前回は韓国で話題になった “首尾相関” の結末が何なのか紹介したよ!今回はその首尾相関の方式で加害者たちがどんな最後を迎えたのか調べる最初の時間!チョン·ジェジュンを殺したのは誰なのか、交通事故は誰が起こしたのかについての詳しい過程を調べてみよう!
シーズン2が制作されてもチョン·ジェジュンを見られないなんてとても残念!一番面白かったのに~(笑) 最終結末のネタバレがあるのでまだ視聴していない方は注意してください!
加害者たちの最後
女性たちは死ななかった
日が暮れない “白夜” で暮らしていたパク·ヨンジンは日が暮れない監獄で暮らすことになり、各自最も大切なものを失うことになったチョン·ジェジュン、イ·サラ、チェ·ヘジョン、ソン·ミョンオの最後は “竜頭竜尾(용두용미)” という評価を引き出した。
また、期待を超えた父情で驚かせたハ·ドヨンと変わったカン·ヒョンナムの姿も目立った。
『ザ·グローリー』でムン·ドンウンが校内暴力の復讐を決心した加害者は計5人だったが、復讐を決算してみると2人の男性加害者は皆命を失った反面、3人の女性加害者は生き残ったという面白い共通点がある。
ここまでは意図しなかっただろうけど、女性たちはみんな生き残ったよ~ 性差別だよ~(笑)
なぜ女性は死ななかったのかについて面白い意見があったが、女性加害者の場合にはあえて殺さなくても完全に復讐できるからだという主張だった。
ムン·ドンウンがパク·ヨンジンに送る手紙に書いた “あなたのとても古い噂になる” という誓いのように、“社会的な死” を通じて生きている間を地獄にすれば良いということだった。
パク·ヨンジンがより良い男に会うために必要だった気象キャスターという職業と、階級上昇のためにチェ·ヘジョンが選択したスチュワーデスという職業、有名牧師の娘である画家イ·サラもまた皆 “恐ろしい噂” による墜落の落差が大きい職業だということ。
一方、何の才能もなく命だけが取り柄のソン·ミョンオは一番早く亡くなり、社会的名誉のようなものはなかったチョン·ジェジュンは建物から墜落して命を落とすが、パク·ヨンジンを含む女性加害者たちは社会的名誉、栄光(glory)から墜落した。
名誉職でも出世してこそ命は救えるという教訓? (笑)
チョン·ジェジュンの最後
チョン·ジェジュン最高の名場面
すべての俳優がギャップと立派な演技力を見せてくれたが、俳優パク·ソンフンが演じたチョン·ジェジュンは『ザ·グローリー』の光と塩のような配役だと思う。
“나이스 한 개새끼(ナイスなくそ野郎)”というキム·ウンスク作家の表現のように、高級ながらも安っぽい不良を同時に見せてくれたチョン·ジェジュンがいなかったら、『ザ·グローリー』は重すぎる復讐劇だったはずだから。
どこか流行が過ぎた後ろ髪のヘアスタイルだけでも “不良(양아치)感” を漂わせてくれたチョン·ジェジュンは『ザ·グローリー』の唯一のギャグキャラクターとして数多くの語録を作り出した(笑)
パク·ヨンジンもすごかったけど、チョン·ジェジュンの役割も絶対無視してはいけない~(笑)
お笑いキャラでありながら軽すぎず、ドラマの流れの中心にありながら重すぎずもバランスの取れたキャラクターとして韓国で人気だった。
このようなチョン·ジェジュンのキャラクターのすべてを見せてくれた最高の名場面は12話の暴行場面だろう。
初登場から気に障るおかっぱ頭に陰惨な雰囲気で、結局児童性犯罪者だった教師のチュ·ジョンホを暴行した場面。 暴行シーンが名場面(笑)
ハ·イェソルが性犯罪の対象という事実を知ったチョン·ジェジュンは直接チュ・ジョンホを訪ねて殴打したが、『ザ·グローリー』全体で一番すっきりしたサイダー場面だった。
※サイダー:韓国では清々する感じをサイダーを飲んだ時のようにスッキリする感覚として“サイダー”と表現する
直接的で確実な報復だからムン·ドンウンの復讐よりも痛快だったよ~(笑)
チョン·ジェジュンが唯一善良な仕事をしたと褒められるこのシーンが最高の名場面に挙げられる理由は、このシーンの最初から最後まで捨てるものがなかったためだ。
ムン·ドンウンから知らせを聞くやいなや車で走って行くチョン·ジェジュンの “おかしな子どもへの愛情” から始まり、あらゆるリアルな悪口を言いながら乱暴運転をする韓国の交通文化反映(笑)
