有名人になれば、有名ブランドのモデルになれる” という公式を破る破格の行動だった。

人々はあのグループは誰で、なんで急にシャネルのモデル？ こんな反応だったから関心を持って当然だった。

しかしミン·ヒジン代表によると、普通、大手エンター会社のアイドルグループがデビューする時に行うショーケースイベントを支援してくれなくて、苦肉の策で方法を探していて思いついた方法だったそうだㅠㅠ

NewJeans (뉴진스) 'Attention' Official MV

記者会見だけ聞くと、10代の子ども達がデビューするまでの道のりが険しくて、「これはひどすぎるな～」と同調するしかなかった。

今回の事件初期、［HYBE］側が発表した記事に「ミン·ヒジン代表はNewJeansの成功がすべて自分のおかげだと騒いでいる」という内容のせいで、ファンも議論が多かったんだよね。

BTSと［HYBE］の後光効果も知らず、［HYBE］の資本力のおかげでシャネルのモデルからスタートし、多くの支援を受けたのに、自分一人の力で成し遂げたと思っている傲慢な女だという意見と、それでもファッションやPVの音楽などのコンセプトは、やはりミン·ヒジン流だったから成功したという意見まで。

もちろんデビュー曲のPVからチャンネル登録者数7500万人の［HYBE］のYoutubeチャンネルでスタートし、良い曲も結局、大企業の［HYBE］だから提供されたはずだから、金のスプーン（詳しくは→リンク）でスタート出来たのは明らかだ。他の中小企業のアイドルとはスタートの次元が違ったから。

감정을 호칭에도 실었다. 민희진이 하이브 측을 부른 다양한 용어 모음 / 비디오머그 #shorts

記者会見の中でミン·ヒジン代表がパン·シヒョク代表を呼ぶ呼称が、

시혁님（シヒョクさん） > 개저씨（犬おじさん） > 이새끼 （この野郎）> 씨발새끼 （くそ野郎）> 등신새끼（頭が悪くて出来損ない）

記者会見の生放送で呼称が変わっていくのを聞いて目が離せなくなったが、パン·シヒョク代表はどうして “씨발새끼 （くそ野郎）” になったのか、次回の記事で紹介するね～