2023年 韓国で変わること➁　新しく出来るものと消えるもの　チェック柄の制服が消える理由　

2023年の “黒ウサギの年” を迎えて変わるものがあります。
支援はさらに受けれるようになり、不便を感じないようにする制度が施行されるそうです。
2023年に変わることを整理しました。

2022年12月23日　韓国連合ニュース

[포켓이슈] 2023년 달라지는 것 모음.zip

2023年、韓国に新しくできるもの

韓国にはApple payがないの？

Appleの “Apple pay” の韓国サービス開始が迫っているというニュースだ。毎回噂だけがあったが、今回は現代(ヒュンデ)カード会社との契約内容や約款などが流出し、ほぼ確実な雰囲気で伝わっている。

もちろん、これは今まで韓国でApple payが不可能だったという話ということだ。

韓国の携帯電話市場でiPhoneのシェアが外国に比べて特に低いため、韓国は日本のようにAppleの愛を受けることができなかった。

アメリカだけで利用可能だったApple payと似た時期に韓国で始まった“Samsung Pay” が可能なサムスンのスマホが圧倒的なシェアを占めるしかなく、iPhoneのシェアが高くないため、Appleのサービス導入時期がさらに遅くなるという悪循環。

現金をほとんど使わない韓国人にとっては、交通カードとクレジットカードのせいで財布を持ち歩かなければならないiphoneをためらうしかなかったのだ。

それでもApple payさえ導入されればiPhoneに変えたがる韓国人が多いから皆歓迎する雰囲気だ。競争があってこそ消費者にとっては良いから。

右折信号ができる

日本人の立場では当たり前じゃない？と思うかもしれないが、韓国は運転方向が反対だということを考えなければならない。

2023年1月22日から１年間、３件以上の右折交通事故発生地域や斜めの横断歩道があるところ、その他危険なところには、右折信号が別途設置される予定だよ。

最近、韓国は子ども保護区域で起きる頻繁な事故により、速度制限や右折時に無条件一時停止といった規定が多く生まれている。

地下鉄バス定期券

地下鉄・バス間の乗り換え割引ができる “統合月定期券” が2023年６月頃に導入されるそうだ。

現在の定期券は地下鉄乗車のみ可能で、バス乗り換え割引ができないため追加料金を払わなければならなかったが、統合定期券は30日間60回まで最大38%割引された金額で公共交通機関を利用できる。

高校の単位制導入

高校生が画一化された教育ではなく、大学のように希望する科目を選択可能で、進路と適性によって授業を選択して聞く高校単位制度が施行される予定だ。

2023年、高校１年生から適用されるが、必須科目を含めて計192単位を満たせば卒業する制度で、ソウルと広域市単位の一般系高校まで全体学校の95%に拡大する見通しだ。

一種自動運転免許

2023年上半期中に “一種自動運転免許” が導入される予定だ。

７年無事故の者に限り、既存の二種自動免許を運転免許試験場で別途申請すると、試験なしで一種自動免許で更新できるようになそうだ。

ただし、一種自動免許の新規発給は全国運転免許試験場にオートマ車両の準備が完了次第施行予定。

Five Guysと “ピーナッツ乞食” 、Supreme

シェイクシャック、インアンドアウトバーガーと共にアメリカの３大ハンバーガーフランチャイズと呼ばれる “ファイブガイズ(Five Guys)” の韓国１号店が2023年上半期にオープンするというニュースだ。

ファイブガイズは売り場のキッチンに冷凍庫やタイマー、電子レンジなどを置かず、新鮮な材料のまま注文を受けてすぐに調理することで有名だそうだ。

すべてのメニューをピーナッツ油で焼いたり揚げたり、サイドメニューの食べ放題のピーナッツが有名で美味しいことから “ピーナッツ맛집(美味しい店)” と呼ばれるほどだそう。

韓国人の関心は、果たして “食べ放題ピーナッツ” サービスを韓国でも提供するのだろうかだ。

すでに韓国で無料サービスに関する消費者の行動が何度も議論されたためだが、家具のIKEAと倉庫型ディスカウントストアのCostcoは無料サービスを提供したが、それぞれ “鉛筆乞食(연필 거지)” と “玉ねぎ乞食(양파 거지)” という新造語を誕生させたほどだった。

Costcoは最初に「玉ねぎを包装して持って行かないでください」という警告文を貼ったが、結局はおかわりサービスを中断し、IKEAは「鉛筆をたくさん準備できなかった私たちの過ち」とし、今も鉛筆提供サービスを続けている。

ストリートファッションブランドのラスボスと呼ばれるシュプリーム(Supreme)の売り場も韓国店舗をオープンする予定だ。

これまで日本を含む全世界のたった７カ国だけで売り場を運営していたブランドで、ソウルの森ルーフステーションが売り場候補地として知られている。

昨年９月、すでに韓国に事業者商標権を登録した状態であり、Supreme関連情報を知らせるインスタグラムに韓国売場オープンを暗示する掲示文が上がってきて韓国ファッションマニアの期待感を集めている。

