作家の意図のように校内暴力に対する “固い” 意志を準備したなら、これからは本格的にドラマについて調べる時間だよ! ポスターに隠された秘密といくつかの設定について話してみる!
隠された秘密探し~こういうの面白いよね(笑)
ほとんど他の人が発見したものを整理しただけだよ! 「お~」って言いながら(笑)
タイトルの意味
アサガオ科 [ザ·グローリー]
ドラマのタイトル『ザ·グローリー(The Glory)』は英語で栄光、名誉、繁栄という意味を持っているが、キム·ウンスク作家のインタビューから内包された意味を類推することができる。
ほとんどの被害者はお金や補償ではなく、加害者の心からの謝罪を望んでいたが、その「謝罪で変わることは何だろうか」と悩んだと話した。
そこで出たキム·ウンスク作家の結論は、謝罪は得るのではなく取り戻すこと。
暴力の瞬間に失った人間の尊厳と名誉、栄光を取り戻すことだという考えでタイトルを決めたという。
作家の前作『ミスターサンシャイン』(2018)で工藤陽花のホテル名も “グローリー” だった。その時は独立の “栄光” だったのだろうか?
[ザ·グローリー(The Glory)]は英語で “モーニンググローリー(Morning glory)” のアサガオと続くが、アサガオの花言葉は “嬉しい知らせ” 。
そして悪魔のアサガオと呼ばれるチョウセンアサガオの花言葉は “儚い愛” と “ごまかし”。
アサガオは加害者から人生を奪われたムン·ドンウン(ソン·ヘギョ)が、20年を待った復讐の嬉しい知らせを意味するだろうし、悪魔のアサガオは加害者が体験することになるトリックと儚い愛を意味しているようだ。
特に、悪魔のアサガオ成分は外科手術用麻酔剤として使われることもあるというけど、ムン·ドンウンの助力者であるチュ·ヨジョンは整形外科医という点が意味深長だね!
ポスターの意味
ポスターに隠されたシンボル
美しく刺繍された木の下に1人で座っている黒い服のソン·ヘギョ(ムン·ドンウン役)が目を引く『ザ·グローリー』のメインポスター。
まるで神話をモチーフにした芸術作品の中の人物のように、神秘的で強烈で、同時に寂しそうにも見える。
細かい刺繍で組まれたアサガオの木にいろんな小物が印象的に演出されたポスターは、まるでムン·ドンウンが長い時間念入りに計画した復讐を暗示しているようだ。
詳しく見てみるとポスターの小物は、ムン·ドンウンの復讐にまつわる人物を象徴しているように見える。
復讐を準備するムン·ドンウンの心情で各小道具の意味を探してみよう!
ポスター映像を見ると、刺繍が刻まれて一番最初に見える緑色の靴。
ソン·ヘギョの頭上の木には緑色の靴3足の6つがかかっている。
ポスターはもちろん、予告編でも緑色の靴は最初に登場し、とても重要な物であることを暗示しているが、靴3足はそれぞれパク·ヨンジン、イ·サラ、チェ·ヘジョンを象徴するものと見る意見が多い。
パク·ヨンジンとチェ·ヘジョンは緑色の靴を持っていて、イ·サラは靴を履いた姿はなかったが、靴の絵を描く場面が出てくる。
つまり、緑の靴でつながった主要加害者の女性3人を象徴するのではないかと推測される。
この靴を持っているもう1人のムン·ドンウンの場合、ソン·ミョンオがあげると言ったことを拒否し、直接この靴を買ったのを見ると、自ら人生を開拓していく姿を見せたことから、加害者3人が正しいようだとか、
この靴は富に対する加害者3人の虚栄心を示す象徴とも見られ、イ・サラのものだという意見だが…。
下で説明する鉛筆がイ・サラを象徴するので、靴はイ・サラではなくムン·ドンウンという意見もある。
かつてフランスでは緑を不幸を呼ぶ色、魔女の色だと思っていたそうだけど、緑だった理由は作家が直接明らかにした内容があるから、あとで紹介するね!
