とうとう最終回…。あっと言う間の16回だったね!
面白かったから急に始めた『二十五、二十一』の解説記事シリーズだったけど、若い方や外国人には分かりにくい、隠れた韓国の歴史や社会が伝わるといいな!
もう謝るのはやめてほしい
替わったカバン 変わった心
テロ現場を経験しながら多くのことを感じたペク·イジンは、アメリカ特派員を申請した。
ペク·イジンは約束を守れず申し訳ないという言葉を伝え、ヒドはイジンに「もう謝るのはやめてほしい」と言う。
이제 나한테 그만 미안했으면 좋겠어.
ナ・ヒド『二十五、二十一(스물다섯, 스물하나)』(2022) 16話中
もう私に謝るのはやめてほしい
いや、なんで~!特派員の申請までは理解できるよ~!でもそんなに重要なことは相談すべきだよ。なんで一方的に通告をするんだよㅠㅠ
録音されたメッセージの声だけでもお互いの力になった2人だったが、どうしてこうなったのだろうか。 何が2人を変えてしまったのだろうか。
アメリカでの生活準備のために韓国に帰ってきたペク·イジンは、空港でキャリアケースがすり変わった。
空港に預けられたキャリアケースを通じ、ナ·ヒドの気持ちを感じることができる。そして別れ話。
내가 이렇게 만든 건가?
ペク・イジン『二十五、二十一(스물다섯, 스물하나)』(2022) 16話中
俺のせいなの?
더 이상 이 사랑이 나에게 힘이 되지 않아
ナ・ヒド『二十五、二十一(스물다섯, 스물하나)』(2022) 16話中
これ以上この愛は私の力にならない
こんなことも考えずに特派員の申請をしたのだろうか?意外とペク·イジンは未練がましく、ナ·ヒドは淡々と別れを告げた。
アメリカで自分が大変だったから、考えることが出来なかったナ·ヒドの痛み。それを示す切ない別れのセリフ ㅠㅠ
할 수 있어? 헤어지는 거
ペク・イジン『二十五、二十一(스물다섯, 스물하나)』(2022) 16話中
出来る?別れること
이미 하고 있었어 우리.
ナ・ヒド『二十五、二十一(스물다섯, 스물하나)』(2022) 16話中
もう別れてるよ 私たち
別れに必要な時間 4週間
ナ·ヒドの新年の願いだったカップル料金制の解約は、相手の同意が必要でペク·イジンとまた会うことになった。 別れたカップルを苦しめる瞬間。
携帯ショップの店員は、“慎重に” と言い、4週間の考える時間がいるか尋ねる。
これは当時人気だった『夫婦クリニック愛と戦争(부부클리닉 사랑과 전쟁)』(1999~2014)という離婚夫婦テレビ番組の流行語だ。“4週間後に会いましょう”
離婚する夫婦には4週間の時間が必要だが、ナ・ヒドカップルにこれ以上の時間は必要なく、すぐにサインをする。
このシーンの携帯ショップの店員はドラマ『ミスターサンシャイン』(2018)の、日本軍役の俳優キム·ナムヒだ。カメオ出演。
カップル料金制を解約した帰り道。
死んでいく人々の前で、会いたい感情は贅沢のようだと、全力を尽くして耐えてきたというペク·イジン。
말할 수 있는 게 없었을 뿐이야 나 힘든 거 너한테 옮기기 싫어서
ペク・イジン『二十五、二十一(스물다섯, 스물하나)』(2022) 16話中
話せなかっただけだ 苦しい思いをさせたくなくて
난 니꺼 다 나눠 갖겠다고 했어 네 슬픔, 좌절, 행복 다
ナ・ヒド『二十五、二十一(스물다섯, 스물하나)』(2022) 16話中
私はあなたのものを全部分けてもらうって言った あなたの悲しみ、挫折、幸せ、全部
辛さを分けてくれなくて寂しかったナ·ヒドと、ナ·ヒドを大切にしたくて、それを分けたくなかったペク·イジンの会話。
考えの差はすでに広がってしまった。ペク·イジンの言葉通りだど、ナ·ヒドの次の言葉が正しいからだ。
우리는 좋을 때만 사랑이야 힘들 때는 짐이고
ナ・ヒド『二十五、二十一(스물다섯, 스물하나)』(2022) 16話中
私たちは良い時だけは愛で、辛い時はお荷物だ
말 함부로 하지 마
ペク・イジン『二十五、二十一(스물다섯, 스물하나)』(2022) 16話中
偉そうなことを言うな
언제는 뭘 함부로 해서 좋다며!