2023年、韓国で消えるもの

チェック柄の制服が消える理由

2019年、イギリスのブランドバーバリーが韓国の制服のチェック柄に対して商標権侵害訴訟を起こしたが、バーバリーの勝訴により2023年度の新入生からはすべてのチェック柄の制服がなくなることになった。

下の制服や上着全体はもちろん、袖や首のカラに一部だけ使われても禁止なので、およそ200校が今年から変わった制服を着用しなければならないということだ。

正確には “バーバリーチェック柄” を真似した制服は全部交換予定だが、一般的に知っているバーバリーの象徴のようなベージュ系のチェック柄だけでなく、バーバリーで商標登録した他の色やパターンもすべて該当するので、思ったより多くの学校が該当する。

無保険オートバイ

2023年からはすべてのバイクが義務保険(責任保険)に必ず加入しなければならない。無保険で運行するオートバイは登録抹消。韓国人なら大喜びのニュースだ。

もともと配達が多い国なのに、疾病流行期間中に配達市場がさらに成長し、バイク関連事故が急増した。

特に食べ物配達関連オートバイの場合、各種信号違反とスピード違反、歩道上走行、乱暴運転などで有名だが、ほとんどが無保険なので、自動車と事故が起きると、かえって車のドライバーが損害を受けたり、怪我をしても損害賠償を受けられない場合が多かった。

国土交通部の発表によると、2022年基準で義務保険に加入していないオートバイは54.9%だが、そのほとんどが配達用オートバイ。

さらに、昨年の配達専門バイクの事故率は212.9%。

配達オートバイ１台当たり年間２回以上交通事故が発生しているという意味だ。オートバイ１台あたり警察に届けられるほどの “大事故” だけで２回以上ということだ(一一”)

文字通り、動く凶器が毎日自分の周りを歩き回っているのに、事故に遭っても補償も受けられない最悪の状況だったので、韓国人はもっと強力な取り締まりを望んでいる。

階段式バス

2023年から公共交通機関に利用されるバスは、階段バスを導入しないという。

すべてのバスを一度に交換するわけではなく、老朽化したバスを交換する際に必ず “低床バス” に交換して現在のソウル市60%程度、他の広域市30%程度の低床バスの割合を2026年には全国60%以上に変えるという計画だ。(市外、長距離路線を除く)

低床バスはバスの床の高さが地面に近く低いバスで、老弱者、障がい者、妊婦など交通弱者をはじめとする全ての人がより便利に乗り降りできるので、必ず必要な制度。

大学入学金全面廃止

国公立大学から段階的に廃止中だった大学の “入学金” が2023年からは全面廃止が確定した。

これまで大学は新入生たちから授業料以外に100万ウォン近くの入学金を受け取ってきたが、算定基準も不明で使途も透明でないため廃止要求が多かった。

学生たちの学資金負担を緩和するために、2023年度入学者から全面廃止し、大学院の入学金は今のように維持するという。

応援用の棒風船はなぜ消えるのか？

すでに2022年に施行されている使い捨て用品の使用制限品目が拡大するという。

カフェの使い捨てストローや雨天時にスーパーで提供されている傘のビニールも見られない。

コンビニやスーパーではビニール袋の代わりに従量制袋と紙袋だけが提供され、スポーツ競技応援用の棒風船も使用禁止。

環境のための努力が必要なのは知っているが、このようなことが本当にどれほど効果があるかはよく分からない。

消える江原道

2023年６月から江原道の名前が消え、江原道”特別自治道”に変わる。

疎外地域に挙げられていた江原道は、特別自治道に変わることで各種特例と規制緩和も予想されている。

済州道(チェジュ)は2006年に済州特別自治道に変わり、世宗(セジョン)市は発足と同時に世宗特別自治市になったが、ソウル特別市まで含めると17の広域団体のうち４つの広域団体が “特別” になる状況。

高度な自治権が保障される実質的な地方分権が目的だというが、韓国で最も自治が難しい疎外地域の１つである江原道がどうやって自ら運営（自治）できるのか分からない。

グッバイ、インターネットエクスプローラー

2022年６月からマイクロソフト社で技術支援を終了したインターネットエクスプローラーが2023年８月からは一般人が使用する “すべてのバージョンのウィンドウ” で公式支援を終了するそうだ。

韓国の場合、日本と違って圧倒的にデスクトップPCを使う文化で、グーグルとクロムブラウザ初期に企業と官公庁がインターネットエクスプローラー基準だけで設定しておいたところが多くて、韓国人は大変だったが、今は本当に思い出の中に消えるようになった。