ここまでの記事では最近のミン·ヒジン代表の記者会見がすごい反応だった理由を紹介したけど、今回は番外編として、今回の事件以前の韓国芸能界レジェンド記者会見と呼ばれる事件を少し紹介! 芸能界のニュースだけど、分野も理由も多様なので面白さは保障するよ(笑)
日本人からすると全部初めて知った内容だったけど、この記事を先に読んだ感想は「レジェンドにはそれだけの理由がある」(笑)
韓国芸能界のレジェンド 5大記者会見
「私は32歳です OK?」
“5大レジェンド記者会見” はもちろん公式的なものではない。人によって異なるが、ペコムのチョイスだと思ってほしい。面白半分で読んでね。
1つ目は、日本人も知っている名前が登場する。名づけて “ 私は32歳です OK? ” 事件。
1999年にデビューした5人組のボーイズグループgodは、韓国初の国民アイドルだった。若者だけが好きな歌手ではなく、全年齢層が愛していたアイドルグループ。
皆さんもよくご存知のパク·ジニョン(J.Y.Park)が初めて制作したアイドルで、godはファーストアルバムから大ヒットし、[JYP]という会社のスタートを作ってくれたグループだ。韓国の芸能事務所シリーズの核心人物[HYBE]のパン·シヒョク代表が作曲家として参加した最初のアイドルグループでもある。
全盛期の6年間、正規アルバム7枚で520万枚の販売高。不法アルバムが依然としてあった当時の韓国基準で、途方もない数値だ。(韓国の不法アルバム文化についての記事はこちら:リンク)
日本のSMAPくらい? 現在[JYP]と[HYBE]社屋の出入口くらいはgodが私のおかげだ!と主張してもいい(笑)
彼らがデビュー準備をしていた時期が、よりによって韓国の通貨経済危機(IMF)の時期だったので、食事もできないほど苦労した話は、ジャージャー麺の記事(リンク)を参考にするといい。
こんなに苦労してデビューした5人のメンバーの中で特に目立つメンバーがいたが、ラップを担当していたパク·ジュンヒョンだ。 1969年生まれ。
パク・ジュンヒョンはソウルで生まれて、すぐアメリカに移民して育ち、祖母と母から教わった昔の釜山方言とアメリカ風の話し方で注目を浴びたが、一番目立っていたのは誰が見ても20代に見えない “老け顔” のせいだった。
当時10代だった末っ子のメンバーとは12歳の差があったが、この事件の前までは年齢を若くごまかして発表していたんだ。ただでさえ老け顔なのに年齢まで若くしていたから(笑)
問題は全盛期を謳歌していた2001年、パク·ジュンヒョンと人気俳優ハン·ゴウンの熱愛説が浮上してからだった。
30代の年齢を隠してデビューしたほど、韓国の芸能界には硬直した文化が蔓延していたが、特に熱愛報道はアイドルグループにとっては致命的だった。
当時、所属事務所だった[SidusHQ(サイダス)]は、急いでメンバーのパク·ジュンヒョンを退出させることに決めたほどだから。
それにこの事件初期には他のメンバーまでも、所属事務所の言葉だけを信じてパク·ジュンヒョンを裏切り者だと思っていたそう。リーダーで一番年上のパク·ジュンヒョンがグループ全体のことは考えていないと思ったから。
この時、パク·ジュンヒョンが自分の悔しさを晴らすために開いた記者会見が、今も韓国の検索サイトで自動的に候補の単語として登場する “私32歳です OK?” 事件だ(笑)
会社では、うまくいっていたグループ全体に影響を及ぼすのではないかと思って口止めさせられ、退社の通告まで受けて誕生した伝説の発言、「사람들이 말을 못하게 해요, 나 서른두 살이에요 OK?(人々が(私に)話をさせないようにするんです。私32歳です。OK?)」
そして「32歳なら彼女いないと」と涙声で訴えていた場面ㅠㅠ
突拍子もない実年齢公開で、パク·ジュンヒョンの老け顔の秘密は明らかになったが、韓国人の関心事はgodが存続するかどうかだった。
ちょうど1年前の2000年、[SM]のHOTと共に当時韓国の2トップアイドルグループだったSechs Kies(ジェクスキス)が突然解散してしまう事件を経験したので、アイドルグループのファンはとても敏感な状態だったのだ。
