【LG】バイバイ LGスマホ│もう会えないLGスマホへ追悼の意を込めて… LGモバイル事業撤退までの道のり

韓国の企業
おはるも2012年頃に使っていたLGのスマホ、Optimus

おはる
おはる

2021年4月、

韓国企業のLGはモバイル事業から撤退するって発表したよね。

私もLGのスマホを使っていたし、正直、本当、ビックリ。

ペコム
ペコム

私のお腹が最初からこんなに出てたわけじゃないように、LGにも全盛期があったんだよね。

LGのスマホの歴史を振り返っていくよ~!

売り上げ世界第3位! LGスマホの全盛期

2005年に発表されたチョコレートフォン(초콜릿폰)が大人気で世界での販売数が5位に突入し、今のスマートフォンと似ているプラダフォンが発売された2008年には世界3位にまで上り詰めたんだよね。

※当時はまだスマートフォンの概念が確立しておらず、各社でどこまでの機能があればスマートフォンなのか争っていた。

丈夫なことを強調して急成長したサムスンに対し、滑らかなデザインLGの携帯は全世界の若者たちの憧れでもあった。数年間、新製品を出す度に連続ヒットしていたLGは、これ以上怖いものはないように見えた。

あいつが出てくる前までは… (^▽^;)

左からチョコレートフォン(초코릿 폰)、プラダフォン(프라다 폰)、ロリポップフォン(롤리팝 폰)
出典:tech42

LGがサムスンをもビビらせていた販売世界3位の時代の代表モデルたち。

アップルの登場、そしてサムスンとLGの分かれ道

iPhone3GS 出典:안드로이드 전파상

じゃん。 \リンゴの登場!/

このリンゴのマークにこんなにも価値があるなんて。

実はアップルの始まりは、このLGの人気モデルの発売の1年前だったけど、当時は誰も気にも留めてなかった。

2007年に発表された初期のモデルを改良した iPhone3GSが2009年に発表され、アップル神話は本格的に幕を開けて、全地球人たちがアップルに熱狂し、多くの業種が誕生したり、または、落ちぶれてしまった。

本当に、歴史に残る「革命」で、「革新」。

ここで私たちは、人生の真理を学ぶことになる。

「並ぶときはちゃんと考えて並ばなくてはならない」

会社の運命が分かれる選択…

サムスン電子は素早く「真似する」を選択し、LG電子は「独自路線」を選択した。

当時のLGの心の声(私たちは世界3位なのに、新人のリンゴなんかちょろいもん!)

LG プラダフォン  出典:LG 휴대폰 점유율 세계 3위 시절

当時は当時なりに「タッチパネル」だったプラダフォンが人気だったので、本格的なスマートフォンは急いで作らなくても大丈夫と考えていた自信満々のLGの計画は、半分は間違いで、半分は正しかった。この後もしばらく何年間は、世界3位を維持していたから。

すぐ次の年の2010年、サムスンは本格的なスマートフォン「galaxyS」を発表し、LGはスマートフォンもどき?の「Optimus」シリーズで耐えなきゃいけなかった。この頃から、LGは恥ずかしがり屋な性格だったみたい。周りよりも “先に” 出ることを躊躇していたから。

そうやって新人アップルに追いやられている間、売り上げは急落し始め、急いで作ったOptimusシリーズは、色んな不具合が出てしまい、LGのイメージは少しずつ悪くなっていった。

LGの高級なイメージはプラダフォンで終わった…。

左/ galaxyS 右/ iPhone3GS 出典: 사진은 권력이다

iPhoneパクリ疑惑のパロディ 出典:now news

アップルの追撃者サムスンをけん制するために、アップルは「丸い角」を代表とし提起した1兆ウォン相当の剽窃訴訟が全世界のニュースになり、「だったら、iPhone4はエゴマの缶詰(깻잎반찬 캔)を真似した」と主張するサムスンも有名になり、この頃から他の携帯製造会社の名前は完全に忘れられ始めた。

悪い書き込みよりも、何も書き込みがないほうが怖いっていう言葉があったよね。

時代の流れに乗れなかったNokia、Ericsson、MOTOROLA、Sonyのような伝統的な携帯製造会社の名家が仲良く衰退していく頃、それでもLGはひたすら独自的な議論を作っていた。

さっき話した、Optimusの不具合の見事なイメージダウンの教訓を得たにもかかわらず、2012年、「今更、なにこれ?」っていう反応の”OptimusG” の発売をしたんだけど、既存のOptimusシリーズと差別化を図るために「高価維持戦略」で販売量は激減。価格も性能も問題だったスマホ…。

多分、この頃からかな?