そして学校に着いてからは「チュ・ジョンホは誰ですか?」と敬語で質問する礼儀正しさを見せたら、どうやって来たのかという質問には「車に乗ってです」と答えてくれる小さなギャグと「あ~お前ですか?(아~ 너세요?)」という尊称法が合わないがチョン·ジェジュンらしい不良な口調まで、見逃すことができない場面の連続だった。
日本では翻訳がどうなったのか分からないけど、“お前ですか?(너세요?)” はハングルの尊称法に合わない文章だよ。タメ口の “お前(너)” + “~ですか(세요?)” という敬語が合わさった話し方(笑)
タメ口の敬語と礼儀正しさと過激さを行き来するチョン·ジェジュンのセリフだけを見ても、韓国人の立場ではチョン·ジェジュンという人について確実に知ることができた場面だったんだ。
殴る前に折れた歯を飲み込むのではないかと心配してくれる細心の配慮はするが、合意は絶対ないという断固さまで(笑)
そして多くの視聴者が「これだけはチョン·ジェジュン誉めてあげる」、「ジェジュンがもっと殴らなければならなかった」と応援したが、娘のイェソルが登場すると暴行を止める自制力を見せる姿で、この子が本当の不良なのかどうか、子どもへの愛は本物なのか? 混乱させた場面。
高級だが安っぽいチョン·ジェジュン、それ自体を見せてくれた名場面だと思う理由だ。
日本語はどのように翻訳されたのか、日本語吹替の感じはどうか比べてみると面白いよ(笑)
韓国人最高の名場面
このパートが韓国人にとって最高の名場面として挙げられたのには他の理由もある。
韓国人に “実際の考証が上手な場面” 、“最高の好感場面” などと呼ばれた理由は、まさに運転シーンのためだ。
チュ・ジョンホ訪ねるため、高速道路の1車線(追い越し車線)を走っていたチョン·ジェジュンが、先に走っていた黒い車が割り込むとクラクションを鳴らしながら悪口と共に叫んだ場面が韓国のリアルな現実考証だったからだ。
高速道路1車線は追い越し車線で、追い越し時にのみ使用しなければならないけど、1車線で定速走行をすることが韓国には非常に多い。本当に多いよ(笑)
特にこの時、1車線(追い越し車線)で定速走行する黒い車の種類が、より現実実を増したのだ。キア自動車の “カーニバル” という車だ。
この場面を見た韓国人が「やっぱりカーニバルは科学」、「怒るのは認める」と同感した理由が、韓国でマナーが悪い運転で有名な車のモデルが “カーニバル” だからだ(笑)
当然統計はないが、特にマナーが悪い運転車が多く、韓国で有名な車の種類がキア自動車のカーニバルとK5というモデルだ。
車両の価格帯と運転者の年齢層と関連があるように見えるが、韓国の運転者にとってこの2つの車両は乱暴運転の科学と真理と呼ばれるほど有名だ(笑)
偶然だけど、車の種類までスタッフが気を遣ったのなら、本当に細かい演出だよ(笑)
韓国人が韓国の運転文化に対して批判する理由は、2011年に運転免許試験が簡素化され、筆記試験も容易になり、技能試験がものすごく簡素化されたことがあったからだ。
この時期、運転免許取得者が急増したが、それだけ事故率も高くなったし、道路上で変に運転する人まで増えてきたってことを体で体験したのだ。
上の真ん中のイメージが2011年と2016年の間の技能コースだ。50メートルの直線コース1つ(笑)
交通事故の発生率が急増するとコースは再び改善されたが、その試験も依然として過去に比べて容易であり、さらに重要なことはその時期に免許を取得した人々は依然として道路上を走っているからだ。
このような状況だから、1車線(追い越し車線)の定速走行車が多くて、あの場面をみた韓国人が清々したんだ。規定も知らない車が多すぎて(笑)
目には目
ムン·ドンウンのチョン·ジェジュンへの復讐はチェ·ヘジョンの手によって始まった。首を怪我したチェ·ヘジョンにメンソールタバコを吸うと喉が通ると嘲弄した行動に対する結果だった。
チョン·ジェジュンが患っている緑内障は眼圧の上昇により視神経が損傷して現れる病気で、圧力を
人工的に下げるために “眼圧下降剤” が持続的に必要だという。
チョン·ジェジュンがチュ·ヨジョンの病院を訪問した時、モニター画面の中の診療記録を見ると、特異症状内訳に “ステロイド性” 目薬投薬時に眼圧が急上昇した履歴があると出てくる。これを利用した復讐だった。
実際にチェ·ヘジョンが添加した薬物がステロイド薬の原液なら、眼圧が急上昇し、激しい痛みが伴うという。
