毎年3月1日は “3.1節(삼일절:サミルチョル)” と呼ばれる韓国の祝日だよ! 日本の植民地支配から抜け出すための韓国の独立運動が始まった日で、韓国では非常に重要な祝日として記念されている。どんな日でどんな意味があるのか簡単に調べてみよう!
3.1節と3.1独立運動
3.1節は何の日?
3·1節は1919年3月1日、韓国人が日本の植民統治に抵抗し、独立宣言書を発表して韓国の独立意思を世界に知らせた日を記念する祝日だ。
この日あった非暴力万歳運動を “3.1運動(삼일운동:サミルウンドン)” と呼ぶが、そもそもは1910年8月の “庚戌国恥(경술국치)” から始まった。
日本の強圧によって大韓帝国(韓国)のすべての権利を奪われた日で、庚戌年に国家の権力を失った恥辱の日なので、韓国では “庚戌国恥” と呼ばれている。(※日本では日韓併合などと呼ぶ)
庚戌国恥以降、日本は韓国の土地を強制的に奪い、韓国の歴史と言葉を学ばせなくして、銃と刀で支配していたため、韓国人の反発も大きくなっていた。
民族自決主義と高宗皇帝の毒殺
1919年の世界は大変化の風が吹いていた。
第1次世界大戦が終わるとアメリカのウィルソン大統領が、すべての民族はその民族の運命は自ら決めなければならないという原則である “民族自決主義” を掲げたからだ。
民族自決主義は、当時大国に支配されていた多くの国にとって希望のようなニュースで、日本にいた韓国人留学生にも同じだった。
1919年、日本人から差別を受けていた朝鮮人留学生600人余りが、東京で2·8独立宣言文を発表し、独立運動に対する火種が燃え始めた。
このニュースを聞いた韓国の知識人や宗教家にも大きな刺激となり、本格的な準備を始めた。
この時、韓国では高宗皇帝が突然この世を去ったが、死因が日本による毒殺だという噂が広がり、人々の怒りが最高潮に達した状態だった。
シッケ(韓国の発行飲料)を飲んで急に死亡したが、飲毒症状と似ていて疑われている。
韓国の宗教指導者と知識人代表33人が高宗皇帝の葬儀を控えて独立運動を準備した日が3月1日だった。
3月3日は高宗皇帝の葬儀が予定されていて、3月2日は宗教関係者の日曜日だったため、3月1日に決定。
挙事日だった1919年3月1日、ソウル鍾路区タプコル公園では老若男女ともに民族代表33人を待っていた。
しかし、そこに集まった人々が危険になりかねないという判断の下、民族代表33人はタプコル公園の代わりに鐘路の太和館で独立宣言書を朗読した。
우리는 우리 조선이 독립한 나라임과 조선 사람이 자주적인 민족임을 선언한다
民族代表33人
我々は朝鮮が独立した国であることを宣言し、朝鮮人が自主的な民族であることを宣言する
万歳運動は効果があったのか?
何千人もの人々が集まっていたタプコル公園では、民族代表が日本警察に逮捕されたというニュースが伝わると、学生代表のチョン·ジェヨンが八角亭に登り独立宣言書を朗読した。
みんな服の中に隠しておいた太極旗を取り出して「大韓独立万歳!」を叫び、万歳を叫ぶ人々の規模はますます大きくなった。
日本の警察や軍隊が出動し、刀で刺し銃撃で鎮圧したものの、さらに怒り声を高めた3月1日の万歳運動は全国的な大規模デモへと広がり、海外の留学生までも参加した。
3月1日から始まった万歳運動は、韓国人に大きな希望を与えたが、独立は決して容易ではなかった。
全国的な大規模デモに驚いた日本は、韓国人の意見を反映して、これまでの暴力的な強圧統治方法を止め、段階別な文化統治方式に切り替えたが、表現は “文化統治” だったが、ハングル使用禁止や創氏改名といった韓国の民族性そのものを抹殺するやり方だった。
では、独立という目的を果たせなかった3·1運動は失敗したのだろうか?
誰も非暴力無抵抗な万歳運動だけで独立を期待していなかっただろう。 しかし、3·1運動は韓国の独立運動において非常に重要な役割を果たしてくれた。
体系的な独立運動のために大韓民国臨時政府が樹立され、臨時政府は韓国が光復するまで独立のために多くの努力をした。
また、日本の武力鎮圧に抵抗するために各種独立軍団体が設立され、本格的な武装闘争の始まりにもなった。
さらに、全世界に韓国人の独立意志を広く知らせる効果まで。
このように3·1運動は本格的な独立運動の始まりで、当時の韓国人の独立への意志を世界に示した出来事だ。
このように多くの人々の熱くて熾烈だった精神を継承する日が “3.1節” で、韓国では非常に重要な祝日だ。
外国人観光客が多く訪れるソウル仁寺洞(インサドン)入口の道路の向かい側に、タプコル公園があるので、歴史的な場所を一度は訪れてみるのもよいだろう。
そして仁寺洞のメイン通りの奥のビル街には、独立宣言文を朗読した太和館の跡が標石だけが残っており、床には民族代表33人を称えるために330個の照明があるそうだ。
韓国の独立運動が始まったきっかけと、ソウル仁寺洞にある独立運動の痕跡について紹介したけど、次回は3·1運動を象徴する人物、ユ·グァンスン烈士の話を予定しているよ!