LGのマーケティングの担当者たちの脳内がどうなってるのか、みんなが気になりだしたのは(笑)

新造語?! ”LG스러움(LGらしさ)” の誕生背景

携帯無料券プレゼント事件

2013年、それでもまあまあ使えるG2モデルの発売イベントで、「엘지스러움(LGらしさ)」を見せてくれた。

ディズニーのアニメ「カールじいさんの空飛ぶ家」(2009)にインスピレーションを受けたのか、韓国5都市で、風船に携帯交換券500枚をつけて飛ばし、風船をつかまえた人にG2スマホをプレゼントするっていう、どこかの小学生が考えるようなビックリイベントを企画したんだ。

LGのイベントポスター。「空からG2が降ってきたら?」 出典:아크레의 IT ISSUE

LGの担当者たちは、どんな想像をしてたんだろう(;´・ω・)?

多くの決済過程をどうやって通過してきたんだろう(;´・ω・)?

あ!忘れてた! LGは恥ずかしがり屋の性格だったってこと。恥ずかしがり屋、そして優しくて純粋な集団。それでも…人間の怖さを忘れちゃダメ!

イベントの人員・準備不足、人間の欲と集団心理によって、風船が空に飛んでいく前に人々が押し合い、奪い合うという修羅場になってしまい、数十人の負傷者まで出てしまうはめに…(T_T)

ロマンティックなアニメ「カールじいさんと空飛ぶ家」(2009)のポスターのイメージの代わりに、ゾンビ映画「ワールドウォーZ」(2013)のイメージが残ったこのイベントは、

実はカールじいさんの空飛ぶ家のポスターの風船をそのまま盗用し、その日の夕方のニュースの<事件・事故>のコーナーに出てしまうっていう栄光に輝いちゃった。

出典:중앙일보

SBSニュース「携帯無料交換券で“修羅場”」 出典:엘지 월드워G 사건

난장판이 된 LG G2 풍선이벤트행사장 G2 giveaway event turns to chaos with many injured

広告費が不足しているからニュースを利用するっていうアイディアだったなら結果は大成功。

少ない予算の中、数十人の負傷者の治療費を出した結果を考えたら、大失敗。

もちろん、この事故はLGだけの過ちではないけど、「LG」といえば思い出してしまう、消せない出来事のひとつ。何だか、一貫性があって原因がLGにあるようにしか思えない…。

“X같은(Xのような)”、“LDS1”、“マック、ブック、エアー” LGのマーケティング

”Xのようなキーボード”
出典:X같은 LG 키보드

X같은 : (直訳:Xのような)

韓国の悪口の中でもかなりひどいレベルの悪口を、どうしても表現できない時に、主にアルファベットのXをつかい、“Xのような〇〇”と言う風に使う。

LGはすでに2000年代初期に、大企業の公式の広告に、韓国式の罵詈雑言が入ったキーボードの広告で新鮮な衝撃を与え伝説になり、

記事タイトル:SSD市場に飛び込んだLG電子…“LSD1”発売
出典:DZ Net Korea

2013年、G2モデルのような海外でも販売をしたSSDハードディスクの名前に、麻薬の名称である“LSD”をつけて、「こいつ本当に麻薬をしてるんじゃない?」っていう疑うくらいにもなり、、、

イベントポスター:”LG電子公式認定店でLGのイヤホンを買うとマック、ブック、エアーがあふれる?” 
出典:아주경제

2015年に無線イヤホンの購入時に“맥.북.에어(マック、ブック、エアー)があふれる”というイベントをしたんだよね。マックブックエアーって聞くと、誰もがアップルのMacBook Airを想像しちゃうけど、実は…

맥(マック):맥스봉(メックスボン)という名前のソーセージのおやつ

북(ブック):북(本)の商品券

에어(エアー):ナイキのAIRシューズ

をプレゼントするっていうイベントだったの…(一一”)

リンゴのイラストに、「マック、ブック、エアー」。なんだか保険会社の約款のようで…消費者を釣ろうとしているようにしか思えない…。しかもライバル企業の名前を利用して…

G3モデルの発売と不具合問題

こんな風に、なんか独特な存在感を表していたLGは、それでもなんとか生き残って、デザインとスペックでとっても良い評価を得たG3モデルが発売される。

おはる
おはる

LGのG3モデルは、映画「パラサイト」のギテク家族も使っていたスマホ。

これまでの不振を挽回するように、かなりの販売量を記録したんだけど、アップル、サムスンとの差は未だに大きくて、あまりにも欲を出しすぎたのか、機器の不具合や、ソフトウェアの問題で悩まされることになる。

発熱、タッチが反応しない、無限に再起動になる、画面が落ちる、バッテリー不良、通信エラー、などなど、、、

色んな問題で有名になったんだけど、OSのアップデートなどアフターサービスをきちんとしてくれないって、大騒動になったんだ。

本当に想像できるすべての問題が起きたってくらい。

OSのソフトウェアの問題の修正アップデートもすごく遅れて、原因がそもそもの設計ミスや部品の不良によるものが明らかでも、責任を顧客に転嫁したり、アフターサービスを有償にしたりしたせいで、多くの顧客の反感を買うことになった。

2009年以降、最大の販売量を記録し、営業利益が赤字から黒字に転換し、販売量も世界3位に復帰にしたこの頃に、むしろ今のLGの携帯事業の衰退がはじまったって考えてもいいかも。LGの携帯の短所を、もっと多くの人に体験させてしまったから。以前のブランド価値を信じて買ったのに、「やっぱりスマホはLGを買っちゃダメだった」って思わせちゃったんじゃないかな。

前作がこれほど問題が多かったにも関わらず、製品の完成度よりは、アップル、サムスンと競争するためのマーケティングに重点を置き、R&D投資費はむしろ減る、おかしな選択と集中を見せていたが、結局2年後に発売した、皮の服を着たG4モデルも、相変わらず色んな不具合が続き、2年も経たないうちに、OSのアップデートが中断される方針が出されると、ものすごい批判を浴びることとなった。

ただでさえ、不具合が多いスマホに、修正もしてくれないのに誰が買うの…(゜-゜)?