誰よりも “目には目を、歯には歯を” が似合う結末だった(笑)
チョン·ジェジュンの最後
チェ·ヘジョンの復讐でチョン·ジェジュンの目が見えなくなるのは理解しても、最後まで残る疑問があった。
“交通事故の時点をどうやって合わせたの?” と “屋上での墜落シーン”
これもムン·ドンウンを助けたチュ·ヨジョンの母親の登場場面のように、1%神の介入が集まって…と言うには1%が集まりすぎなければならないから。
チョン·ジェジュンの最後を理解するためには、時間をもう少し前に回さないと理解できない。
ムン·ドンウンが囲碁公園でハ·ドヨンに会った場面で、ムン·ドンウンはハ·ドヨンにユン·ソヒの母親の住所が書かれたメモを渡した。
そして安置室のある病院を聞いてみるハ·ドヨンにムン·ドンウンが言った言葉、「片付けますか、助けますか?」というセリフに沢山のことが含まれていると思う。
重要な証拠になるかもしれないが、チュ病院にいることを教えてくれたのは一種のテストだったんじゃないかということ。
ハ·ドヨンが加害者の味方だったら遺体を片付けたはずだから、それによってハ·ドヨンの状態が分かったのだ。
ムン·ドンウンの質問は結局「お前は誰の味方なんだ?」という質問だった(笑)
その後、ムン·ドンウンがチュ病院を訪問した時、ハ·ドヨンはユン·ソヒの遺体を片付けるどころか滞っていた数億ウォンの保管料を払ったから、ハ·ドヨンがどんな選択をしたのか確認する場面だったのだ。
それなら、その後もムン·ドンウンとハ·ドヨンの間にはある程度の情報交流があったと見るのが正しいだろう。
パク·ヨンジンは謝罪と反省の機会を拒否した状況で、ハ·イェソルと未来を共に生きていかなければならないハ·ドヨンの立場で、チョン·ジェジュンの存在は後でどんなことを起こすか分からない人だからだ。
明らかなことが好きなハ·ドヨンの性格上、ハ·イェソルの未来の邪魔になる可能性を根本的に遮断する方法だと思っただろう。気まずい未来を防ぐための計算的な選択。
ハ·ドヨンの立場でチョン·ジェジュンは「想像してたよりずっとクソ野郎だね」だから絶対油断してはいけないよ(笑)
そのようにハ·ドヨンとムン·ドンウンの情報交流を通じて、チョン·ジェジュンに交通事故を発生させることができ、気を失ったチョン·ジェジュンを自分が一番よく知っている場所であるジェピョン建設の工事現場に連れて行って終えたと見るのが正しいと思う。
自分がよく知っている場所なので、証拠や痕跡をなくすにも最適な場所。
だが平坦だった人生を生きてきたハ·ドヨンにとって、チョン·ジェジュンはあまりにもゴミだったので、すぐには殺さずチョン·ジェジュンが目覚めるのを待っていたものと見られる。
自分の家族であるパク·ヨンジンとハ·イェソルを欲しがっていた貪欲の目で、自分を殺した人が誰なのかを必ず確認しろというようにチョン·ジェジュンを送ってしまった。
チョン·ジェジュンを押した人は空港シーンのハ·ドヨンのネクタイを見れば分かるけど、私も最初は分からなかった(笑)
おまけ★ハ・ドヨンの殺人予告
韓国であるシーンがとても話題だったが、他でもないハ·ドヨンの “殺人予告” のせいだった。
ムン·ドンウンに会った後、ハ·ドヨンがコンビニでおにぎりを食べる場面の後ろの陳列台を見ると、お菓子2種類が見える。
一つは “ケイジュン(케이준)” というポテトスナックで、もう一つは “目を閉じる(눈을 감자:ヌヌル カムジャ)” というポテトスナック。
食べる“감자(カムジャ:じゃがいも)”と、目を“감자(カムジャ:閉じる)”のハングル綴りと発音が同じだが、お菓子の配置順を見るとケイジュンが前にいる。
ケイジュン=チョン・ジェジュンのジュンと受け取れば “チョン・ジェジュンの目を閉じる(死のう)” って意味にも見えるのだ(笑)
ちなみに、雨の日にチョン·ジェジュンがチュ·ヨジョンに会った場面の工事現場の安全注意垂れ幕には “落ちたら死にます” と書かれていた。
俳優パク·ソンフン(チョン·ジェジュン役)はセメント(泥)場面の撮影後2ヶ月間は耳から泥が出て苦労したというが、製作陣は緻密に準備しておいたネタバレでチョン·ジェジュンの死を楽しんでいた(笑)
あれこれチョン·ジェジュンは落ちて死ぬ運命だったんだ(笑) 次は他の加害者たちの最後に関する話で戻ってくるよ。みんなお疲れ様~!