前回紹介した中には、私もちょっと食べれないものも…(サンナクチとか…)
国が違えば食べ物も違う!今回も前回に引き続き、 “韓国で好んで食べる珍しい食べ物” を紹介するよ~!みんなはいくつ食べたことがあるかな?
豆もやし(콩나물)
外国を旅行したり、外国人に会うということは、“違い” と “差” について学ぶ機会だと思う。その中の1つが “豆もやし”。
ある日、おはるに豆もやしを説明するたびに、何か話がかみ合わないと感じた。私は豆もやしの話をしているのに、相手は違うことを言っている感じっていうか?
詳しく質問してから、それぞれ “豆もやし” と “もやし” について話していることが分かった(笑)
豆もやしも韓国の食堂でもよく出るおかずの材料で、韓国人にはとても当たり前の食べ物だった。
韓国ではむしろもやしを頻繁に食べることはなく、特に祭祀の膳に上がる食べ物なので、何か昔の食べ物のイメージというか?韓日両国いずれも2種類のもやしを食べるが、位置付けが互いに反対な感じだ。
“水さえあげれば自分で育つ!”
昔、おばあちゃんの家で豆もやしを育てて販売していたので、幼い頃に不思議だった経験を覚えている私にとっては本当に魔法のような材料だった。
光がないとよく育つからと覆っておいた布のせいで、もやしがもどかしくないかと思っておばあさんに内緒で片付けてあげた私の情けない思い出がある材料だ(笑)
ビビンバから豆もやしの和え物と各種チゲとメウンタンまで、入らないところがない万能の食材。安くて沢山買える材料だから、食堂や家のおかずとしてよく出てくる食べ物だ。
純粋だった時期が過ぎ、飲み過ぎた翌日、もやしの温かいスープで酔い覚ましを経験すれば、これ以上安くていい材料はない!もやしのアルコール解毒作用は科学的にも証明されており、各種酔い覚ましドリンクの材料にも使われているから、飲酒が好きな人には干しスケトウダラ(魚)の入ったもやしスープがおすすめ。
つぶ貝(골뱅이)
つぶ貝はコシがあっておいしく、調理もしやすく、韓国で愛されている水産物だ。
全世界でつぶ貝を食べる国は、韓国、日本、フランス程度で知られているが、世界消費量の90%を韓国人が食べると知られている。
つぶ貝が正確に何なのかというと
つぶ貝:螺旋状貝殻が付いた軟体動物で、水中に住む鼓動類。 英語:Whelk
このようになっているのに、標準語でいうつぶ貝は「Toxic hairy triton」を指すが、主に私たちが食用として食べているものは「エツチュウバイの種類、ツメタガイ、モスソガイ、海外輸入種」などを言うので似ているが品種に違いがある。
ここで価格と味の差があるからまず知っておいてね(笑)
韓国の居酒屋に行くと欠かせないメニュー、つぶ貝そうめん!
ピリ辛ソースが付いたつぶ貝に麺そうめんを一緒に包んで食べると、自然とお酒が進む味!
冷たいビールと一緒にセットでよく食べるつぶ貝の和え物は、ソウル武橋洞(ムギョドン)と乙支路(ウルチロ)近くの裏通りに行くと有名なお店がたくさんある。
観光客が多く訪れる光化門と清渓川の目の前のビルのすぐ後ろのこの地域は、古くて粗末だが意外にも伝統的な店が多く、夕方には近くの会社員たちが飲酒を楽しんでいる姿を見ることができるだろう。リアルな韓国の会社員の飲酒文化が体験できる場所。
前述のようにつぶ貝は似た種が多く、巻貝とタニシのいろいろな種類を混ぜてつぶ貝と呼んでいるので明確な区分が少し難しい。
皆さんも食べたことのある韓国の居酒屋で販売しているつぶ貝のほとんどは実は元祖に近いけど、つぶ貝ではない。
ほとんどの居酒屋は便宜上、つぶ貝の缶詰を使うが、缶詰の原材料が普通大きなタニシである場合が多い。
私みたいな人はそれもありがたく食べるけど、質感と大きさ、そして味の違いがはっきり違うそうだ。
先ほどソウル乙支路近くの裏通りを紹介した理由は、ここは韓国産や輸入産のばい貝を使用しているからだ。 ばい貝の種類が、本物に近い高級つぶ貝。
この路地に行くと似たような種類の居酒屋がすべて「私たちが元祖!、天然100%!」と営業しているので混乱するだろうけど、つぶ貝は養殖ができないのですべて天然100%。天然100%に騙されて選ぶ必要はないよ。
あえてここまで訪問してまで食べられない人は、韓国人もつぶ貝の缶詰を主に食べるから、あまり残念に思わなくてもよい。
好奇心で缶詰を購入したい場合は、「ユドン(유동)」というメーカーの商品が有名。最近はコラボビールも発売した。
象徴的な製品名を利用したただのビールだよ~!ビールにつぶ貝を入れたわけではない(笑)
本物、偽物というよりは、もう少し高級と安価な種類があるというか、安い品種さえ韓国内部の需要に耐えられず、ほとんどは海外から輸入している。
