前回までは入隊後、特恵を受けたり論難になった有名人たちについて解説してきたよ!今回は逆に軍入隊で褒められた人たちの話だよ!不正犯よりは黙々と自分の義務を果たしている人が多いということを忘れてはいけない!感心した時は拍手を!(笑)
当然行かなければならないのに褒められる場合もあるの?行かなかった時だけ悪口を言われるんじゃなかったの?(笑)
止まらない特恵
芸能兵士制度の復活?
2013年、軍人だった歌手のRAINとセブンのマッサージ店論争(性売買業所)当時、国会で問題になったもう1人の有名人はバラエティー番組で活動中のMCブームだった。
当時22ヶ月の服務期間中、なんと5ヶ月が休暇だったという記録のためだ。一般兵士が最大30日前後の休暇しかないことを勘案すれば、150日は膨大な数字だ。
それに芸能兵士だった人たちは随時外泊までしていたのだから、一体、部隊の中には何日くらいいたの?との批判。
歌手RAINだけ特恵を享受していたのではなく、芸能兵士全体に広がっていた特恵だったが、”按摩施術所”と”性売買”という単語があまりにも強力だったので優先順位から押された。
MCブームはすでに除隊した状態で、国防部の懲戒は避けられたが、今でもレッテルは付いて回る。
この事件以降、芸能兵士制度は廃止され、有名人に対する特恵はないと国防部は約束したが、2019年俳優イム·シワンの123日休暇が再びニュースに登場した。
いつものように火が広がり、BIGBANGのG-DRAGONは入隊後1年間で100日の休暇、自宅から通勤する社会服務要員だったBIGBANGのTOPは一般人より3倍多い病気休暇の使用も知られ非難された。
国防部は規定に合わせて処理したという立場だったが、言い訳の一つがまた “公演” だ。 軍隊でのミュージカル公演後、褒賞レベルの外泊や休暇だったという。
芸能兵士の “制度” はなくなったが、公演をする “芸能人” 兵士は依然として存在し、SHINeeのキーは69日、俳優のキム·ミンソクは88日、BTOBのソ·ウングァンは108日の休暇を使っていたことが明らかになった。
国防部は愛国心を鼓吹する公演だと言ったが、他の軍人たちの剥奪感だけ大きくなる公演は今でもしている。公正かつ公平であってこそ愛国心が鼓吹されるのではないだろうか?
特恵の論議が生まれる理由は、病気になったら病気休暇を取るのが当然だが、一般兵士はその権利を使うのが大変だからだ。
国家人権委員会が兵士を対象に行った調査結果を見ると、10人に3人は「痛くても病気だとは言えない」と言ったほどだったが、その理由は “幹部や先任兵の顔色を伺わないといけない、仮病だと無視されたくないから”だった。
しかし、治療や手術などの理由で2AMジンウンは46日間、SHINeeのオンユは37日間、BTOBのソ·ウングァンは30日間、SHINeeのキーは27日間、元HIGHLIGHTメンバーのヨン·ジュンヒョンは33日間の請願休暇をもらった。
一方で、2020年に除隊した一般兵士が軍生活中に使った病気休暇関連休暇の日数は平均3日間。
平均なので、本当に痛くて長期間病院で過ごす人を考えると、ほとんどいないということだ。
彼らは依然として多くの特恵を受けているのだㅠㅠ
入隊後に褒められた芸能人たち
国籍を放棄した芸能人
幽霊が見える精神病、括約筋に力を入れて高血圧を偽り、尿道に血を入れるなどの各種免除手法や、マッサージ店性売買事件や過度な休暇の特恵論議まで、兵役を忌避しようとした多くの芸能人を紹介したが、皆がそうしたわけではない。
前回の記事(リンク:兵役免除理由総まとめ)で、海外市民権を取得する不正を紹介したが、その逆に海外市民権(永住権)を放棄して入隊した人もいる。
