基本情報
Netflix公式YouTubeチャンネルに韓国版の予告編(日本語字幕)が公開されているよ!まずは予告編の映像から観てみよう!
スペインの原作のシーズン5が成功に終わり、この人気を得て韓国でもリメイク版を作ったのが、とうとう来週には公開される。
Netflixが投資をして作ったNetflixオリジナルドラマというだけあって、クオリティの高さが期待できるところ。だいたいの作品は クオリティ=お金 だから(笑)
『ペーパー・ハウス・コリア』の演出は、ドラマ『ボイス』(2017)、『ブラック~恋する死神~』(2017)、『客-ザ・ゲスト-』(2018)、『LUCA:The Beginning』(2021)などの演出を担当したキム・ホンソン監督だ。
私は、韓国版ライアーゲーム(2014)でキム·ホンソン監督の作品を鑑賞したが、監督を重視する私の立場では、実は期待半分、心配半分がリードしている監督だ。
監督の作品一覧を見ると、主に独特な素材の斬新な作品に取り組んできたが、全体的な完成度が落ちて龍頭蛇尾に終わる場合が多かったようで心配だ。
それでも韓国では、それなりに推理物や捜査物、スリラー作品を多く扱った監督なのでジャンル的側面ではよく選択したようで期待も少しある。
いろいろ心配してるけど、私の基準では原作も完成度が高くないから、むしろ最近人気のある韓国の制作陣がもっと上手に作れるんじゃないかと期待もしているよ(笑)
キャスト紹介 原作と比較
それでも最も重要なのは、やはり俳優だろう。主要人物は「教授」と、都市名で呼ばれる8人組の強盗団。
特に『ペーパー・ハウス』の場合は、ただの強盗や泥棒の犯罪ストーリーではなく、警察と人質劇を繰り広げ、追跡する警察との激しい心理戦や、内部で泥棒同士の感情が爆発したり、内面の心理が急変したりするなど、それぞれの人物とお互いの感情の交感がメインストーリーであるドラマなので、俳優たちの演技力と表現力は本当に重要だと思う。
もちろんこの感情シーンの部分でまさに “好き嫌い” がはっきりと分かれる評価を受けてはいるが、『ペーパー・ハウス』原作だけの独特な感性は、この登場人物たちの感情シーンから出てくると思うから。
では、さっそく韓国版ではどんな俳優がその役割を担ったのか、みていこう!
教授
原作 | 韓国版 | |
役名 | セルジオ·マルキーナ(SergioMarquina) | |
俳優 | アルバロ·モルテ(́lvaroMorte) | ユ·ジテ(유지태) |
なんといっても『ペーパー・ハウス』といえば、“教授”。教授(劇中名称)が一番大事だよね。
ドラマでは、緻密に犯罪を主導するカリスマ性のあるリーダーとして、賢く知的で、自分を追っていた警察のラケルと危険な恋に落ちたりする人物として最も核心的な役割だ。
韓国版では俳優のユ·ジテが引き受けたが、それなりによく似合うという評価だ。演技力も悪くなく、ドラマの間ずっと聞くことになるユ·ジテの声も、原作の教授の声のように指摘しながらも冷徹なカリスマまで感じられるからだ。
少し残念な点は俳優のユ·ジテが最近は連続で似たような役割(闇のボス)を演じてきたという点?