ナ・ヒド『二十五、二十一(스물다섯, 스물하나)』(2022) 16話中
そんなところが良いって言ってたじゃん
最も残念だったヒドのセリフ。 今の2人の状況を最もよく表している言葉ではないだろうか。
言葉も行動もむやみに振る舞っても、すべてが理解され愛おしかった2人の出会いが、今は変わっていたのだ。
お互いに傷つけあったまま、もう一度別れた。
新しい出発 そして最後
財閥になったムンジウンのフリーチェルとムシンサ
ナ・ヒドカップルの状況とは違って、コ・ユリムカップルはとても甘い時間を過ごしている。
ムン·ジウンがファッション写真をアップロードして共有していた“ムンストリート”はフリーチェルのコミュニティの名前だ。フリーチェル(Freechal)は、今は消えてしまった韓国のポータルサイトの名前だ。
1999年に設立され、今のカフェやサークル機能である “コミュニティ” が大人気で、加入者1000万人、コミュニティ数100万個に達する超大型ポータルサイトだった。
現在のNAVERはまだ誕生する前で、DAUMカフェよりも圧倒的に規模が大きく、当時ポータルサイト1位だった韓国ヤフーにも勝ったこともあった。
2000年代初め、Eメールとコミュニティの使用料有料化を急に進め、完全に失敗した思い出のサイトだ。この時、韓国1位を占めた会社がDAUMで、DAUMまで有料化を進め、その結果1位になった会社が今、韓国のNAVER。
日本人にはLINEの親会社として親しまれている業者だ。
そしてムン·ジウンが運営するフリーチャルコミュニティの元祖は、“無尽蔵に靴の写真が多い所”というコミュニティのようだ。
“無尽蔵に靴の写真が多い所(무진장 신발 사진이 많은 곳)” 略して “ムシンサ(무신사)”
2001年、当時高校3年生のチョ·マンホという人が作ったコミュニティで、名前通り、多様な靴の写真をアップロードし、情報を共有していた場所だった。
フリーチェルコミュニティがつぶれて “ムシンサドットコム” という独立ホームページを作ったが、増えた会員を対象にファッション事業に進出したことが大成功、今の “MUSINSA” になった。
若年層の好みに合わせて流行を追い、安価で品質の良い製品で有名になったメーカーで、自社商標の “ムシンサスタンダードシリーズ” が非常に有名だ。
半地下部屋から始まって超高速成長し、今は多様な業者とブランドの販売を統合、中継するインターネットファッションプラットフォーム業者1位で、年間取引額は1兆ウォン以上。
2022年の株式上場の企業公開を控えているが、現在3兆ウォン以上の企業価値と評価されている。 すごい成功だ。
ムン·ジウンとの違いといえば、チョ·マンホ代表は高校3年生の時に始めて、大学入学もしたという点かな?このドラマで一番成功した人はムン·ジウンだよ!財閥だよ、財閥~!!
引退したコ·ユリムは韓国に戻り、フェンシングクラブをオープン、そしてムン·ジウンにプロポーズされた。無条件で受け入れないと!(笑)
チ·スンワンは大学卒業後、放送局のバラエティープロデューサーになり忙しい日々を過ごし、ペク·イジンは放送局のメインニュースキャスターになった。
実は、20代で米国特派員とメインニュースキャスター。現実ではどちらも無理な設定。
幸い、ナ·ヒドもうまく勝ち抜いていたのか、五輪の金メダルを獲得し、私たちが気になっていたあのセリフが出てきて、思い出の時間の中へ…。
「キャスターさんもお元気でしたか?」
そんなに喜びと悲しみを共にした若い青春の年齢、「二十五、二十一」の物語は、大人というトンネルに向かって走っていく。
タイトルと歌がネタバレだったドラマ
トンネルの対話
別れの痛みを克服できなかったナ·ヒドは訓練中に倒れ、トンネルで話したひどい言葉を後悔しながら日記帳に本心を書いた。
ペク·イジンはナ·ヒドがなくした日記帳を読み、ナ·ヒドが過ごしていた時間を知ることになる。
우리의 마지막이 그렇게 끝나선 안 된다
ペク・イジン『二十五、二十一(스물다섯, 스물하나)』(2022) 16話中
俺たちの最後がこうやって終わったらダメだ
그런 말들로 널 보낼 순 없다
ナ・ヒド『二十五、二十一(스물다섯, 스물하나)』(2022) 16話中
あんな言葉であなたとさよなら出来ない
バス停で再会した2人。
解けたナ·ヒドの靴紐を結ぶペク·イジンとナ·ヒドのセリフ。
뛰어다니느라고. 슬리퍼 신으면 화내니까.