ちなみに韓国の男性の場合、軍隊を除隊するまでは複数国籍を許可しない。
複数国籍で軍隊だけが免除され、韓国国籍を利用しようとする人を防ぐための制度。
最も代表的な人が2PMのオク·テギョン。
アメリカ永住権者だったテギョンは免除状態だったが、入隊のためにアメリカ永住権を放棄した。
入隊のための身体検査で椎間板ヘルニアで公益勤務判定を受けると、軍服務に対する意志で2回の手術を受けた後、再挑戦して現役判定を受けた。
韓国の男性の立場からは「一体どうしてそこまで?」という反応だった(笑)
テギョンは入隊後、規則正しい食事と運動量の増加で筋肉がつき体が非常に丈夫になったが、韓国の男性はマーベルシリーズキャプテンアメリカになぞらえて “キャプテンコリア” と呼び、彼を応援した。
陸軍第9師団の新兵教育隊助教として服務を終えたテギョンは、アメリカ永住権を放棄して入隊したことについて、韓国で多くの愛を受けたので自分の義務だと思っていたと明らかにした。
代わりに、これからはアメリカに公演しに行く時にビザを取らなければならない(笑)
軍隊の各種行事にも熱心に参加し、模範的な生活をしたことで有名で、韓国人の支持と称賛を受けた代表的な芸能人だ。
長寿アイドルグループ神話のエリックとアンディの場合も似ていて、アメリカ永住権を放棄して入隊した。
エリックの場合、現役入隊直前にドラマ撮影中に交通事故に遭い、公益勤務要員として服務しなければならず、アンディの場合には外国人学校の卒業学歴が認められず公益勤務要員判定が出ると、現役入隊のために検定試験を受けてから服務した。
どうにかして現役で行こうとする強い意志!(笑)
この他にH.O.Tのトニー·アンと俳優ヨン·ジョンフン、歌手クラウン·ジェイ、歌手バーナード·パク、ドラマ『ペントハウス』のパク·ウンソクなどが外国国籍を放棄して現役で入隊した芸能人たちだ。
もちろん韓国でお金を稼いでいるのに義務は果たさず、”黒髪外国人”と批判される外国籍芸能人に対する批判が多いため、仕方がない選択だという意見もあるが、国籍を放棄しなければならない不便さを甘受して入隊した人々には拍手が当然だと思う。
韓国の男性も、方法さえあれば自分の息子は送りたくないところが軍隊だから絶対簡単ではない選択だよ。
免除を拒んだ芸能人
韓国国籍の中で有名な人は、数年前TWICEのモモとカップルだったSUPER JUNIORのキム·ヒチョルと同じグループのメンバーキュヒョンがいる。
2人とも現役兵ではない社会服務要員として服務したにもかかわらず褒められる理由は、国民が彼らの健康状態を知っていたからだ。
SUPER JUNIORは人気絶頂の2007年、ソウルで車が転覆する交通事故があった。当時、車に乗っていたキュヒョンは半壊した車から跳ね返り、4日間昏睡状態だったほどの大事故。肋骨と骨盤骨折がひどかったが、肋骨が折れて肺を刺して医師は生存率20%と診断した。
グループのメインボーカルだったキュヒョンは、喉を開ける手術で声を失うところだったが、父親が激しく反対し、他の方法で手術後奇跡的に回復したケースだった。
肺に穴が開いて生存が難しかったほどの状態だったが、これが”気胸”。
前回、気胸で免除された芸能人たちと比べてみると面白いよね(笑)
この事故の1年前はキム·ヒチョルが交通事故で大手術をしていたので、当時の韓国人たちには、SUPER JUNIOR=交通事故のイメージだった。
キム·ヒチョルは2006年の事故当時、大腿部と足首骨折で足に7本の鉄心を打ち込む手術をしなければならなかった。
肢体障害4級判定を受けたキム·ヒチョルはSUPER JUNIORの活動を続けてきたが、2017年からはコンサートの舞台にはこれ以上立てられずにいる。
