今まで韓国人の好き嫌いが分かれる食べ物を紹介してきたけど、あまりにも有名な食べ物だから、そんなに驚く事はなかったと思う。今回はいろんな資料を探してみて驚いた意外な好き嫌いが分かれる食べ物について紹介してみるよ!
玉ねぎジュースの話、韓国スタイルだよ(笑)
韓国の変なキムチ愛
“外国人も惚れたキムチ”
韓国人が好きな変わった食べ物と、韓国人も好き嫌いが分かれる食べ物について紹介しているが、これらの食べ物について話す前に、韓国の変なキムチ愛についてちょっと話してみようと思う。
最近は幸い減ったものの、韓国人がキムチと関連して嫌がる行動が1つあるが、新聞や放送メディアでよく登場する “外国人にキムチを強制的に食べさせる” こと。
外国人にキムチを食べさせ、彼らの表情を見せながら「韓国のキムチおいしいです~」と叫ばせる場面。
そして上の写真の記事のように “外国人も惚れたキムチ” というタイトルをつけるが、これは韓国人が驚愕する大嫌いな行動だよ(笑)
キムチ冷蔵庫の記事(リンク)でも書いたが、キムチはそもそも韓国の”おかず“の概念。サイドディッシュなので韓国人もキムチだけを単独で食べることがないのに、どうしてしきりに外国人にキムチだけあげて味を評価しろと言うのか。
まるでイタリア料理だからといってピザの代わりにピクルスだけあげたり、日本で寿司の代わりに紅ショウガだけをあげたりするのと変わらない行動なのに。
この行動があまりにももどかし過ぎて、韓国のナムウィキの項目に “外国人にキムチを食べさせる”というページが別途あるほど。
外国人にキムチを食べさせること
出典:韓国ナムウィキ
特にキムチは辛いので、辛い食べ物を経験したことのない外国人には簡単ではないし、韓国人もキムチだけ食べろと言われたら食べない人が多いのに、ご飯もなしで食べるなんて好きになるはずがないㅠㅠ
キムチをあげるなら、むしろボッサムのキムチにゆで肉と一緒にあげろという意見が多い。通りすがりの韓国人をつかまえてキムチだけ突きつければ韓国でも文句を言われるって~(笑)
経済成長した韓国が文化と食べ物を世界に紹介しようとする時、韓国人の立場だけを考慮した昔のスタイルの広報スタイルだ。
“私たちにとってキムチが大事だからキムチを宣伝しよう”、”韓国といえばキムチだからキムチを好きになろう” というちょっと単純なアプローチ。
これがむしろ他国に韓国料理が知られるのが遅かった理由の1つだと思う。
ある飲食評論家の言葉のように、国家イメージが良くなればその国の文化や食べ物は自然に広がるものなのに、韓国はキムチだけ熱心に広報しすぎたのだ(笑)
食べ物を嫌う権利
もちろんこれは1980年代から日本式のキムチ(기무치)が世界に知られ、キムチの縦走権を日本に奪われるかもしれないという危機感からキムチ広報に集中していた歴史的な部分もある。
1990年代に韓国では、日本政府がCODEX(国際食品規格委員会)に日本式の調理法の “キムチ(기무치)” をキムチ(김치)の代わりに世界標準に登録しようとしているという噂まであった。
当時、ニュースをよく聞いていた韓国人の間にはキムチだけは日本から守らなければならないというマインドが強く定着せざるを得なかったㅠㅠ
根拠のないうわさだったけど、日本が韓国のキムチを抜いて行こうとして大騒ぎだったよ(笑)
このような認識が強く残っているため、1990年代、韓国の学校給食が普及する初期までは、食べ物を残すと先生に怒られたり無理やり食べさせたりすることが多く、さらに残飯の入れ物自体がないところもあった。
主にキムチや魚類のようなおかずを残せば、先生たちは好き嫌いの習慣を直さなければならないとし、”韓国人だからキムチを食べないといけない!” という論理だった。むしろ幼い頃に無理やり食べていたため、成人になってもキムチのトラウマがあるほど。
韓国のキムチの広報スタイルについての話を先にするのは、韓国人だからといってキムチが無条件に好きなわけではないように、外国人に特定の食べ物を強要してもいけないし、自分が好きな食べ物を他の人が嫌がるからといってそれが間違っているわけではないという当然のことを先に言いたかったから(笑)
ただ食べ物は自分の好みに合わせればいいから、今日は韓国で意外と評価の悪い食べ物について調べてみるよ!
