今回は韓国の少子化問題と関連のある軍隊の事故について話をするよ!そして、実際に朝鮮半島に戦争が勃発したらどうなるのか話をするね!
家に帰らぬ息子
民防衛シリーズの記事①で2000年代の北朝鮮の攻撃で死亡した55人の韓国軍人の話をしたが、実はもっと大きな敵は韓国軍内部にいる。
上記の図表を見れば、死亡者数は大幅に減ったよう見えても、今この瞬間までも毎年100人以上の息子が家に帰れずにいるんだ。
もし息子が軍に入隊するなら、親たちは自分の息子が100人以内に入らないように、常に気を揉まなきゃいけないという話だ。
特に1990年代に比べて、全体死亡者数はほぼ3分の1に減ったが、最近急増している “自ら選択” (グラフ赤)した人員の割合に注目しなければならない。
「最近軍隊は携帯電話も使ってるんだって? それが軍隊なのか?」と兵役を終えた男たちもあざ笑うが、生活環境が良くなり、殴打やいじめのような行為が過去に比べてかなり減ったとしても、軍隊はその存在だけでいつも大変なところだ。
もっと大きな問題は、“ それに耐える精神と忍耐力 ”が十分でない人々も多く軍隊に行かなければならないないからだ。
身体検査で精神的な部分の検査を強化してはいるが、検査時に正常な人も、入ると狂ってしまうところが軍隊だから早期予防は大変だ。
特に最近のように、体と心が実際に弱くても入隊させなければならない人員不足状況ではなおさらだ。
“自ら選択して行ったのではなく、国家の呼びかけで連れて行かれた” 彼らがその強制性をなくすことができる唯一の方法は1つだけ残ったのだろうT_T
我慢すればユン一等兵、我慢できなければイム兵長。ドラマ『D.P.』の話
特に、北朝鮮軍と向き合う休戦ライン近くのGPやGOP(監視警戒所の種類)の場合は、DMZ(非武装地帯)内部にあるため、韓国軍部隊とも分離され、ほとんど山奥の中で離れている。 北朝鮮軍以外には誰もいない所。
だから普通は、少数の人員が狭い場所で人員交替なしに数ヶ月間一緒に過ごさなければならないので、構成員に誤って会えば、本当に本当に人が狂ってしまうこともある。
“ 私を苦しめる人と24時間ずっと一緒にいなければならないということ ”
目の前には北朝鮮軍、自分の隣には悪魔の先任兵。
本当にまともな人も、狂わずにはいられない状況になるのだ。
そんな状況なのに自分の手に実弾と武器さえあれば…。
北朝鮮に近い休戦ライン地域でない大半の一般部隊では、射撃訓練時間を除いて実弾を見ることが非常に難しい。ほとんどの銃器関連の事故は前方地域で発生する理由だ。
Netflixドラマ『D.P.』がまさにこの中の1つの事件を扱った話だ。
2014年6月、江原道高城郡(カンウォンド・コソン)の前方地域第22師団のGOPで発生した、別名 “ イム兵長事件 ”。
内向的な性格の1992年生まれのイム·ドビン兵長が、同僚兵士たちと幹部のいじめ、苛酷行為に耐え切れず小銃と手榴弾で殺して脱走した。 5人死亡。7人重軽傷。
武装脱走後に自ら死のうとするも、逮捕され、結局死刑宣告を受けて服役中。
同年2014年4月、28師団では先任兵士が後任兵を集団殴打して死に至らせた殺人事件が発生した。
看護学科に通っていたので医部隊として入隊した1993年生まれのユン·スンジュ一等兵が、殴打で死亡して “ユン一等兵事件” と呼ぶ事件だ。
ふくらはぎ、太ももの筋肉が破裂し、肋骨14個の損傷、ほとんどの臓器に血がたまっていて、脾臓は完全に破裂しているという衝撃的な解剖結果が出たにもかかわらず、軍では隠蔽を試み、内部告発者の良心宣言で一歩遅れて国民に知られた事件だ。
最初は死亡原因を軍は “食べ物が気道に詰まって死亡した” と発表したが、実は拷問に近かった事件を隠蔽しようとしたことが知らされ、全国民が怒っていた。
2014年に韓国軍で発生した衝撃的な事件2つ。
“ユン一等兵とイム兵長”
苦痛を我慢して死んだり、苦痛を我慢できなくて相手を殺したり。
暴行の主導者だった二等兵長は懲役35年、そのほか加害者4人は懲役10年、12年の判決。
そして良心宣言をした内部告発者は、同僚と部隊を裏切ったという理由で再びいじめられたという。
この恐ろしい事件を犯した加害者も、死亡した被害者も、そして良心宣言をした内部告発者もみな大韓民国の20代の青年たち。
若さを楽しまなければならない青春たちの人生が、どうしてこのように変わってしまったのだろうか。
神聖な“国防の義務” であり “国民の義務” と言って、彼らを軍隊に連れて行った国家の責任は全くないのだろうか?