ナ・ヒド『二十五、二十一(스물다섯, 스물하나)』(2022) 16話中
走ってきたから スリッパ履いたら怒るから
こんなんでどうやって別れるんだよ~‼泣かないわけないじゃん。(泣)
아프지 말고, 다치지 말고
ペク・イジン『二十五、二十一(스물다섯, 스물하나)』(2022) 16話中
元気で、怪我しないで
술에 너무 기대지 마.
ナ・ヒド『二十五、二十一(스물다섯, 스물하나)』(2022) 16話中
お酒に頼り過ぎないでね
너무 힘들지 말자 우리.
ペク・イジン『二十五、二十一(스물다섯, 스물하나)』(2022) 16話中
お互い苦しむのはやめよう
これ以上言葉は要らない2人。
ナヒドはうなずくのみで、もう本当に別れたのだ。停留所の華やかな桜が散るように2人の愛は散っていた。
나도 그런 말들을 하려던 게 아니었어 희도야 미안해
ペク・イジン『二十五、二十一(스물다섯, 스물하나)』(2022) 16話中
俺もあんな言葉を言おうとしたわけじゃなかった ヒド、ごめん
レンタル本屋のオーナーのミスで、時が経って戻ってきたナ·ヒドの日記帳。そこに書かれているペク·イジンの本心を読み、母になったナ·ヒドは「あのトンネル」を訪ねる。
トンネルで再会した25歳、21歳の2人は最後の会話を交わす。
너는 존재만으로도 날 위로하던 사람이었어
ナ・ヒド『二十五、二十一(스물다섯, 스물하나)』(2022) 16話中
あなたは存在だけでも私を元気付けてくれる人だった
너는 내가 가장 힘들 때 날 일으킨 사람이었어.
ペク・イジン『二十五、二十一(스물다섯, 스물하나)』(2022) 16話中
お前は俺が一番つらい時に俺を立ち上がらせてくれた人だった
ナ·ヒドがペク·イジンに本当に言いたかったこと、そしてペク·イジンがナ·ヒドに言いたかったこと。
고마워 온 마음을 다해 사랑했어 안녕 백이진
ナ・ヒド『二十五、二十一(스물다섯, 스물하나)』(2022) 16話中
ありがとう 全力で愛していた バイバイ ペク・イジン
안녕 나희도
ペク・イジン『二十五、二十一(스물다섯, 스물하나)』(2022) 16話中
バイバイ、ナ・ヒド
全てを手に入れると意気込んでいた時代、愛も友情も手に入れたと勘違いしていたナ·ヒドの幼かった時代。
過ぎてみればすべてが練習で、むやみに永遠を語っていた瞬間は、そうやって終わった。
“その年の夏は私たちのものだった” というセリフと一緒に。
一番最後の映像まで私たちを泣かせる作家…
Q.初恋の相手は? A.ナ·ヒド ㅠㅠ
タイトルと歌の意味
15話の最後のシーンで、ナ·ヒドが1人で新年を迎える時に流れていたジャウリム(자우림)の歌「스물다섯, 스물하나(二十五、二十一)」。
もう覚悟はしていたけど、その場面でもう2人は戻ることはできないと思った。
「もうハッピーエンドはないんだ」
すでに1回目から「キム·ミンチェ」というヒドの娘の名前から、ペク·イジンとハッピーエンドではないということを覚悟はしたが、もしかして?と思ったけど、やっぱりか。
何度も使われたこの歌が一番よく似合ってたシーンだったと思う。
歌もドラマもタイトルからすでにネタバレになると思うけど、グループ「ジャウリム(자우림)」のキム·ユナさんが作ったこの歌は「何かの大切さ」についての歌だという。
タイトルから青春を象徴するようだから、大学祭の時によく登場する歌。
子どもを幼稚園に連れて行き、花びらが落ちるのを見て、サビのメロディーが思い浮かび、家に帰る途中に歌詞をつけて作ったという歌だ。