国民的アイドルグループが存続の岐路に立たされ、アイドルの恋愛に対する賛否論争で騒がしかった。 当時、韓国の芸能界ではパク·ジュンヒョンはほぼ犯罪者のような扱いをされていたから(一一”)
パク・ジュンヒョンの発言はすべて正しい発言だが、マインドがあまりにもアメリカンスタイルではあった。あまりにもオープンな恋愛だったし(笑)
所属事務所はパク·ジュンヒョンを除いたままグループ活動を続けようとしたが、リーダーのパク·ジュンヒョンを信じて従うことに決めた残りのメンバーたちがまた別の記者会見を開いてこの事件は終わり、このグループは今も超長寿グループとして旺盛に活動をしている。
“リーダーのパク·ジュンヒョンを退出させれば、私たちも皆引退する” という義理堅い宣言をしたため、会社は仕方なくグループを存続しなければならなかった。韓国初の国民アイドルグループがそのまま解散したら、所属事務所はデモ隊に壊される雰囲気だった(笑)
たどたどしい韓国語の発音の黄色い髪の30代のおじさんが涙を流しながら「私は32歳です」と叫んだこのシーンは、韓国人にとってどこか笑える強烈なイメージとして残っていて、この事件以来、韓国の芸能界では年齢をサバ読んでデビューさせていた文化と、恋愛を犯罪視していた文化が非常に多く消え去った。
国民もまた、この時からは「まあ、若い人たちは恋愛することもあるよね」という認識に変化。
その前まではパパラッチに写真を撮られても、知らないと最後まで否認して耐えなければならなかったけど、今の若い芸能人たちは本当に感謝しなければならない事件だよ(笑) 本当に自由になった。
ウェルビーイングブームと偽ダイエット
2000年代初め、韓国では健康を重視する “ウェルビーイングブーム” が起こった。今のモムチャン(ナイスバディ)とダイエットの流行の始まり。
特に女性たちのダイエット狂風で、運動器具から食べ物まで関連産業の売上が急成長すると、有名芸能人たちも各種事業に飛び込んだが、この記事の主人公もその一人。
コメディアンのイ·ヨンジャ。
太っていて体格が大きいイ·ヨンジャは、デビュー時から太った女性、おばさんのキャラクターで独歩的な役割を果たし、話術もとても良くて、番組の司会やMCの役でも有名だったコメディアンだ。
日本のタレントのマツコデラックスと同じくらいの位置かな。
2001年、芸能活動を数ヵ月休んで復帰したイ·ヨンジャは、なんと36kgのダイエットに成功したとし、自分のダイエット運動の秘訣が盛り込まれたビデオテープ、ダイエット食品のような商品を販売した。
当時はエアロビクスのようなダイエットビデオの販売が流行っていたが、もともとやせた体つきのモデルや芸能人たちとは確かに違った。
ダイエット前のイ·ヨンジャは相撲取りのような体格だったので、一風変わった販売戦略は大成功した。 誰が見ても人が変わって帰ってきたから、私たちのような一般人には希望のような存在だった。
しかし、しばらくしてカンナムの整形外科医のキム·ヨンジェが、イ·ヨンジャはダイエットではなく脂肪吸入手術をしたという事実を暴露し、今日の主人公になったㅠㅠ
問題は、最初の記者会見で自分は手術を受けたことがないと否定して嘘をついたという点だ。
記者会見で彼女は、外見至上主義社会で受けた悲しみを表現した。モムチャンのブームの真っ最中で、自分も綺麗になりたかったし、結婚もしたかったと泣きながら告白したのだ。
自分は絶対に手術はしていないと涙を流す姿を見て同情した国民も多かったが、しばらくして担当医師が直接記者会見を通じて手術の事実について公開したために、国民への詐欺が明らかになった事件だ(一一”)
結局、謝罪の記者会見が再び開かれ、国民を騙したとして好感度が落ち、十数年間、テレビに復帰できない結末となった。最近は再び活発に活動中。
むしろ最初の記者会見で手術の事実を認めて謝罪していたら、同情されて放送復帰は早かったはずだろうけど、嘘の対価があまりにも大きかった。なんせ涙を流しながらだました状況だから。