この靴はブランド品のマノロブラニックの “ナディラ” モデルと非常によく似たデザインで、販売価格は200万ウォンくらいだそう。
ドラマ中のパク·ヨンジンが娘のイェソルに、「この靴は色が重要なのではなく、とても高いということが重要だ」というセリフのように、パク·ヨンジンは夫のホ·ドヨンの富に便乗してステップアップする人生を見せてくれる。
チェ·ヘジョンはパク·ヨンジンの真似をして購入することで、パク·ヨンジンのように身分上昇を夢見る見せかけの人生を表したりもする。
しかし、合わない靴を履いたように、しきりに足が擦れて不便な状況が生じるのは、彼らの目的が容易には叶わないという予告ではないだろうか?
その次に目立つ濃い青色のショッピングバッグを拡大してみると “Siesta(昼寝)” という文字が書かれているのが見える。
チョン·ジェジュンが運営するブランドセレクトショップの名前が “シエスタ(Siesta)”なので、チョン·ジェジュンを象徴する小道具。
ソン·ミョンオもよく登場する場所で、パク·ヨンジンとチョン·ジェジュンの密会があった場所でもある。
店の名前Siestaは主に南欧で昼寝をすることを言うが、私たちのような東アジアの人々には “働く時間に遊ぶ” というイメージであることを考えると、チョン·ジェジュンの店の名前としてはとてもよく似合う(笑)
ポスターの右側のショッピングバッグの上にある金色の時計は、ムン·ドンウンの担任先生だったキム·ジョンムンを象徴する小物。
学生時代、ムン·ドンウンの被害事実を傍観し、さらにムン·ドンウンに暴行する前に時計を外す場面が登場し、その時計は自分の息子に譲ったりもした。
ロレックスの時計に見えるが、高校教師の給料で買うには高すぎる品物なので賄賂で受け取ったと疑われる時計だ。
パク・ヨンジン一味の校内暴力にも目をつぶって差別待遇が激しかったことから、財力家のパク・ヨンジンやチョン·ジェジュンの両親からもらったものではないかと推測される。間違いない、悪い奴~!
ムン·ドンウンの頭の上にあるメスは、医者であるチュ·ヨジョンを象徴する小道具だ。
メスはチュ·ヨジョンの職業も意味するが、復讐を夢見るチュ·ヨジョンが自分の家で持っている道具の1つ。
チュ·ヨジョンはムン·ドンウンに白馬に乗った王子様ではなく、暴れん坊の剣舞を踊る助力者になってあげると言ったが、アン·ギルホ監督のインタビューによるとメスはチュ·ヨジョンの傷と怒りを意味するという。
暴れん坊の剣舞で “暴れん坊(망나니)” は韓国の場合、朝鮮時代の斬首刑を執行する人のこと。現代の”死刑執行人”を呼ぶ名称。
左下にあるヘアアイロンは校内暴力の時に最も多く使われたもので、ムン·ドンウンに最も直接的な苦痛を与えた加害者ソン·ミョンオを象徴しているようだ。身体的苦痛を担当したのは主にソン·ミョンオだったから。
成人になったムン·ドンウンの全身に残った火傷の跡のように、ヘアアイロンはムン·ドンウンの復讐を決心する上で絶対忘れられない物であることは明らかだろう。
タバコの火やヘアアイロンなどはどうか使わないでほしいㅠㅠ
ヘアアイロンの左上にある青い鉛筆は、学生時代を象徴している とか、ムン·ドンウンの夢だった建築家を象徴するものだという意見もある。
そしてムン·ドンウンが課外授業をしてくれるカン·ヒョンナムの娘という話まであったが、個人的にはイ・サラの象徴という意見が合っている気がする。
青に白い縞模様の帯と先が黒のデザインなので、”ステッドラー社” の鉛筆だという意見。
ステドラー社は学用品で有名なドイツの会社だが、特に絵を描いたりスケッチする時によく使う鉛筆だそう。
決定的な場面で、2話序盤、イ·サラが作業室でソン·ミョンオから麻薬を受け取る時、頭に似た鉛筆を差しているのが確認できる。
この姿を見てソン·ミョンオが「芸術家のふりしてるね?」と話す場面があるので、確実にイ・サラのアイテムのようだ。