1960年代、ソウル乙支路(ウルチロ)で始まった庶民の食べ物だったつぶ貝が、今は高くて食べられない食べ物になっている。
韓国で消費されるつぶ貝のほとんどはイギリスとアイルランドで獲れたもので、北海の冷たい水温のため、さらにコシがあり、大きさも1.5倍ほど大きいという。
イギリス北東部地域の海岸村の中には、ただ韓国人のつぶ貝のためだけに漁業をする村が多く、つぶ貝漁夫の年俸が普通2億ウォン程度と知られている。
つぶ貝を10年以上獲っている漁師たちは、最初は “これを食べる人がいるって?” “ 韓国人がこれを食べるの?” とびっくりしたそうだ。
私たちが普段、フランスの高級カタツムリ料理、バッタ料理などについて変に思っているように、イギリスの人たちも不思議に思っているようだ。
“海のカタツムリをなぜあえて食べるのか?”という疑問を持つのは納得だ(笑)
このような状況だから、どの国よりも韓国を心配してくれる “親切な?”人たちだ。
2010年、韓国西海の島・延坪島で北朝鮮との砲撃戦が発生した時、韓国が無事であることを全村の人々が心から祈ってくれたという。
韓国で戦争が起きれば、つぶ貝の輸出ができなくなり、地域全体の経済が止まるからㅠㅠ
とりわけ、韓国で愛されている「つぶ貝」は、日本でも手に入るので、一度は韓国風の辛いつぶ貝そうめんをおつまみに、ビールを一杯飲んでみてはいかがだろうか(笑)
どんぐりゼリー(도토리묵)
どんぐりを材料にしたどんぐりゼリー。
ノクドゥムクのよう緑豆をデンプンで作ったゼリーを食べる国は他にもあるが、どんぐりを材料に使う国は韓国が唯一だという。
東洋風プリンって言うのかな? 私はそのぷりぷりした形がきれいでどんぐりゼリーが好きだ(笑)
つやつやしてぷりぷりして柔らかい食感だけど、味はちょっと苦しくて唐辛子粉とタレ醤油に和えで食べると珍味だ。
夏に食欲がない時はスープを注いで、あっさりとゼリーご飯で食べると良い。
どんぐりゼリーは、家でおかずとしてよく食べるものではないので、家庭よりは主に肉屋のおかずや山の登山口や旅行先に行くと販売しているのをよく見かける。
どうしても主材料のどんぐりが山で沢山採れるから、山や旅行先近くの食堂でよく売っているんだろう。
基本的にはどんぐりゼリーにねぎのチヂミとマッコリのような構造のセットでよく食べる。
韓国で有名なイギリス人YouTuberの下の映像を見ると、韓国登山口食堂の雰囲気が感じられると思う。
韓国人のおばさんおじさんたちの華やかな色の高級登山服を着て食べるとぴったりの絵だよ(笑)
下山してどんぐりゼリーにマッコリはお決まりのコースだったけど、今はだんだん消えゆく文化である。
ほとんどの食堂がぼったくりがひどすぎて若い世代はほとんど利用しないうえに、無許可営業の場合が多く環境汚染もひどくて最近は多く撤去されている。
山奥の渓谷を利用するのに食堂の主人たちが席代まで数万ウォンずつ受け取り、国民は怒っていたんだ。思い出は消えるが、国民はとても歓迎する雰囲気だ。
不法食堂は消えつつあるが、依然として残っている問題点は “どんぐり”。
食べ物の材料として広く使われているため、考えなしに採取して冬に野生動物の餌不足現象が起きたりもするという。
リスはもちろん、山の中のイノシシは食糧が不足すると、山の下の民家や農家に侵入するので、たびたびニュースに出てくる。
主に高齢者がむやみに採取する場合が多いが、その程度の量は考慮できるても、問題は専門業者たちだ。
食堂や業者に販売するために大量に採取すれば、自然生態系が崩れる恐れがあり、取り締まりを強化しているが、取り締まりに摘発されれば「こんなことでなぜ?」、「この程度は好奇心でしょ」と言い張る事例が多くて当局も悩みが多い。
以前、住民登録証の記事で韓国の “ソリ文化(서리문화)”の問題点を話したことがあるが、どんぐりも似たような問題を経験している。 一部の国民の認識の改善が急がれている。
どんぐりのゼリーを食べる国の山で生まれたリスたちは、今も垂れ幕で切なく叫んでいる。
“どんぐり拾わないでください“ (笑)
韓国の山に登山をするとよく見かける垂れ幕の一つだ。
当局でも様々なアイデアを通じて不法採取を減らそうとしているし、登山路入口の不法食堂のように国民の認識も大きく変わっているので、時間が経てばリスたちも気楽に捕食できる時間が来ると信じて、韓国だけで楽しむ特異な食べ物の話はここで終える。
各国ごとに好きな食べ物も材料も違うが、それによるストーリーや文化的背景も知って食べるともっと面白くなるのではないだろうか?
前回と今回紹介した韓国料理レシピに誰かが挑戦することを願いながらここで本当に終わり!(笑)
リス~!!泣かないで~~~(笑)