無理に踊れば歩けないという診断のため、芸能放送番組中心の活動ばかりしている理由だ。
このように、多くの国民がリアルタイムニュースで2人の負傷を目撃したので、訓練所に入所した2人に拍手を送ったのだ。
芸能人だから優遇されると言われたくなくて訓練所でももっと頑張ったというキム·ヒチョルの発言のように、すべての芸能人が自分の義務を捨てようとしているわけではない。
完全免除ではない産業特例要員や公益勤務要員(社会服務要員)、義務警察や戦闘警察官も陸軍訓練所の基本教育は同じように受けるよ。
苦しい所を志願した芸能人
あえて痛いのに無理する必要もなく、無理に外国国籍を放棄する理由もないが、韓国の男性なら自分の兵役を完全に終えることが一番気が楽になる方法であることは明らかだ。
そのような理由で、どうせ経なければならない過程なら、疑惑を残さずに確実に終えたがる有名人も多い。
現役兵入隊だけでは特恵論議がいつ起こるか分からないから、誰もが大変だと言う兵科に志願して、疑惑を根本的に遮断しようということだ。
最も多く選択するのは海兵隊や特戦司令部(空挺部隊)のような特殊兵科に志願する方法だよ。大変だと評判の兵科たち!
このような特殊兵科は、本人が望むからといって可能なところではなく、訓練過程で脱落者も多く発生するため、芸能兵士のような特恵は期待できない。
それで韓国の芸能人たちがよく行く兵科の1つが海兵隊だ。
“鬼を捕まえる海兵隊”と呼ばれる海兵隊は、海を通じて敵地域に浸透する部隊で、訓練と軍紀が厳しいことで有名だ。
軍隊体験番組で重いゴムボートを持って訓練する場面を見たことがあると思うが、そのボートに乗って浸透する軍人が海兵隊(笑)
訓練の厳しさは上の写真のヒョンビンの状態を見れば実感できると思う! 骨だけ残った顔と日焼けした肌(笑) 普段のヒョンビンは下の写真のような姿だよ~!(笑)
海兵隊出身の芸能人で俳優ヒョンビンが一番有名だが、男が見ても惚れる姿のヒョンビンのおかげで海兵隊志願率が急上昇したりもした。
ドラマ『シークレットガーデン』(2010)で人気の最絶頂期に入隊したヒョンビンは、彼の性格らしく誠実に服務したと評価され、韓国人にとって “概念芸能人” になった。
※“概念”…日本語の概念の意味意外にも、韓国では“常識”のようなという意味でも使われる
いくつかの事件によって墜落していた韓国海兵隊のイメージを上昇させた張本人。
グループClickB出身の歌手オ·ジョンヒョクの場合は海兵隊訓練所通過後、海兵隊内の特殊兵科である“海兵隊捜索隊” を追加志願したが…
身体検査と体力検査の両方に合格したけど、書類審査で歌手活動をしていたため高校時代の出席日数が足りず脱落(笑)
歌手出身で海兵隊軍楽隊に配置されたオ·ジョンヒョクは海兵隊司令官に嘆願書まで書いて、強力に要請した末、捜索隊に再び志願して地獄訓練を通過する根性を見せた。
その後、自分の部隊訓練期間に除隊予定だったオ·ジョンヒョクは、部隊員たちと一緒に訓練を終えたいとして、自分の除隊を1ヵ月延期し、 “軍隊に狂ったやつ” として有名になった(笑)
海兵隊出身の芸能人としてはSHINeeのチェ·ミンホ、INFINITEのエル、Block Bのピオ、AKMUのイ·チャンヒョク、ドラマ『製パン王キム·タック』で有名な俳優ユン·シユン、チョン·ソクウォン、チェ·フィリップ、ソン·ジェヒなどがいる。
実の兄弟デュエットグループAKMU(楽童ミュージシャン)のイ·チャンヒョクは、変わった外見のため「軍隊に行かせたら北朝鮮軍になって帰ってきた」とからかわれた(笑)