それでも私の基準では一応合格! (笑)
警察
原作 | 韓国版 | |
役名 | ラケル·ムリヨ(RaquelMurillo) | |
俳優 | イツィアル・イトゥーニョ(ItziarItuoo) | キム・ユンジン(김윤진) |
ラケルは人質劇を繰り広げる教授と交渉を担当する警察交渉チームのリーダー。
教授の緻密な計画と絶え間ない上層からの圧迫の中でも手がかりを見つけるも、教授と危険な恋に落ちる人物で、ラケル警監の心理変化も主要ポイントの1つだ。その後の展開は今ここで明らかにできない逆転もある。
韓国版では有名なアメリカドラマ『LOST』以後、主にハリウッドドラマで活動してきた俳優キム・ユンジンがこの役を引き受けた。韓国版での名前は、ソン·ウジン警察庁危機交渉チーム長。キム・ユンジンの高慢ながらも冷徹に見えるイメージが似合うという評価。
うーん、悪くはないけど少し残念なキャスティングって言うのかな? 個人的にはドラマ『SKYキャッスル』(2018)のキム·ソヒョンのような俳優の方が良かったと思う。あごが鋭い感じと警察のような強いイメージ(笑)
ベルリン
原作 | 韓国版 | |
役名 | アンドレス·デポノヨサ(AndrésdeFonollosa) | |
俳優 | ペドロ·アロンソ(PedroGonźlezAlonso) | パク・ヘス(박해수) |
造幣局内ですべての決定を牛耳る序列1位の強盗・ベルリンは、心理戦に長けており、紳士に見えるが徹底した完璧主義者で本音が分からず、相手を緊張させるサイコパスのようなキャラクター。パリのシャンゼリゼでダイヤ434点を盗んで手配中の設定。434点だなんて! (笑)
シーズン3以降はスーツを着用した姿でよく登場し、本当ににカッコよく映り、話術に優れ、教授と何か接点がある姿をよく見せる。
後ろから声で操る教授とは違い、現場のすべてを指揮するリーダーの役割をしている。
サイコパスみたいだけど、今までがあまりにも変な役柄が多くて、むしろ一番正常に感じられる役(笑) シーズン序盤には「あの人は一体何だろう?」って思ってたけど、後にはすごい秘密のどんでん返しもあるよ(笑)
韓国版演技は最近『刑務所のルールブック』(2017)、『イカゲーム』(2021)など出演作品ごとに相次いで成功し人気を得た俳優パク·ヘスが引き受けた。
どこか田舎の男のようなパク·ヘスの善良な顔と、ぞっとする目つきの演技が調和すれば、ベルリンのサイコパスのような役割も見事にこなせると思う。
実はパク·ヘスの演技力にはとても感嘆中なので無条件に合格! この俳優を知りたいならドラマ『刑務所のルールブック』もおすすめ。面白い(笑)
トウキョウ
原作 | 韓国版 | |
役名 | シレーネオリベイラ(SileneOliveira) | |
俳優 | ウルスラ·コルベロ(́rsulaCorbeŕ) | チョン・ジョンソ(전종서) |
ああ…ついに出たトウキョウ…
『ペーパー・ハウス』のキーパーソンで、本当の主人公かもしれないトウキョウは、ナレーションを通してドラマ全体をリードしている。
本当に本当に稀代の “発がんキャラクター” ではないかと思うほど、私をイライラさせていたキャラクター。原作では強盗15件に殺害履歴があることが出てくる。
東京のせいで何度もドラマ視聴を諦めたくらい、本当に憎むほど気に入らないキャラクター(笑)
無謀で怒りっぽくて感情的で自由奔放な性格を表わすトウキョウは強盗行為の渦中にも、年下男のリオと火のような恋に落ちる情熱的なキャラクターだというがこれが “情熱” なのか私には分からない。
緻密な構成と徹底した完成度を望む私としては耐えられなかった(笑)
この女性1人によって本当にドラマ全体の好き嫌いが分かれるほどで、韓国版ではどう表現されるか気になる。 『ペーパー・ハウス』全体の流れを左右する愛憎のキャラクターではあるから。
東京を通じて色んな事件が起きたりするよ。シリーズの回次を増やしてくれる役?(笑)