記事タイトル “発売2年もないうちにG4、OSアップデート中断”

記事タイトル “議論を落ち着かせようとLG電子、今後もアップデートする”

議論が大きくなって、方針を撤回し、再びアフターサービスをすると言ったけど、出ていく彼女は戻ってこないよね…。

心機一転するように2016年、分解型のG5モデルを発表したLGは、アイデアとそれを実行したことは革新的だと評価を受けたけど、いつも何だか物足りないというか、何というか、、、

LG 5Gモデル  出典:1boon

全ての機能を1つにまとめる時代に、「それぞれの機能を購入し、別々に持ち歩く必要があるのだろうか?」っていう疑問と共に、1年で消えてしまって…。

落ちていくエレベーターはどうやったら止められるんだろう・・(@_@;)

24期連続赤字

安価の中国製のスマホが急成長し、販売量はもっと減り、今では信じてくれる彼女もいなくなって、赤字スマホはもっと加速していった。

G6モデル以降、製品の完成度はマシになったけど、原価削減のため、ひと世代低い等級のモバイルAPを採用したり、低価格の部品を使用したり…

特に、今までの色んな騒動があったにもかかわらず、音楽マニアには人気だったサウンド関連の“Quad DAC機能”も消されて、唯一残っていたLGスマホの “忠誠な顧客層” まで自ら手放してしまう選択をする。

23期連続、合計5兆ウォン近く赤字を記録した会社が、売り上げが下がり、新製品をそんなに作らなかったから、赤字が少なくなったっていうから「笑えるけど悲しい(웃픈)現実」。

それでも、相変わらず赤字ってことは秘密で(笑)

LG電子の携帯部門の年度別販売数と営業利益 
出典:헤럴드경제

結局、LGのモバイル部門は2021年、今年の1期も赤字を記録し、24期連続での赤字という新記録を出したというニュースと共に、母体であるLG電子は今年1期だけで1兆5千億ウォンの営業利益で最高記録を出したというニュースが同時に入ってきた。

これまで、モバイル部門の赤字のせいで1年に1兆ウォンずつマイナスだったLG電子を考えたら、むしろ今まで諦めずによく耐えてきていたのが不思議ってくらい。

今となっては本当に、これからLGのスマホを見れなくなるっていうと何か寂しくもある…。

特に毎年、「今年は生まれ変わる」とアピールする広告を誰も信じてなかったけど、唯一、期待していたローラブルフォン(롤라블 폰)の出資を見ることが出来なくて残念。

2021年1月に発表したローラーフルフォン(롤라블 폰) 
出典:헤럴드경제

今年1月、試作品の発表の時だけでも、これから本当にLGが復活するかもって期待したのに、いきなり全部を終了しちゃうっていう、なんともLGらしい展開で終止符(T_T;)

Optimusをスマートフォンだと言い張っていたあの頃のLG。名前にVを追加して、プレミアム等級で販売していたLG。みんなが一体型のバッテリーに変身(변신)しているのに、本当に病身(변신)になって一人だけ모듈폰を作ったLG。

サムスンが폴더블폰(折り畳みスマホ)を作ったら、液晶を2つ組み合わせてデュアルスクリーンフォンを作って、サムスンが新しく폴더블폰を作ったら、液晶2つを組み合わせて、스위블 폰を作ったLG。

毎回、何か抜けてて、おかしなマーケティングをしても、それでも純粋な感じがして見物する面白さはあったんだけど、、、 本当に惜しい。

LG電子公式ホームページを通してモバイル事業撤退の挨拶文
出典: Biz FACT

<日本語訳>

LGモバイル関連案内

顧客の皆様にご案内いたします。

これまでLG電子モバイルをご愛好いただき、深い感謝を申し上げます。

顧客の皆様と一緒に過ごした時間を、大切な思い出として大事にしたいと思います。

LG公式ホームページに事業終了の最後の挨拶文に対する、誰かが書いたコメントを思い出す。

「顧客を愛してくれたなら、何で潰れるの」っていう人や、「大切な思い出?私のスマホの不具合の時は悪夢だったよ!」っていう人。

“안녕, 엘지(バイバイ、LG)”

“함께해서 즐거웠고, 다시는 만나지는 말자. (一緒に過ごせて楽しかった、もう二度と会わないようにしよう)”

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