韓国人男性が受ける待遇
たびたび韓国で議論になっているCMだけを見ても、韓国で軍人に対する認識がよく分かる。特に、韓国の女性たちが彼らをどう思っているのか。
2009年、男性たちから抗議を受けた “国防義務おめでとう” のCMは、彼氏の入営通知書をちらつかせながら入隊を祝うパーティーをする設定だ。
“軍隊に行けば大人になるだろうな” という発言までしてくれるのに、なぜ男たちだけが “強制的に” 大人にならなければならないのかについての話はない。
最近は入営通知書もカカオトークで来るけど、入営通知書をもらう感じは死神が自分の部屋の前に立っている感じだよ(笑) お祝いする状況じゃないって(笑)
“退屈だった彼氏は軍隊へ、私はホンデへ”という設定のカード会社のCMもまた、このような認識をよく示している。
自分たちが完全な青春を楽しみ、学業もまともに終え、語学研修にも行ってきて、就職準備もしている間、男性たちは軍服を着て自分との戦いをしていることを誰も分かってくれない状況。
スポーツ選手たちがそうであるように、普通の一般人たちもまた人生設計のための最も重要な時期に2~3年遅れをとるということは、それ自体が途方もない恐怖である。
大学の女子の同級生たちは、皆卒業した学校に復学して顔も知らない後輩たちに「復学生」と呼ばれ、寂しく学業生活をしなければならないのも大きなストレスで、すでに2年以上も出遅れている状況なのに、長期語学研修や留学まではむやみに試みることが難しいのだ。
身体が命である運動選手たちが身体能力の最絶頂期に、人気絶好調の芸能人たちが “人生の時間が止まるということ” は十分に共感できる恐れだと思う。
国防部の広報ポスターさえフェミニズムコミュニティの嘲弄が盛り込まれている状況で、韓国の男性たちは怒り始めた。(男性嫌悪コミュニティで男性を卑下する象徴である手の形を使用・正しい敬礼は親指をまっすぐに付けなければならない)
彼らの青春は誰のために犠牲にならなければならなかったのだろうか。
彼らが望むのはいかなる特恵でもなく “公平さ” だけなのに、今は少子化による未来の安保に対する責任までも負っている。
最近は実際に体と心が弱くても “規定上正人” に含まれる多くの韓国男性の訴えがインターネットによく上がってくる。
2017年の自走砲爆発事故で全身火傷を負ったイ·チャンホ兵長は、俳優の夢を諦めなければならなかったが、下の写真を見ても彼らの時間を嘲弄できるだろうか。
休戦状態が数十年間続いている韓国の状況と北朝鮮の挑発に対する説明から、これに備えるための民間防衛訓練を中心に話をしてきたが、
結局、本当に韓国に必要なのは、“国民全体の安保に対する共感形成” ではないかと思う。
軍人たちが国民を、軍人たちも軍人を互いに信じられない今の状況なら、本当に、誰が軍隊に行きたいだろうか。
ユン一等兵事件当時、ニュースのインタビューである父親が言った名言がある。
我慢すればユン一等兵、我慢できなければイム兵長になる現実で、私たちの子どもたちをどうやって軍隊に行かせますか?
韓国軍隊の現実を見抜くインタビュー。
大切な足を失った軍人の腕にある太極旗は、彼にとってどんな意味だろうか。
おまけ★あなたがこの画面を見たなら実際の戦争
結局、このすべては長い間 “休戦” 状態だったからだろう。
そのため、国民の安保意識は薄れ、軍人に対する最小限の尊敬も消えた。
2017年の北朝鮮のミサイル発射当時、韓国にいる日本人学校と韓国人の避難訓練の比較ニュースを見れば、このような状況がよく分かる。(上記の映像)
上の映像は日本語の部分もたくさん出てくるので、一度鑑賞することをおすすめします。民間防衛訓練の時、リアルな韓国人たちの姿も出てくるよ(笑)
上記の映像は2010年、北朝鮮が北朝鮮と非常に近い韓国の西海のある島を攻撃している場面だ。
本当にリアルな “実際の状況”
島に到着する直前の旅客船搭乗客が撮った映像なのに、意外と淡々とした様子が分かるだろう。実際の状況が実感がわかないだけで、最初の映像のタイトルのように韓国人が強い心臓だからではない(笑)
戦争は当然絶対にあってはならず、いかなる場合にも起きてはならないことだが、
でも、もし、万が一、本当に韓国で戦争が勃発したら、どんなことが起こるだろうか?
延坪島のような小さな島ではなく、都市を相手にした本格的な戦争なら?
まず空襲警報サイレンの音とともに、空には戦闘機とヘリコプターの音が聞こえるから速やかに避難しなければならない。 訓練に慣れている日本人はうまく出来ると思う。
そしてテレビとラジオでは実際に戦争警報放送が出始めるはずだが、下の映像を見ればその雰囲気を感じることができる。
日常的なテレビ放送→北朝鮮の宣戦布告映像→空襲警報→核兵器攻撃による放送送出中断まで非常にリアルに構成されているので体験してみよう。
韓国でテレビを見ていて、下のような画面が出たら絶対地下に走って!!!(笑)
次の記事からは本格的に有名人たちの”兵役問題“についての話をするよ!みんなお疲れ様 PEACE~ ^^v