歌手キム·ユナさんは、1997年に彼氏が亡くなった話をテレビで明らかにしたことがある。
27歳だった当時の彼氏の死亡原因は過労死。
デビューした頃でファーストアルバムの活動中だったので、彼氏が亡くなった翌日も笑いながら歌わなければならなかったことを話し、しばらく食べることも、笑うことも、何も考えれなかったと話した。
そして生と死について様々なことを考えたと。
そのためか、ミュージックビデオにも会社員や過労、大人の世の中に閉じこめられた人生に対する様子が出てくる。
二十五、二十一と言えば、一番先に思い浮かぶのは “年齢” 。
最も忙しく活力があり、余裕もあり、誰かにとっては彷徨の時期になるそんな年。
その時期を経験し、知る大切さが歌詞によく込められていると思う。
結末が少し残念だったけど、ドラマも十分にいい場面をたくさん見せたんじゃないかと思う。
ナ・ヒドとぺク・イジンを通じて、そして友達の姿を通じて、思い出のその時間を一緒に旅行することができてありがたくて面白かった。
今のこの時間も後で後悔しないように、全てのことに感謝しながら生きてほしいという願いとともにドラマ『二十五、二十一』のレビューは終えるよ。
アンニョン、ナ・ヒド。アンニョン、皆。
바람에 날려 꽃이 지는 계절엔
아직도 너의 손을 잡은 듯 그런 듯 해
그때는 아직 꽃이 아름다운 걸
지금처럼 사무치게 알지 못했어
우~ 너의 향기가 바람에 실려 오네
우~ 영원할 줄 알았던 스물다섯 스물하나그 날의 바다는 퍽 다정했었지
아직도 너의 손을 잡은 듯 그런 듯 해
부서지는 햇살 속에 너와 내가 있어
가슴 시리도록 행복한 꿈을 꾸었지
우~ 그날의 노래가 바람에 실려 오네
우~ 영원할 줄 알았던 지난날의 너와 나너의 목소리도 너의 눈동자도
애틋하던 너의 체온마저도
기억해내면 할수록 멀어져 가는데
흩어지는 널 붙잡을 수 없어바람에 날려 꽃이 지는 계절엔
아직도 너의 손을 잡은 듯 그런 듯 해
그때는 아직 네가 아름다운 걸
지금처럼 사무치게 알지 못했어우~ 너의 향기가 바람에 실려 오네
자우림(Jaurim) – 스물다섯, 스물하나
우~ 영원할 줄 알았던 스물다섯 스물하나
우~ 그날의 노래가 바람에 실려 오네
우~ 영원할 줄 알았던 지난날의 너와 나
우~ 영원할 줄 알았던 스물다섯 스물하나
스물다섯 스물하나
風に吹かれて花が散る季節には
まだ君の手を握ったような感じがする
あの時はまだ花が美しいことを
今のようにしみじみ知らなかった
う~君の香りが風に乗ってくる
う~永遠だと思っていた二十五、二十一あの日の海はとても優しかった
まだ君の手を握ったような感じがする
砕ける日差しの中に君と僕がいる
胸が痺れるほど幸せな夢を見た
う~あの日の歌が風に乗ってくる
う~永遠だと思った過去の君と僕君の声も君の瞳も
切ない君の体温さえも
記憶しないとと思うほど離れていって
散らばる君をつかまえることが出来ない風に吹かれて花が散る季節には
まだ君の手を握ったような感じがする
あの時はまだ君が美しいことを
今のようにしみじみ知らなかったう~君の香りが風に乗ってくる
자우림(Jaurim) – 二十五、二十一
う~永遠だと思っていた二十五、二十一
う~あの日の歌が風に乗ってくる
う~永遠だと思った過去の君と僕
う~永遠だと思っていた二十五、二十一
二十五、二十一
参考リンク