小学校の時、白い牛乳が出る給食が本当に嫌だったし、軍隊でも白い牛乳だけを飲むのが大嫌いだった。イチゴ牛乳、チョコ牛乳が飲みたかった~!(笑)
意外と好き嫌いの強い食べ物
バディオン·タマネギジュース
今回の記事を書くことになった理由の1つが、”バディオン(버디언)” という名前の玉ねぎジュース。
韓国人の好き嫌いが分かれる食べ物のランキングごとに(正式調査ではないが)知らない名前が上位を占めていたので紹介しなければならなかった飲み物だ。
飲み物はなかなか好き嫌いが分かれる食べ物ではないのに、単語1つで十分理解できた。
“軍隊” 納品用の玉ねぎジュース(笑)
2001年から軍人たちにおやつとして支給されていた飲み物らしいけど、玉ねぎだなんて~~!!!(笑)
もともと韓国の軍人の友達のような飲み物は “マッスター(맛스타)” という名前のフルーツジュースが有名。
オレンジからリンゴ、ブドウ、ピーチ味まで、様々なおやつと糖分が取れない軍人には生命水のような飲み物だ。
私はマッスター世代だったので全然知らなかったが、バディオンは国産玉ねぎを使って製造する飲み物で、2000年代初めから収穫されすぎた玉ねぎの消費のために開発したそうだ。
玉ねぎの原液の割合が80%以上だそうだが、最初の味はバッカス(박카스)の味と似ていて、のどごしを経て玉ねぎの味が強くなるという評価だ。
味があまりにも悪く、初期はリンゴや梅液を添加し、2014年以降はパイナップル液を添加するなど何とか軍人に飲ませようとしていたが、最悪の飲み物という評価とともに2017年からは納品が中断された。
バディオンを食べたら吐いて腰の肉が2インチ減るということで “マイナス2インチ” というニックネームがついたほど軍人たちが大嫌いだった飲み物だ(笑)
もちろん、すべての食べ物がそうであるように意外と好きな人もいたが、あえて飲まなければならない場合はできるだけ早く一気飲みしろとか、むしろ韓国のコンビニ最悪の飲み物に挙げられるジーコを飲むようにというアドバイスがあったことから、韓国の男性に大きなトラウマを残した飲み物であることは明らかだ。
※ココナッツ飲料“ジーコ(지코)” … モップを洗った水の味という評価で有名
軍隊で罰ゲーム用や後任のいじめ用に使うほどだったんだって(笑)
茄子炒めときゅうりの和え物
もう1つの意外な食べ物に茄子炒めときゅうりの和え物があった。
韓国の家庭で基本のおかずとしてよく食べるメニューで大好きな食べ物だが、主に若い学生たちが学校給食で嫌いな ”ごはん警察(밥경찰)” のおかずに選ばれていた。
茄子は普通、茄子炒めと蒸し料理で食べるが、茄子特有の柔らかい食感が嫌いだという意見が多かった。
それから韓国の粉食店や食堂の基本のおかずとしてもよく出てくるきゅうりの和え物の場合は、逆にきゅうりの硬い食感と独特の香りが嫌だという意見。
なくて食べられない食べ物なんだけど、今の世代は茄子ときゅうりの材料そのものが嫌いな人がいるんだよね。 私にとってはご飯泥棒なのに…ㅠㅠ
牛肉大根スープ
これは本当に驚いたが、牛肉大根スープが嫌いな人が意外と多かった。
朝、食欲がなくても温かい大根スープにご飯を入れて食べれば、他のおかずがなくても気軽に食べられるスープ料理で、味付けが強いチゲ類よりとても無難な食べ物だと思う。