韓国版にキャスティングされたチョン·ジョンソは最近、映画『バーニング』(2018)、『ザ・コール』(2020)などに出演し、新人らしくない印象的な演技を見せてくれた。
何か整っていないチョン·ジョンソのイメージは、トウキョウ特有の反抗的な感じとよく合うようで、みんな期待している。特に男性ファンの中には原作のトウキョウのようにセクシーな場面が出るか期待中(笑)
キャスティングはとてもうまくいったと思うけど、東京の気の狂った演技のために、あまりオーバーにしないでほしい。新人俳優特有の誇張された演技で台無しにしないことを望んでいる。1番期待しながらも1番心配な配役。
ナイロビ
原作 | 韓国版 | |
役名 | アガタ·ヒメネス(́gataJiménez) | |
俳優 | アルバ・フローレス(AlbaFlores) | チャン・ユンジュ(장윤주) |
東京と共にチームの女性メンバーの主軸となるナイロビはシーズン1、2では花札検収担当としてガールクラッシュを見せ、シーズン3、4では主なストーリーを引っ張っていく人物として登場する。
13歳の時から貨幣を偽造した貨幣偽造専門家ナイロビ役にキャスティングされたチャン·ユンジュは、韓国で有名なモデル出身の俳優だ。モデル業界ではトップ圏のモデルだが、演技者としてはまだ初歩段階だ。
リュ·スンワン監督の映画『ベテラン』(2015)でミスボン役としてデビューし、優れた演技力を立証したことがある。
多様な才能と才能があってモデルと演技者活動以外に歌手アルバムも出すほど多方面で活動しているが、まさにその部分が一番心配だ。ただ無難な演技力が必要な配役ではないから。
母親のような暖かさとクールな魅力を同時に持っているナイロビは、落ち着いているけど魅力的なキャラクターで、それをうまくこなせるかがカギだ。まず、予告編のチャンユンジュの場面を見た韓国人は今とても心配している(笑)
リオ
原作 | 韓国版 | |
役名 | アニヴァル·コルテス(AńbalCortés) | |
俳優 | ミゲル·エラン(MiguelHerrnn) | イ・ヒョヌ(이현우) |
『ペーパー・ハウス』で一番可愛い人物のリオは、コンピューターと通信関連担当で、6歳からコーディングを始めたハッキングの天才として出てくる。
コンピューターと通信分野は優れているが、チームの末っ子だからかまだ犯罪者としては粗末な姿も多く見受けられ、心も弱い。それでもトウキョウには物凄い執着も見せる男前。
韓国版では温かい外見と可愛い殺人級の微笑みで愛される俳優イ·ヒョヌがキャスティングされたが、何度も俳優変更があったことが分かった。
本来は『刑務所のルールブック』と『番外捜査』などに出演したパク·ジョンウがキャスティングされたが、スケジュール上の理由でキャンセルした後、イ·ヒョヌが引き受けることになったという。
ドラマ『賢い医師生活』でチャン·ギョウルの弟! パクジョンウも悪くなさそうだけどイ·ヒョヌの何か弱いような表情とリオの弱い気持ちがよくマッチしてるみたい。 個人的にはイ·ヒョヌも演技は大丈夫だと思ってるからイ·ヒョヌに一票!
モスクワ
原作 | 韓国版 | |
役名 | アグスティン·ラモス(Agust́nRamos) | |
俳優 | パコ·トウス(PacoTous) | イ・ウォンジョン(이원종) |
モスクワは鉱夫出身で牡蠣掘りとスコップの専門家でデンバーの父親だ。
チームでは最年長者で、反抗心あふれるハンサムな息子と、退屈なら事故を起こすトウキョウも理解するとても寛大な父性愛の持ち主。
モスクワが慰めてくれるたびに、私はみんな銃で撃って殺さなければならないと思った(笑)
父親のイメージとぴったりのモスクワ役にイ·ウォンジョン俳優が引き受けた。 韓国では主にコミカルな演技で有名な俳優なので原作との違いがあるか期待される部分。
演技経歴が一番多い俳優なので、役柄はうまく消化できると思う。 イメージも似てるし、ここも賛成!
