俳優イム·ジヨンとイ·ドヒョンカップルの誕生ニュースからエンディングシーンへの解釈、監獄と学校の意味と最高の名場面 “刑務所での天気予報” まで話したけど、もう少し多くの記事をリクエストしてくださる読者の方の応援に応え!今回は韓国で話題になった “首尾相関(수미상관)” 結末についてお話ししたいと思うよ!今回は俳優シン·イェウンの再発見の時間!(笑)
私みたいに“首尾相関”って何? 何がすごいの?と思う方はさっそく出発~!最終結末のネタバレがあるので、まだ視聴していない方は絶対に注意してください~!
“首尾相関” の結末って何?
仕上げは難しい
シーズン8まで続くほど人気だったアメリカドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』シリーズの結末は全世界のファンに大きな傷を与え、上記のようなパロディ画像を残した。もちろん私も傷ついたファンの1人だった(笑)
『ザ·グローリー』事前情報の記事①(リンク)で述べたように、韓国ドラマの慢性的な問題点の一つは結末がめちゃくちゃな “龍頭蛇尾(용두사미)” ドラマが多いということだった。それくらい、良い仕上がりは難しい。
キム・ウンスク作家だから信じてもいいと推薦はしたが、心配しないわけにはいかなかった(笑)
最近[ium]で取り上げた2つのドラマ『財閥家の末息子』と『イルタ・スキャンダル』のエンディングは、追加レビューを作成する意志をそぐほどだったからだㅠㅠ
そんな面で『ザ・グローリー』は久しぶりにすっきりとした仕上がりで、結末の意味についてあれこれ楽しく記事を作成中だ(笑)
前回はエンディングシーンの意味とパク·ヨンジンの最後について詳しく解説し、今回は韓国で話題になった “首尾相関(수미상관)” の結末についてお話ししたいと思う。
首尾相関について調べれば調べるほど、キム·ウンスク作家と監督が本当によく準備したんだなと感心せざるを得ないから。
逆に、これほど気を遣ってこそ、きちんとした結末が出るということも分かる。竜頭蛇尾ドラマは本当に···ㅠㅠ
スラムダンクと首尾相関
“首尾相関” は主に詩で最初の連と最後の連が同じか似ている形式をいう。
作品のテーマを強調しリズム感を形成する方法の1つで、文学作品の他に映画やドラマ、ミュージックビデオなどのメディアでも、始まりと終わりを同じように処理する技法を広い意味で首尾相関技法としている。
同じか似た語句の繰り返しで、強調の意味とともに構造的安定感と余韻を通じた感動を与える効果まである。
「いきなりどうしてスラムダンク?」と思うか分からないけど、スラムダンクは最高の首尾相関作品の1つだよ(笑)
韓国でも大人気のスラムダンクは、1巻で赤木晴子が桜木花道にバスケットボールを勧めるための質問、「バスケットボール、好きですか?」からすべての話が始まりまる。
皆さんご存知のように、桜木花道は赤木春子に惚れてバスケットボールが好きだと嘘をついた(笑)
そして最終巻(韓国基準)の試合中に負傷する場面で、桜木花道は赤木晴子に言う。今度は嘘ではなく「バスケットボールが大好き」とㅠㅠ
バスケットボールをテーマにした漫画で最も核心的な文章を、本当に単純な文章一つで感動と余韻に陥れたこの構造がまさに首尾相関方式だ。
この余韻で初めての日本旅行の時、鎌倉まで行ったよ~(笑)
『ザ·グローリー』の首尾相関
徹底的に計算された最後
『ザ·グローリー』の加害者たちは、前の記事④(リンク)のチョン·ジェジュンの死を解説したように、徹底的に首尾相関の方法で復讐された。
キム·ウンスク作家が本人が見てもよく書いたと自信を持つほど、完成度の高い首尾相関方式が自然に配置されている。
それには上のイメージ比較のように、画面の構図と俳優の配置まで忠実に表現したアン·ギルホ監督の演出力も非常に重要な役割を果たした。
文法用語では首尾相関だが、私たちはこれを “目には目を、歯には歯を” と呼ぶ(笑)
記事⑤(リンク)で、私たちはキム·ウンスク作家が意図した “学校での暴力が再び学校(監獄)での暴力” につながる対称構造について紹介した。
このような基本的な構造の他にも、多くのセリフと場面を配置して対称を成しているが、その中で最も有名なのはパク·ヨンジンのセリフだ。
学生時代加害者たちがムン·ドンウンの家(部屋)からムン·ドンウンが帰宅しようと言った言葉。
왜 이렇게 늦게 와~ 보고 싶어 죽는 줄
『ザ・グローリー』1話・16話 パク・ヨンジン
なんでこんなに遅く来るの~会いたくて死ぬのかと
16話の最後、刑務所の面会場面でこのセリフが出た時は鳥肌が立つほどだった。本当にサイコパスみたいで(笑)