結局、2回目の記者会見でイ·ヨンジャは「私は脂肪吸引手術をしました」という発言をしなければならなかったが、芸能人や有名人ではなく一人の女性として考えてみると本当に皮肉な場面だった。
わざわざあんな記者会見をしなければならないことかとも思うし、逆に色々な商品を販売しておいて厚かましく嘘をついた詐欺師の偽の涙に見えたりもするから。
この事件を見守る国民が気まずかったのは、手術の事実を暴露した医師の意図も良くなかったからだ。
当時、イ·ヨンジャと一緒に顔の脂肪を減らすバンド販売事業をしていたが、販売数が急増すると収益金の分配で争いが生じたため暴露したのだ。
この医師は患者の個人情報を流出した疑いで有罪判決を受け、罰金とともにイ·ヨンジャに賠償金を支払わなければならなかった。結局、お金の問題による争いだった。
30kg以上減量したのは、誰が見ても運動の役割も大きかったため、本人はかなり悔しかったようだ。当時のニュースのタイトルのように、脂肪吸引手術 “だけ” で減量したわけではないから。
2回目の記者会見でも、イ·ヨンジャは「手術では1㎏しか痩せていない」と悔しがったが、その事実は隠して運動だけで痩せたように広告して販売していたので、詐欺は詐欺だった。
むしろ最初から脂肪吸引手術もしてみたが、効果があまりなくて運動をしたと率直に発言していたらよかったのに、絶対に手術をしていないと言ってしまったから、自ら国民の非難を招いたことになる。
この記事の最初の部分でダイエット “狂風” と表現するほど、当時は猫も杓子もダイエットをしていて、猫も杓子も関連商品を販売していた狂った時期だった。それだけ社会的な副作用もひどかった。
無理なダイエットで女子学生たちの貧血の増加問題がニュースによく登場したからㅠㅠ
この事件は当時、芸能人が無分別に副業を試みた雰囲気に警戒心を起こし、医師の患者の個人情報保護問題が社会的な話題に浮上した。
もちろんこの事件の場合は金銭的問題が原因だったが、” 国民の知る権利 “と“ 社会的公益 ”を前面に掲げた公開や告発はどこまで容認されるべきかという質問を残したのだ。
徐々に忘れかけていたイ·ヨンジャのダイエット事件が、15年後に再びメディアの中心的話題になったのは、韓国社会全体を揺さぶった朴槿恵(パク・クネ)大統領の弾劾事件のためだ。
朴槿恵大統領がチェ·スンシルという女性と非常に密接な関係で、チェ·スンシルが実質的に国政運営を指示したことが明らかになった荒唐無稽な事件。
チェ·スンシルの行きつけの整形外科医の一人がイ·ヨンジャ事件を暴露したあの医者だった(笑) また登場する朴槿恵とチェ·スンシル(笑)
朴槿恵大統領の弾劾事由の一つが、300人を超える高校生が死亡したセウォル号沈没事故の当日、朴槿恵大統領は美容施術を受けていて、大統領の責任を果たさなかったという疑惑のためだった。
事故当日、公開席上に登場するまで7時間が過ぎていたため、核心争点の一つで、該当医師とされたキム·ヨンジェ医師(イ·ヨンジャ事件の医師)は国政調査まで受けたが、今回は “患者情報の秘密維持” を掲げて沈黙したり、偽証で持ちこたえた。
イ·ヨンジャ事件当時、“ 公共の利益 ”のために公開したので自分は無罪だという主張とは反対の行動だった。
キム·ヨンジェ医師は結局、朴槿恵元大統領にボトックス施術を5回以上行い、大統領府の主要人物に賄賂と無料の整形施術をした容疑だけが認められ、執行猶予3年を言い渡され、夫人のパク・チェユン氏は懲役1年の実刑を言い渡された。
国民は “国民の知る権利” のために、どうか真実を明らかにすることを願ったが、彼は最後まで沈黙したのだㅠㅠ
今日は、芸能人の恋愛問題に対する認識の転換をもたらしたアイドルグループのメンバーの記者会見と、ある女性芸能人のダイエット事件に触発された記者会見まで紹介した。
個人の私生活と社会的公益の間の個人情報保護に対する国の社会的認識がどのように変化しているかを示す事例だと思う。
レジェンドと呼ばれる記者会見は全部理由があるのだ(笑)
次の記事にはどんなエピソードが登場するのか期待していて!もっと刺激的な話が待ってるよ~
様々な分野の記事に登場する人物、朴槿恵とチェ·スンシルカップル(笑)