これは曖昧で意見が多かったが、それでも各分野の専門家の視線を避けることはできなかった(笑) 美術方面でよく使う鉛筆があるとは!(笑)
ソン·ヘギョの隣の木の下には碁盤が置かれているが、これは誰が見てもハ·ドヨンの象徴! (笑)
囲碁はムン·ドンウンとハ·ドヨンの初めての出会いが行われる重要なドラマアイテムなのに、なぜ碁盤は木にかかっていないのかという面白い疑問もあった。
ただ単に、碁盤は大きすぎて木にかけるには美学的にきれいじゃないからだという意見もあったが、ステドラー社の鉛筆を小物として使うスタッフの繊細さと、次に説明するキャラクターポスターの隠された秘密を考慮すれば、“ハ·ドヨンは加害者ではないから” ではないかと思う。
ソン·ヘギョのすぐそばにある位置もまた、ドラマ中のムン·ドンウンの助力者なのか加害者の味方なのか分からない曖昧な位置を象徴するのではないか?(笑)
木の一番上と下の両方にかかっている青いスニーカーは、ムン·ドンウンが漢江(ハンガン)で死のうとした時に脱いだあのスニーカーに見える。
ムン·ドンウンは高校時代、古いコンバースシューズを履いている場面がたくさん出てきたが、木の幹にしっかりと縛られている運動靴は、助けてくれる人が1人もおらず、暴力から抜け出すことができなかった残念な高校時代を表しているようで、紐1本でギリギリ縛られているスニーカーは、糸くずのような命だけを維持したまま生きていたムン·ドンウンの哀れな人生を表現しているようだ。
ムン・ドンウンのお母さんが本当に悪いㅠㅠ
最後に、木ではなく背景の月と太陽を見ると、右側には太陽が光を失って闇の中に落ちていて、左側には月が明るくアサガオの木を照らしている。
これはパク·ヨンジンがドラマ中で言う “白夜” と “極夜” を示す象徴たちだ。
自分の人生は日が沈まない白夜だったパク·ヨンジンだったが、光を失った太陽は彼らが享受した白夜が終わるということを暗示するものと見られる。加害者たちが享受した白夜の終末。
そして光のない暗い極夜を象徴する月が、アサガオの木を明るく照らしている姿は、長い長い闇の時間を過ごしてきたムン·ドンウンと被害者たちに訪れる希望だと思う。
総合してみると『ザ·グローリー』のポスターは、ムン·ドンウンがこれまで経験した人生と未来に対する希望まで全て含んでいると見ることができるだろう。
応援してるよ!ムン・ドンウン~!(笑)
ちなみに映像ティーザーに使われている音楽はガブリエル·フォーレ(Gabriel Fauré)のレクイエム第4曲(Requiem in D Minor, Op. 48 – IV.) “慈悲深いイエス(Pie Jesu)” を編曲したバージョンだそう。
慈悲深いイエス… 神はいないと考えるムン·ドンウンにも神の慈悲が訪れますようにㅠㅠ
緑色の靴の理由
ドラマ中ではパク·ヨンジンが夫のハ·ドヨンからプレゼントされた緑色の靴が何度も登場する。
ムン·ドンウンとチェ·ヘジョンも同じ緑色の靴を持っていて、イ・サラは絵で描き、今後の展開に重要な小道具であることを暗示しているので、皆が気になっている。
コメンタリー映像で、色はなぜ緑色なのか?についての質問にキム·ウンスク作家は「色弱という設定を入れながら靴を緑にし、赤はありふれたものだったので」と語っている。
事件の手がかりになるのは確かなのに、色はどうして緑色なんだよ~
そして緑色の意味について多くの人が質問したそうで、「作家にとってすべてが意味があるわけではありません。 皆さん。」という発言で視聴者を虚しくした。
キム·ウンスク作家はまた、ヨンジンの足の甲のパーソナルカラーに合うのが緑で、一般人には似合いにくいが、ヨンジンには似合いそうで作った靴だと理由を明らかにした。
何かちょっと虚しい結論(笑) キム·ウンスク作家なら何かもっとあると思ったよ~(笑)
ポスターにパート2のヒントがあるか?