デンバー
原作 | 韓国版 | |
役名 | ダニエル·ラモス(DanielRamos) | |
俳優 | ハイメ・ロレンテ(JaimeLorente) | キム・ジフン(김지훈) |
犯罪者の父親の下で育ったので、無知だが純粋な青年デンバーは、基本的な心性は善良だが、かっとなりやすいキャラクター。 環境の影響なのか生まれつきの “やんちゃな喧嘩屋” として出てくる。
人質モニカを処刑せよというベルリンの命令にもモニカを助け、結局モニカと恋に落ちることもあるが、個人的に付けた名前は “男トウキョウ”(-_-;)
トウキョウとデンバーの2人が皆さんの頭を痛めるかもしれない。デンバーの変わった笑い声が印象的だったけど、笑い声だけ聞いてもイライラするくらいだった(笑)
韓国版でデンバーは最近ドラマ『悪の花』(2020)で完璧なイメージ変身を披露した俳優キム·ジフンがキャスティングされたが、演技が上手な俳優なので安心しなければならないのか、まともに狂った人の姿を見せてくれるのか心配だ。
原作のキャラクターと年代も違うし、全く違うイメージを持っているので、韓国版だけの新しいデンバーが誕生するか気になるキャスティングだから、どうか再創造してくれることを祈っている(笑)
何か期待大なキャスティング! どうか原作通りにしないで、韓国スタイルを見せて!!
ヘルシンキとオスロ
原作 | 韓国版 | |
役名 | ミルコ·ドラギッチ(MirkoDragic) | |
俳優 | ダルコ·ペリッチ(DarkoPeric) | キム・ジフン(김지훈) |
ヘルシンキはナイロビとソウルメイトであり、ドラマの間ずっと手先が器用な姿を見せてくれる。
韓国版でヘルシンキ役は映画『監視者たち』、『不汗党:悪い奴らの世界』などに出演した俳優キム·ジフンが演じた。 デンバー役の俳優キム·ジフンと同名異人だ。
原作 | 韓国版 | |
役名 | ラドコ·ドラギッチ(RadkoDragí) | |
俳優 | ロベルト·ガルシア(RobertoGarća) | イ・ギュホ(이규호) |
ヘルシンキと双子の兄弟であるオスロは主に力を使う役割を引き受けたが、後で人質が脱出する過程で脳死に陥ることになる。韓国版でオスロはドラマ『浪漫ドクターキム·サブ』(2016)、ドラマ『ストーブリーグ』(2019)に出演した俳優イ·ギュホがキャスティングされた。
2人の俳優はよく知らないが、大きな比重ではないので外見だけでは合格!(笑)
造幣局局長
原作 | 韓国版 | |
役名 | アルトゥロ·ロマン(ArturoRoḿn) | |
俳優 | エンリケ·アルセ(EnriqueArce) | パク・ミョンフン(박명훈) |
トウキョウとデンバーを超える『ペーパー・ハウス』の代表的発がんキャラクターである造幣局局長アルトゥーロマン。
既婚者なのに、職員であるモニカと内縁関係を結んで妊娠までさせるが、ドラマでは利己的な姿はもちろんのこと、機会主義者的な姿を見せる。
イライラしているのにさらにイライラさせるキャラクター(笑) 今考えたらこのドラマをどうやって最後まで見たのか分からないな(笑)
韓国版では映画『パラサイト 半地下の家族』(2019)とドラマ『愛の不時着』(2019)で人気のパク·ミョンフンがキャスティングされた。この方は悪役を見事に消化しそうで、どれだけストレスを受けるか不安だ(笑)
それでもキャスティングは賛成するしかない演技力!
副警監
この他にラケルの15年来のパートナーとして堂々と彼女を恋慕しているアンヘル·ルビオ副警監役に俳優キム·ソンオがキャスティングされたが演技が上手な俳優なのでそれなりに期待している。
シリーズ中ずっと重要な役割を果たすことになるのでキャスティングは賛成するが原作俳優とイメージは完全に違うので新しいキャラクターに変身するかもしれない。楽しみなキャスティング!
よくできた脚本と緊張感でNetflixの名作の1つに選ばれる『ペーパー・ハウス』がいよいよ韓国版で会える。出演陣のラインナップを見れば、それなりに充実したキャスティングなので、どうか失望させないでほしいという願いだ。 どうか原作の短所をなくして韓国版だけの長所を生かしてほしい。
『ペーパー・ハウス・コリア』公開までもうちょっと!