海兵隊出身者は厳しい軍生活を乗り越えたという自負心で戦友会が活発に運営され、除隊後も期によって服従しなければならない規律のような海兵隊ならではの文化がある。
その中の1つが入隊後初めて休暇に出た時と除隊した時、両親に自分の休暇を報告して軍歌を歌う文化だ。
皆さんがもし韓国を訪問した時、空港やバスターミナル、地下鉄の駅などで軍服を着て歌う軍人がいたら海兵隊だから休暇中の海兵隊だから驚かなくてもいい(笑)
普通はその軍人の前には息子を迎えに来た恋人や両親がいるはずだよ。
初めての休暇の時は「慰労休暇歌(위로휴가가)」、除隊の時は「母の恵み(어머니의 은혜)」という歌を歌うが、育ててくれた両親に感謝し、今後もっと親孝行するという内容の歌詞だ。
特に最初の休暇の時は、気をもんで軍隊に送った息子が黒肌の軍人になって無事に帰ってきたことを確認する時間なので、約20年間息子を育ててきた親の立場からも色々な感情が交差する瞬間だ。
その次に“だめならできるようにしろ” がモットーの特戦司(特殊戦司令部)は、いわゆる空輸部隊と呼ばれる部隊で、戦争が起きれば飛行機に乗って敵陣に侵入する特殊部隊だ。
パラシュートを利用した高空降下が必須なので、危険手当が出る部隊。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領が特戦司令部出身で、最近入隊した有名人としては歌手兼俳優のイ·スンギが有名。
国民の弟、国民模範生と呼ばれるイ·スンギは、自分の愛称らしく特戦司に志願入隊し、パラシュート降下訓練をはじめとする各種訓練に誠実に臨んだという評価を受けた。
その他に俳優チュ·ジフン、キム·サンギョン、イ·ジヌ、パク·ナムヒョン、歌手パク·グンなどがいるが、中東のような紛争地域に海外派兵に行く部隊が主に特殊戦司令部だ。
海兵隊や特戦司令部のような特殊兵科の場合、基本訓練過程がどれほど厳しいかを知っているので、ある程度の特恵を受けても容認してくれるのだ。
有名人の場合、訓練所から特恵を受ける場合が多いんだよ。
早く入隊した芸能人
だからといって、すべての有名人が特殊兵科を選択したり、より苦労することを望むわけではない。韓国の男として最小限の基本はしろということだ。
兵役を忌避したり、特恵を受ける姿だけを見せなくても、国民は十分に納得して認めてくれている。
子役出身のユ·スンホを見ても、高校卒業後、様々な名門大学の特例入学の提案を振り切ってすぐ入隊したが、軍楽隊のような相対的に楽な補職を拒否し、第27師団の新兵教育隊助教として服務したので褒められた。
入隊時期を延期せず、20代前半で軍服務を終えた芸能人としては俳優のパク·ソジュン、チョン·ヘイン、パク·ジョンミン、リュ·ジュンヨルなどがいる。
その他、俳優のソン·ジュンギ、キム·スヒョン、歌手のGODキム·テウなどは最前線地域の非武装地帯の内側で活動する捜索隊出身として賞賛された。
これまで数多くの兵役不正犯と疑惑がある人々、特恵論難について調べてみたが、彼らにはいつまでも “兵役不正” というレッテルが付いていることを忘れてはならない。
韓国の出生率が下がるほど現役免除の割合も減るので、兵役逃れに対する認識はますます敏感にならざるを得ないだろうが、”国防の義務”という名称のように、各自の”義務”さえ果たせば誰も非難しないだろう。
ここまでの記事を全部読んだ方は、もう韓国の兵役問題の準専門家になったよ(笑)
でも本当の韓国人レベルになるためには次の記事の人物を知ってこそ真の専門家レベルに上がることができるから、ちゃんと準備してまた記事で会おうね!「まだ誰か他にいるの~⁉」って言わないで期待してね(笑) 最後の王様が残ってるよ~!(笑)