思わず通り過ぎた『ザ·グローリー』のキャラクターポスターにも意外なヒントが隠れている。
単純すぎたのに、なんでこれを分からなかったんだろう?と思うくらい。
ポスターを見ると、復讐を決心した当事者のムン·ドンウンと協力者のチュ·ヨジョン、カン·ヒョンナムは花の方向が上に向かう、白い “悪魔のアサガオ”と一緒にいて、
校内暴力の加害者であるパク·ヨンジン、チョン·ジェジュン、イ·サラ、チェ·ヘジョン、ソン·ミョンオの5人は皆、下に向かった黄色の “天使のアサガオ” と一緒にいる。
彼らの視線もまた対比的だが、当事者であるムン·ドンウンは正面を、協力者チュ·ヨジョン、カン·ヒョンナムは下を眺めている反面、加害者5人は天の審判に対する恐怖が込められた表情で上を凝視しながら区分されているのだ。
こんなの発見する人たちすごい~(笑)
また加害者5人全員が首にアサガオのつるが巻かれていて、審判を受ける対象者であることを暗示しているのも特徴だ。
ムン·ドンウンだけが唯一正面を凝視しているが、これは審判をする過程で本人も堕落する運命なので、審判する者と罰を受ける者の両方に現れるものと見られる。
ここに追加してもっと詳しく見なければならない人はハ·ドヨンだ。
ハ·ドヨンのポスターを見ると、珍しく1人だけ頭を下げた悪魔のアサガオと一緒にいるが、視線が下に向いている。 助っ人、加害者全員と異なる構成。
ハ·ドヨンはこの復讐劇に意図せず巻き込まれた人なので、助力者でも加害者でもない “まだ中間者” の役割を意味しているのではないかと思う。
ハ·ドヨンが選択した方向によってドラマには嵐が吹き荒れるだろうㅠㅠ
キム·ウンスク作家もこれを暗示するように曖昧な言及をした。
視聴者の選択は明らかで加害者が厳しく罰せられることを望むだろうが、誰かはよく問い詰める人もいたらと思って、ハ·ドヨンのキャラクターを作ったそうだ。
加害者と被害者の真ん中にいる人物。
果たしてハ·ドヨンがパート2でムン·ドンウンの助力者に転じるのか、妻を守るために急変してもう1人の復讐対象になるのか見守らなければならない。
こいつも善人ではなさそうだから徹底的に監視しなければならない(笑)
他にポスターには加害者キャラクター5人、各自の固有カラーが存在するが、これは加害者集団の中でも明確に見える財力の序列を意味するという。
序列1位は黄色のパク·ヨンジンで、古代から豊かさを象徴する皇帝の色である黄色。序列2位のチョン·ジェジュンは東洋で黄色に続き正統性を象徴する赤色で、よく王を象徴する色。序列3位のイ・サラは紫色、4位のチェ·ヘジョンは青色、5位の緑色のソン·ミョンオの順。
そしてこれより卑賤な色は農民の象徴色である灰色と茶色だが、灰色はムン・ドンウンと助力者の背景色として使われたという意見。
ここまではやりすぎじゃないかと思うが、あえて加害者だけ色があるのを見ると何か理由はあるように見える(笑)
次はキャスティングと登場人物について詳しく見ていくよ!今回はここまで~★