パク·ヨンジンの歌「ふたりで(둘이서)」
このように1話と16話に配置されたセリフは同じだったが、パク·ヨンジンの境遇はかなり変わっていた。
特にムン·ドンウンは、一方的に苦しんでいた高校時代とは異なり、これ以上怖がらず堂々と対応する姿を見せた。
나도, 정말 보고 싶었어, 너의 이런 모습
『ザ・グローリー』16話 ムン・ドンウン
私も、本当に会いたかった あなたのこういう姿
この場面は大したことないようなセリフだったが、パク·ヨンジンを “好奇心地獄” に陥れたセリフと同じくらいすっきりした場面だった(笑)
そして韓国人なら『ザ·グローリー』を見ると、ずっと思い出す歌も首尾相関の代表的な装置だった。
学生時代、体育館で苦しんでいるムン·ドンウンを足元に笑顔で歌っていたパク·ヨンジンの表情演技は、本当に校内暴力の加害者みたいで絶賛された。
この時、パク·ヨンジンが一人で口ずさみながら歌っていたのが、2004年12月に発表された歌手チェヨン(채연)の「ふたりで(둘이서)」という歌だ。
ドラマ中のユン·ソヒの死が2004年12月10日という設定なので、歌の選曲も緻密に準備したことが分かる。
流行に敏感な女子高生なので、当時の最新人気歌謡を歌っていたということ(笑)
被害者を苦しめる場面で楽しいダンス音楽を歌うこと自体も奇怪な感じを与えたが、この歌はもともと反復的な歌詞とダンスので “中毒性” で有名な歌の1つだ。
それで韓国人はドラマを見た後、頭の中でずっとこの歌が思い浮かんだのだ(笑)
この中毒性は成人パク·ヨンジンにも適用されたのか、ムン·ドンウンの復讐ですべてを失ったパク·ヨンジンは自分のドレスルームで名札を持って再び「ふたりで」を口ずさむ。奇怪さの首尾相関というか。
また、全く雰囲気が合わない状況でダンス音楽を口ずさむパク·ヨンジン。これくらいなら本当にやばいよ(笑)
役者たちの首尾相関
ムン·ドンウンに踊ってみろと人格冒涜をしていたパク·ヨンジンは、学校(監獄)で天気予報をしてみろという人格冒涜を同じように受け、自分が言ったすべての言葉と行動を返してもらった。
「友情だけで友情が成り立つ?」という発言は、チェ·ヘジョンからそのまま返してもらい、チョン·ジェジュンとの熱い火遊びは、結局自分にとって最も大切なものを破壊し、自身が無視していたソン·ミョンオの死は決定的証拠になった。
放送局の後輩に与えた侮辱も「先輩ホットですね?」という発言で返してもらい、家族が一番大きな加害者だとしてムン·ドンウンをあざ笑った発言もまたそのまま返ってきた。
キム・ウンスク作家が言った追加的な精神的苦痛のための復讐は、本当に緻密に準備された(笑)
このように色々なセリフと場面で徹底的に計算された首尾相関が適用されていたが、『ザ·グローリー』を成功に導いた最も大きな首尾相関は、俳優たちの首尾相関、“シンクロ率”ではなかったかと思う。
事前情報の人物紹介の記事(リンク)から強調したが、すべての配役が単純に外見だけ似ているわけではなく、本当にそのまま成長したような感じを与えたからだ。
特に今もどこの学校に実際に存在しそうな加害者 “子役パク·ヨンジン” がいたため、成人パク·ヨンジンの演技がより実感されたドラマではなかっただろうか?(笑)
俳優シン・イェウンの演技は本当に校内暴力の加害者を連れてきて演技させた感じ(笑)
シン·イェウンは今日の核心だった「ふたりで」を歌うようになった過程についてラジオでインタビューしたことがあったが、歌はすでに台本で決まっていたという。
誰が見ても楽しい歌だったが、楽しく歌えば流れが崩れそうですごく悩んだと(笑) それで中毒性のある部分であるサビは除いてトーンを下げて歌ったと明らかにした。
そして今回の演技がとても大変だった点が、演技していることを知りながらも途中で「私が今何をしているの?」と何度も考えたそうだ。
大泣きしている相手の被害者を見ながら、自分が本当の加害者になったような感じで精神的に大変だったとㅠㅠ
特にシン·イェウンはイメージとは違って、韓国では突拍子もない性格で有名な俳優だったので、適応がもっと難しかったと思う。
それでも『ザ·グローリー』のおかげで俳優イム·ジヨンだけでなくシン·イェウンも再発見できた良い機会だった。
今回は “首尾相関” が一体何で話題だったのかについて調べてみたが、良い仕上がりは簡単ではないと改めて感じる。作家の筆力がどれほど重要なのか分かった。
次は加害者たちの最後の総整理で戻ってくるよ!所属事務所のJYPで4年間、放送でダンスを禁止させた理由が分かるシン·イェウンのダンスを鑑賞しながら今回の記事は終了~(笑)