慶尚道スタイルの大根スープは唐辛子粉のヤンニョムだと初めて知った時、刺激的すぎて大根スープの柔らかい味が消えるのではないかと疑問に思ったが、大根スープが嫌いな人たちはむしろ退屈な味でおいしくないと言うそうだ。
大根スープも茄子やきゅうりのように意外と大根の香りや食感自体が嫌いな人も多かったが、給食を食べる生徒が特に多く、成人男性の場合も意外と多くの割合を占めているようだ。
韓国の男性の場合は軍隊の給食で食べる具材のないスープの種類を多く経験したせいか、大根スープを含む軍隊の給食メニューに登場するほとんどのスープ料理を嫌悪する傾向を見せている(笑)
どうやら給食用によく出てくる大根スープやわかめスープ、味噌汁などの評価が特に悪い理由は、学生の時や軍隊で食べた給食の影響があるようだ。
団体給食用のスープは具の配分がうまくいかないことが多く、そもそも汁の量に比べて中身の量が少ないことが多いから。
軍人たちは牛肉と大根がしばらく泳ぐように漂っている大根スープも嫌がるが、さらに頻繁に出てくる味噌汁は、”トンクッ(똥국:うんこ汁)” と呼ぶほどだ。色から気に入らないって(笑)
牡蠣の天国を拒む人々
もう1つの好き嫌いが分かれる食べ物 “牡蠣(カキ)” はもしかしたら韓国を象徴する食べ物と呼んでもいいんじゃないかと思うほど有名!
英語でOyster(オイスター)である牡蠣は、西洋では主にヨーロッパのヒラガキ(O. edulis)の種類が多く、東アジアでは主にマガキ(pacificoyster)の種類が多いという。
海の牛乳と呼ばれる牡蠣は亜鉛が豊富で栄養価が高く、男性の精力や女性の肌にも良いとよく言われている。
海の豊かな味を持つ珍味であり、高級海産物の1つで、東西を問わず様々な地域で消費されている貝の一種だ。
しかし生息条件のため数量が多くなく、海外では高級食材だが、韓国や日本の場合は西洋に比べてかなり安くてよく食べている。
ヨーロッパやアメリカに行くと、普通牡蠣が1個で4~500円台で、高いところは1000円までするが、韓国の刺身屋さんではサービスとして1皿くれる場合もある(笑) 牡蠣愛好家には新鮮で品質の良い牡蠣がある韓国と日本が天国だ。
ヨーロッパに行った時、牡蠣を個数で注文する食堂もあることに驚いたよ(笑)
このように、牡蠣の天国の国で生まれたが、特有の生臭いにおいで嫌がる人も多いという。
牡蠣が多くて値段が安いため、キムチのタレで牡蠣を入れる場合も多いけど、私の場合幼い頃はこの匂いを嗅ぐだけでトイレに行かなければならないくらいだった(笑)
このようにもともと好き嫌いが強い食べ物だった牡蠣が、最近はノロウイルスのせいでよくニュースに出ている。
牡蠣が大好きだった人たちもノロウイルスに一度苦労したら二度と見たくないほどだと言うので、夏でなくても生牡蠣を食べる人が多く減っている傾向。
それでも牡蠣の不思議な特徴は、火を通して食べても牡蠣の主な栄養分であるタンパク質や無機質の損傷はほとんど起こらないということなので、安全に火を通して食べることをおすすめする。
そして専門家たちによると、黒い枠の部分が鮮明で牛乳色が出て、光沢があって弾力のある牡蠣がおいしくて新鮮だそうなので、生牡蠣を食べる時は必ずノロウイルスに気をつけて楽しんでほしい~!
以上、私が勝手に選んだ韓国の嫌悪な食べ物と意外と好き嫌いが分かれる食べ物について調べてみたよ! 今度は韓国に牡蠣が多い理由について詳しく調べてみるね~★